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華探し

最新話です!

 「で、お嬢様の名前は?」


「クラリア・f・ローズ。我がルーシア王国最大の都市であり、国王が住まう都のある場所です。

ローズレインはかなり大きいため、国王が管理するのではなく何人かの領主が管理する形になっています。」


 何人かの領主がいるのか。なんて管理のめんどくさそうな町だ。亮を呼びに行ったときに一回入ったが、壁がでかかったな。それに、飛び越えた時に見た景色は確かに爽快だった。


 首都ローズレイン。その名前に劣らないほど美しい街並みをしている。スラム街などは一切なく、ど真ん中に大きな城が立っている。俺が入ったのは、門を超えてすぐの小さな別室だったからあまりその大きさを実感することはなかったが、外から見るだけでも壮観だった。


 ローズレイン。前の世界の言葉を直訳すると薔薇の雨的な意味になるが、こっちの世界ではどうかわからないからな。あまり言及しないでおこう。さて、華はどこにいるのやら。


「ローズレインの中でもどのあたりに住んでいたんだ?」


「えーっと、ローズレインは4区分あって、東区、西区、南区、北区という分け方をされています。

その中の北区に彼女の家はあったのですが……」


「ですが?」


「魔導皇国の潜入捜査員が使用人として北区のローズ家に潜入していたそうです。その潜入がばれ、

一人の人間を人質に逃走した、という話が上がっています。これは私が家族から聞いた話なので間違いはないと思われます。おそらく、さらわれたのは彼女かと……」


……混乱を隠せないのが恥ずかしいよ。ポーカーフェイスを保っているつもりだったが、さすがに限度を超えてきたな魔導皇国。皇国はやっちゃいけないことをやりすぎている。ライン超えもいいところだ。


「教えてくれてありがとう。明日にでもローズレインに行くよ。今日は、もう亮を寝かしてあげたいから。あ、場所だけおしえて?」


「は、はい。ローズレイン北区冒険者ギルドのすぐ近くにある、一番大きな屋敷です。あとは大体わかると思います。」


「ありがとう。名前は?」


「あ、アイナ・クラナフェス。元の名は、アイドレット・クラナ・レウッドです。」


「了解、教えてくれてありがとうアイナさん。じゃあ、おやすみなさい。」


 俺はそう告げると、官邸の一室そそくさとに戻った。ちなみに、亮は俺が華の居場所を聞き出した時ぐらいから起きている。おんぶしていたら、耳元でささやく声が聞こえたからな。


「凜、すぐに華のとこにいくよ。」


って。イケメンにもほどがあるんだよ亮さん。


「さあ、起きたか亮。にしても、どんだけ飲んだんだ。」


「うるさいよ、凜。僕からしたら気づいたらイケメンに担がれてるようなもんなんだから。

それより、速くいこう。今は深夜だし、これなら衛兵もお眠の時間だ。」


「ああ、そうだな。じゃあ、行くか。」


そういって、俺と亮は窓を開けて外に出て、ローズレイン目指して走り出した。

速く現状を把握して、華を助け出さないと。


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