うちの家族はこんな感じです
第1章開始です!ストーリー頑張って進めていきますので、フォローとかなんかお願いします!
転生してから15年。今まであまりはっきりとは思い出せなかった記憶が、唐突に蘇った。
なんで思い出せなかったかはわからないが、とりあえず思い出せてよかったな。
今の俺は、目が赤色で牙がある、どっからどう見ても吸血鬼にしか見えない父親のレオル・クランフィルドと、目が青くケモ耳を持ち、鋭い牙と眼光を持つ白狼族《フェンリル族》の母、キアラ・フェンリーという、何とも言えない最強の二人の間に生まれたヴァンパイアとフェンリルのハーフだ。
しかも、父親のレオルは、ヴァンパイアの中のロイヤルと言われる種族で、ヴァンパイアの中で最強。母に関しては、コロシアムというこの世界で認められている武闘大会みたいなものがあるのだが、それで無敗伝説を作るほどには強かったらしい。その後、冒険者として活動していた時に吸血鬼の討伐依頼があり、その依頼で討伐対象である父と出会ったんだとか。
「いやよくわかんねぇだろ‼」
なんで討伐対象と結婚すんだぁ?!家族も反対しなかったんか!まあ、おばあちゃんにあったことないからもう死んでしまったのか、疎遠なのかだろう。でも、よく結婚して子供ができたよな。俺には一つ上の兄貴がいるんだが、その兄がヴァンパイアの血を濃く継いでいて、日光を浴びると死ぬわけではないが、長い時間いるとやけどをしてしまうらしい。父は完全にヴァンパイアだが、母と暮らしていくうちに人としての暮らしに慣れていったらしく血とかは少量でいいらしい。日光は、日向に出ると少し肌がピリピリするが、さすが最強のヴァンパイア。再生しながら外に出ることで普通にしているようにふるまえるらしい。
そのうち日光耐性とかつくんじゃなかろうか。
「おーい、アル―!飯食うよー!」
「はーい。」
ああ、名前を言い忘れてたな。今の俺の名前は、アルフレッド・クランフィルド。地球でいうアメリカ人とかと同じ感じで、先に名前、あとに苗字が来る。アルフレッドっていうと長く感じるから、いつもはアルって呼ばれてる。今日は父が元居た洞窟の住処に用事があったようで、母と兄とで午前を過ごし、夜に俺の誕生パーティーを開いてくれるらしい!
「アル、さっきまで森で何してたんだ?」
「日光を浴びて、少し体を慣らしてたんだ。あと、これ。ウサギ取れたよ。」
「おお!いいじゃんか。今日の夜はこれを母さんに料理してもらおうか。」
兄の名前はキールと言って、母が名付けたらしい。ヴァンパイアの能力である、魔力の扱いと血を使った術に長けていて、目が赤色。兄は父よりも才能があるらしく、ウサギやネズミ、犬程度の動物なら血を分けて眷属にできるらしい。逆に、母の獣人の血は少ししか引いてなく、ケモミミがないのだ。
俺たちの両親はどちらも白髪だからあまり違和感はない。それに、最強のヴァンパイアと
最強の獣人の身体能力にさほど変わりはないようで、動体視力や腕力、スピードは母、
テクニックや生命力など、いろいろ混ざりあって、結果とんとんになるらしい。
俺の外見はどちらかと言えば母よりで、能力も母によっている。名前は父がつけたが。
母の知り合いの鑑定士曰く、「潜在能力はキアラを超えてるね。」らしい。占い感が強くてあまり信用してないし、まあ、どっちでもいいだろう。
「おかえり、アル、キール。今昼飯出すから座って待ってな~。」
「はーい。あと、母さん。アルがウサギとってきたってよ。夕飯これにしてやろうぜ。」
「お、いいねえ。やっぱあたしの血を濃く受け継いでるだけあるんじゃないかい?ウサギを見た感じ、
爪で頸動脈を割いたみたいだね。これは鮮度も高い。ウサギの首のところにアルの血が少しだけついてるけど、これはヴァンパイアの凝血で爪を拡張して仕留めた?」
「すごっ!全部当たってる。」
フフン!と鼻を高くしている母をみて、なんだかほっこりする。にしても、相変わらず仕留め方まで全部言い当てるとは。ほんとにお手上げだ。
「アル、お前ブラッドスキルのセンスもすごいな。あとで一回、勝負しようぜ。」
「え~、血使うの無しだよ?」
「okだ。」
「なら、まあいいよ。」
兄とはかなり戦っているが、数回ほどしか勝てたことがない。肉弾戦を含めて。兄貴と戦う前に、少し自分の使えるスキルを整理しないとな。
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