第一話 美味いもの食べたかったな〜
あーあ今日もまた残業か〜〜
なんか美味しいもの食べてみたいなぁ
でもな〜、お金がな〜
「はあー……………」
帰るか…
〜帰宅途中〜
「ぁ?なんだあれ」
空には綺麗な流星群が流れていた
こちらへ向かってこちらへ向かって
「って、おいおいこのままじゃ俺ら、っあ」
頭の中が何も感じない、
(ああ〜せめて美味いもん食って死にたかったな〜)
『その願い聞き届けました』
(え?)
気がつくと、真っ白で目がくらくらしそうな部屋に俺は立っていた
『どうぞこちらへ』
目の前にいたのはとてつもない美女だった………
『この度はご迷惑をおかけしました、実は貴方がみた流星群は私達のペットがとばしたもので……今回貴方一人が死んでしまい、他の方々も大きな怪我をなさってしまいまして』
『生きていればどうとでもできたのですが…死んでしまうと私達神でもどうし ようもなくて…
「いいですよ、神様、どうせ俺も向こうでろくな人生じゃなかったので」
お美味しいものくらい食ってから死にたかったけど……
『ありがとうございます、ですがこのお詫びはしたいと思います。なので貴方が死ぬ間際願った[美味しいものが食べたい]という願いを叶えます」
「え!?」
まじか、俺死んでよかったー、神様の美味しいものってきっとあっちより美味しそうだし…未練も何にもないし
『ですが、美味しいものを呼び出すというのは出来ないので、私が知る中で1番美味しいものが多い世界に貴方を転生させようと思います』
え、転生?大丈夫?食べる前に俺また死んじゃわない?
『それは、才能という形でもとから強く、どこまでも強くなれるという能力を授けます。そしてある程度以上の裕福な家庭に生まれますのでご安心を』
なら…いい…かな?
ていうかこの女神様ちょくちょく俺の心読んでない?
『では、ご了承いただけたということで、よろしいでしょうか』
俺は美味しいものがあるなら全然OKだよ?
『では、今から転生させて戴きます』
新しい世界でやり直しか…赤ちゃんからか…
『5歳から記憶が戻るので赤ちゃん特有のことは気になさらなくて結構です』
『では、良い人生を』
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おぎゃぁ、おぎゃぁ、おぎゃぁ、おぎゃぁ
「メイラっ、よくやった、元気な男の子だ!」
この世界にまた一つ命が灯った
基本的に料理やバトルより日常多いかも?
気に入ってくれたら、よろしくお願いします