表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

第1話 成金青年ボーイ

お待たせしました。

二週間ぶりの新作です!

また、ブックマーク登録や感想などなどetc……を頂けますと嬉しいです。


では、どうぞ! ご覧下さい。

 

 るんるるんるる〜ん


 どうも、(きさき)です。

 妃 悠です。


 先月友人に紹介された会社の株を買ってみたら、爆発的に株価上がっていたのでちょっとした富裕層になりました。


 高校ではなんの取り柄もなく、誰でも入れるような三流大学の三流科目で結果を伸ばし、次席で卒業。後に子会社に就職しながら実家暮らしだったのが、今では高級マンションの上の方の階で寝暮らしをするように。


 しかし、金さえあればなんでも買えるわけでもなく今だ24歳にして童貞……いや、ちょっと女経験が浅いかなーなんて誤魔化しながら生活する毎日。最近ハマっているのは掃除をしながら寿司の出前を食べる事です。


 そして今日も、恩返し半分で某子会社に出勤です。


 ○○精肉店、葛飾区──。


「いらっしゃいませー!」


 今日も朝から元気が良い。

 きっと、今来たお客ちゃんもウハウハ気分で買い物ができるだろう。


 商品詰め替え一つ一を丁寧に、慎重に、素早くがモットー。そんな事もあってか先日バイトリーダー(正社員)に就任。彼女に祝ってもらいたかったが今は無し!これは残念かな……。


「これください」


 不意にヘッドホンをかけた少年が大量のカップ面を購入──なるほどニートだな。


「3800円です」


 いや、随分買ったなー38個。十日分以上あるじゃないか。最近の若者は分からんですなー(吾輩も平成生まれである)


「どうも、ありがとうございましたー!」


 笑顔がモットー。笑顔は良い!人を笑顔にしつつ、自分も笑顔になれる。


 しばらく同じような作業を繰り返したり、新人指導をしたりして、夕方六時──帰宅時間。


「先輩!お疲れ様でした!」

「「「お疲れ様でした!」」」


「お疲れ!夜勤の子も頑張ってねー」


 手をふらふらと振りながら、戦友とさよならをする。これは一人暮らしの童て……女経験少ない俺には少し寂しい。


 家に着くと、一枚の手紙が届いていた。少し見慣れない豪華な奴だ。


「えーと、なになに? あ、同窓会かー。」


 高校時代のクラスメイトによる同窓会。マジでこういうイベントめっちゃ大好き!ありがとう哲平(差出人)


 そう言えば友奈も元気かなー? いっつも首席だったくせに、「悠くんが行くなら私も行くー」とか言って俺と同じ三流大学に進学したし、結局そのせいで首席ダントツトップを取られてどれほど悔しい思いをしたか……。


 そう言えば、卒業後三ヶ月くらいでピタリッと連絡無くなったなー。ほんっとにピタリビックリで。いや、五歳くらいの頃からずっと同じ学校、同じクラス、隣の家に隣の席と呪いじみた謎の因縁で縛られてたからなー……。両家の親にも「もう、結婚しろよ!」ってめっちゃ言われてたし。


 ま、いっか! とりあえず同窓会はいーこっと!



 …………数日後。(休日同窓会)



 髪型よし!服装よし!顔よし!持ち物よし!眼鏡よし!……いや、良くない。眼鏡良くない!俺普段眼鏡かけないし!


 同窓会は昼の12時からなので、先に軽く目的地へ向かう。


 その間にちゃっちゃと準備を整える。現在時刻は11時。ロンドンでは4時だったっけ?


 株で手に入れた若干高めの時計を身につけ、いざ……戦場へ!


 ちなみに今日は女子とお近づきになって、あわよくばプロポーズをしようかなーというプランがある。


 名付けて、プロポーズプロジェクト!(ちょっとナンパするだけが限度の童貞告白作業)


 よし!行くぞ……あれ?


 遠目に見えるのは我が舞扇(まいせん)高校のマドンナ、春野(はるの) 優希(ゆうき)ではないか?


「おーい!」

次の投稿──第2話 貧乏な幼馴染み

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ