ギルド活動開始……?
次の日、拠点のベッドで目を覚ました俺は、布団から起き上がろうとした。だがなぜだろうか、体が動かなかった。……いやな予感がする。と言うかもう的中している。右腕に何か柔らかい感触がして、左腕にはさらさらと触り心地のいい感触と寝息が当たっている。
「zzz……zzz……zzz……」
「zzz……zzz……zzz……」
「……お前ら、なんでここにいんの?」
お察しの通り、横にいたのは亮と華だった。小学生の時にもこんなのあった。その時は無理やり振り払ったのを覚えている。
「起きないなら無理やりどかすけど、いいんだな?」
……無言である。これはもういいよな。うん、怪我したらごめんな。そう思いながら、両腕を振りほどこうとした。……何かがおかしい。腕が動かないのだ。正確には、ちょっと動かせるけどなんか二人ともくっついてくるのだ。さすがに強くやりすぎると本当にけがをさせてしまうも知れないので、少しやさしめにやってはいるが。
……にしてもガードが堅いな、なんでだ?
「ねぇ亮、俺起きなきゃいけないんだよ。お願いだから話してくんない?」
そうお願いしたとたん、腕を握る力が強くなった。
「ちょ、痛い痛い!おい亮!頼むから離しt、イダダダダダ!」
亮の腕を多少無理に解こうとした途端、右腕に電流が走った。華が雷魔法を使ったのだ。
「くっ……」と、亮が若干悶えている声が聞こえた。
「お前感電してんじゃねえか。むりすんなよ。口緩んでるぞ」
「ぐっ……おっ……」
俺は電流はすぐに慣れたが、亮はそうはいかないらしくずっと声が漏れている。てかやめてほしいんだけど。左腕にくっつきながら悶えるの。これ俺がやばい奴みたいじゃん。
「頼むから話してくれ二人とも!俺は、起きなきゃいけないんだー!」
できる限りの力を振り絞り、全力で腕を解こうとした。
「うおおおおお!!…………っはぁっ、はぁっ、お前らどんだけガチなんだよ!華はずっと電気流してるし、亮は悶えながらも絶対腕離さないし、てかもう起きてんだろ!」
シーン……と、俺の声だけが響き渡った。くっそ、もう無理だ。寝起きから変に力入れたせいで疲れた。変に力吸い取られるし、もう駄目だ。もっかい寝よう。
俺は黙ってそのまま眠りについた。その間、電流が切れるまでずっと声が漏れていたのは言うまでもない。
「おーいアル、来たぞー……って、なんだこれ」
「どうした?キール、我が主はどこじゃ……なるほどのう、主はこういうプレイが好きなのかのう。私もあの状態から戻った今、ここに混ざることは許されるのかの?」
「やめておけクロハ。弟の安眠を邪魔するな。それに、これから忙しくなるんだ。これはアルが誘ったわけではないと思うが、こういう時間もたまには必要なんだろう。
じゃあ、一旦お暇しようか。予定の時間にまた起こしにこよう」
「了解じゃ。主、幸せにの」
クロハとキールが見た3人は、幸せそうな顔をしながら眠っていた。
どうもくろこんぶです!今回、執筆時間があまりなくて閑話の延長のようになってしまい申し訳ありません!本編を楽しみにされている方もいらっしゃると思いますので、次話からは本編へと路線をしっかり戻していく予定ですので、ぜひ続けて読んでいただけるととてもうれしいです!
学生という身分ではありますが、できる限りの全力を尽くして頑張るので応援よろしくお願いします!
追記 以前総合評価ポイントを100突破させていただきました!皆様のおかげです、本当にありがとございます!次は1000ポイント目指して頑張ります!‼




