学園からの招待状
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「クラリア、勇者様、吸血鬼殿。一旦執務室まで来ていただいてもよろしいかな?」
「は、はい。ちなみに、どんな用件で?」
「いや、そんな大したものでもないが、君らに客人が来ているのでな。少し紹介したくて」
本当に焦った。マジで俺なんかやらかしたのかなって思った。正直さっきの男倒したから怒られるとかなのかと冷や冷やしていた。俺は執務室をノックし、部屋の中に入った。そこで待っていたのは、白いひげを生やしたいかにも熟練の老魔法使いのような人だった。
「おお、来たか。この方が君らに紹介したかった御方だ。イーリア国立魔法・剣術学園の学園長、
ローディア・グリーン様だ。君ら三人を学園に招待したいらしい」
「え、僕らを学園に招待?」
「お父様、急に何を言い出すの?私はこの国の聖女。勝手に他国にわたるわけには……」
「いいんだ、クラリア。お前には、重荷を乗せすぎた。少し羽を伸ばすという意味でも、学園に行って
魔法や国について学んできなさい。無論、ここの図書室よりも本の数は段違いに多いと思うからね」
「でも……」
「勇者サマも、吸血鬼殿もだ。我が領地を、娘を救ってくれて本当に感謝をしている。これは、それのお礼もかねてのつもりなのだ。学園に入学できるのは15歳から。皆制限は超えているし、まだ学べることも多くあるだろうから、ぜひ受け取っていただきたい。学園側も特待制度を活用するとのことだ。
それでよろしいんですよね?学園長」
「あぁ。かまわない。オーバーランカーの子孫に、勇者に聖女。我が学園の名に恥じないどころか学園側が名前負けしそうじゃ。これだけの逸材が一度に揃えば、学園の生徒たちもやる気が上がるに違いないわい。そういうことじゃ、お三方。ぜひ我が学園にいらっしゃってください」
「ど、どうしようか……」
「凜に合わせるよ。僕は凜についていくからね」
「私も、凜が行くというなら行くわ。正直、聖女としていくのは少し不安だけど、まだこの世界を見たりないもの」
「……そうだよな。まだ見足りないもんな。学園長さん、お願いします。自分たちを学園に連れて行ってください」
「……交渉は成立ということでよろしいですかな?領主様」
「はい。このようなお話を設けてくださり、誠にありがとうございます。一族としても名門の学園に送ることができたとなれば、とてもうれしい限りです」
話を聞く限り、このイーリア国立魔法・剣術学園は入ったら将来安泰レベルらしい。
魔法・剣術学園と名乗ってはいるが、幅広い分野に精通しておりすべてを学べる場所として入学したがる者が後を絶たないらしい。
「では、イーリア国でお待ちしております。入学式の日に学園の制服や生徒手帳を用意します。
また、寮の部屋も開けておりますので、荷物を運んでも大丈夫なようになっております。
では、今日は失礼いたします」
そういうと学園長は「転移、イーリア王国前」と唱え転移した。転移の魔石はあほみたいに魔力消費するしあほみたいに希少だからめっちゃ高い。でもそれを平然と使うあたりかなりお金を保持しているようだ。ありゃ、儲かってんな。
「じゃぁ凜。行こうか、イーリアに」
「あぁ。今回は初馬車旅だ!」
数日後おれたちは荷物をすべて整理し、イーリア国行きの馬車に乗った
学園で学べることを、すべて吸収して、二人を守れるようになる。
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