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初めての魔物討伐

第1章2話です!

 「飯食ったらいつものとこ行っててくれ。少し体慣らしてから行く。」


「おっけー。」

 

このあと兄貴と戦うことになったんだけど、兄貴の力についてはこの間話した通りでヴァンパイアの力、ブラッドスキルを上手く使いこなしている。


俺の場合、血を身体から離すと上手く制御できなくなるんだけど、兄貴は自分の身体の一部のように自由に動かせる。速度、威力、サイズ、ダメージを与えるすべての制御がうまいのだ。

俺は出したりしまったりできる爪に血を付着させて魔力を循環させ、凝血を使って爪の拡張をしたりはできるが、それぐらいしか今のところはできない。


 そして、この世界に来てから一番驚いたことが、

ステータスが存在するということ。俺の今のステータスを全部まとめてみると、

Lv650/800

ATK 330/350

DEF 330/350

INT 250/350

AGI 330/350

luck240/350

こんな感じだ。ゲームみたいにスキルポイントとかもあるのかと思ったが、そこは自分の体力に関わってくるらしい。ちなみに兄のレベルのMax1000で今

は800。他のステータスはMax500で、大体が400超えぐらいだ。


「にしても兄貴なかなか来ないな。」

と思った瞬間、少し遠くからアルー!と叫ぶ声が聞こえた。

呼ばれた方角をみてみると、クソでかい何かを抱えて走ってくる兄貴の姿が見えた。

「遅いよ~って、な、なにこれ⁉」


「なんか、来る途中に暴走したレッドベアーがいたから一瞬気を失わせて運んできた。」


なんで運んできたんだ?この兄貴は。熊鍋でもすんのか?

「なんで持ってきたの?」


「ああ、もうそろそろ復活するから、アルに倒してもらおうと思って。」


「なるほど。いやなるほどじゃないわ!」


俺はまだ魔物と戦ったことがない。森で暮らしているから遭遇してはいるが、母さんと父さんからは危ないから、15歳になるまでは逃げるようにって言われてた。

 

 魔物っていうのは、普通の動物が魔力に汚染されて暴走、狂暴化した状態のことをさすんだけど、にしても急だなあ。普通の熊は倒したことあるけど、魔物は初めてだなぁ。今日15歳になったばっかりだし。まあ、何とかなるか。

「戦うのはいいけど、負けそうになったら兄貴助けてよ?」

「ダイジョブだ。吸血鬼は不死身だろ?」


「そりゃそうだけど。」


「あと、こいつのことはヴァンパイアの能力だけで倒してみろ。アルは獣人の血を濃く引いているけど、いつか父さんの血が暴走して抑えられなくなるみたいなことが起きるかもしれないしな。今のうちに練習しておけ。」

「はーい」

ブラッドスキル苦手なんだけどなあ。まあ、今日は少し応用もやってみよう。まずはいつも通り爪を拡張するように血を固める。ここまではいつも通り。こっから少し形を変えたいんだよな。腕から一体化した刀の形にして、今回は戦ってみよう。あとは…


「兄貴、ちょっと血持ってない?」


「あるけど、なんで?」


「血の量が不安でさ。」


「わかった。これ使っていいぞ。」


「ありがと!」


とりあえず、この血を凝血してかかとに装着する。これでいいだろう。

さあ、起き上がってこいレッドベアー!


「来るぞ」と兄が声をかけた瞬間、レッドベアーが

グゥォオオオオオオ‼って雄たけびを上げながら立ち上がった。弱ってはいるだろうけど、やっぱ迫力あるな。おっと、感動してる場合じゃないな。


「グウァァ!」


「危なっ!死んだらどーすんだよ!」


いきなり右腕を振り下ろしてきた。心臓がつぶれちゃ死んだも同然だからな。気を付ないと。さて、どうしよう。一切なんも考えてなかったもんだから、動くに動けないんだが……ここはひとつ、本能に任せてみるとするか。

「グゥオオ‼」

 移動や回避は反射で行える。あの熊は暴れてるだけ。一瞬のすきを見て首を落とす。


 大振りの攻撃の後、後ろに回り、うなじから頸動脈にかけて切り込める隙ができる。そこを一瞬で狙う。

っと、その前に、後ろ向いた瞬間に……!

「オラァ!」

 

肩甲骨から腰あたりにかけてクロスの切り込みを入れた。これで少しは動きが鈍くなるはずだ。次で決める!


「グァァァ!」

来た、大振り!「ここだ!」


 俺は大振りの攻撃が来たと同時にレッドベアーの足元をかいくぐり、かかとにつけた血の刃で足払いのように足を切り、一瞬で裏に回り込んだ。

熊の攻撃が終わった瞬間の隙をついて首を切る。

ボトン。というおとがして、見てみるとクマの首が落ちていた。思ったより深く切り込んでいたらしく、しっかり分断されていた。


「上出来だな!アル!さ、少し暗くなってきたし、今日はもう家に戻ろうか。母さんが夕飯はウサギ肉のシチューだ!って言ってたぜ。」


「ほんと⁉_大好物だ!」


「誕生日だからな。」


「忘れてた!」

 結構マジで忘れてた。そういや今日誕生日だったな。一日でいろいろありすぎて何が何だかわかんなくなってた。とりあえず、初魔物討伐だ!……これ怒られないよな?ダイジョブだよな!だって両親バケモンだもんな。まあいいか

アドバイスやブクマなど、お願いします!

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