17.銀の歌ーGoodbye to Fantasyー
あとがきの方に、今後の日誌更新に関することが書いてある。
特に、まだ感想を送っていない作品の作者にはかなり関係のある話だ。注意しな。
どうも、あっちいけだ。
さて、今回もどーでもいい話から挟み込んでいこう。『俺の感想の絶対性』についてだ。
こんなタイトルをつけちまうと誤解されるかもしれないから最初に言っておくが、俺は自分の感想を絶対だなどとは1ミリも思っていない。俺以外の奴が俺の抱いた感想と全く違うものを抱くのは当たり前の話である。
いつも言っている通り、ここで好き勝手語っているのは俺の超個人的な感想であり、それを真に受けても1つも良いことなんてない―――というのは感想を送り付ける側の言葉として配慮がないと思われても仕方がないが、実際俺はそんな風に思っている。
つまり、俺が散々ぼろくそに言った作品にもファンがいて、俺がべた褒めした作品とそりの合わない奴もいる。そんな当たり前のことを俺はここで言っている。
さて、話がだいぶ逸れてしまったが、ここで語りたかったのは『俺がここで書いている感想は、作品を読んで生まれた感情・感想をブレがないように俺の中で推敲しまくって絶対化させたものだ』ということだ。
どういうことか。直近俺がここの日誌に挙げている感想は大体2~3週間ほどはかけている。当初は読んでその日中に感想を書いて翌日推敲してアップするというスケジュール感でやっていたが、最近は感想を書くのにめちゃくちゃ時間をかけている。
ちなみに、俺がそこまで時間をかけて感想を書くのは自分の為であると思っているので、苦労自慢が主旨ではない。もしかしたら日誌書き始めの頃より多少歳をとってしまったこともあり、自分の心を鋭敏にするために時間がかかってしまっているという推測もある。(こればっかりは本人では自覚しにくい部分なので、創作者たりたい俺は心が鈍化していないことを祈るばかりである)
そんなわけで、直近の俺は『少なくとも俺の中でこの感想は絶対だ!』というところまで昇華させたいと思っており、その感想の出来に100%満足してからでないと掲載しないという、ある意味規制をかけている。「俺が生み出す結論は、何回作品を読もうがどれだけ考え直そうがこの内容でしかあり得ない」と確信しきってからアップロードしている。
さて、そんな話をしたところでもう1つ言っておこう。『作者が俺の感想を否定するのは全然ウエルカムである』ということだ。
俺は極限まで自分の思いを研ぎ澄ませた感想を掲げる。それを如何なる言葉で否定・批判してきてもかまわない。極論、『所詮あっちいけにはその程度の読解力しかないんだよwww』という煽りであっても、作者本人からであればめちゃくちゃ好ましいと思っている。
俺は俺の中での完璧を具体化したものを否定されることを願っている。それが俺のレベルアップに繋がると確信している。
(ちなみに、作者以外からの批判・否定も全然受け入れる。ただし煽りに関しては内容によってスルーするかもしれないがな)
そんなわけで、俺は『俺の絶対』を正面から切り返してきてくれることをちょっと、いや、かなり期待している。今までも何人かいたけどな。
ただ、それはあくまで俺のわがままである為、強要なんてくだらない真似はしない。俺は好き勝手語っているだけだ。この願い含めてな。
だから好き勝手に俺の感想を受けてくれると有難い。スルーされるのは、相変わらず一番俺的ダメージがでかいからな…
さて、そんなわけで、ようやく感想の方へ入っていこう。
今回『私の子供達をよろしくお願いします』と自作品への愛を溢れさせつつ踏み台を差し出してきたのはプチ君だ。
自分の作品を子供と形容するその姿勢は俺個人的に非常に好ましい。うむ、それだけで作者に対しての好感が持て、作品に対しての期待感が増すというものだ。
名前についても特にいじり甲斐がないのでそのまま『プチ君』と呼ぶことにする。さて、そんな彼が差し出してきた作品については以下、募集要項を確認してくれ。
以下、引用。(諸事情により更新後に内容を修正させてもらった。経緯はあとがきにて)
----------------------
【作品タイトル】
銀の歌ーGoodbye to Fantasyー
https://ncode.syosetu.com/n2920ea/
【簡易的なあらすじ】
世界地図を作ることを夢見た青年と、記憶を無くした少女の二人旅。出会いと別れを繰り返し、少女は涙を笑みで隠して大人になっていく。知らない世界で、自分だけの言葉を紡ぐ。これはあなたが救われるまでの物語だ。
【セールスポイント】
一人一人に人生があって、その人生を経験した彼女や彼にしか、語れない言葉があったこと。
後は多分、違う世界での日頃の掛け合いが、単純に面白いと思います。
【フックポイントの話数】
第12話 二人きりの夜③
『悩み』
二つあります。
一つ目。結局まだ、どういう所が読者的に良くて、どういう所が不快なのか、分からない部分があること。良いが指すのは、読者の琴線に触れる部分。作者の色が見える部分。不快が指すのは、作者の独りよがりだったり、作者の顔が悪い意味で見えてしまっている部分。
ただ不快に関して、【作品の展開が好みでない】、【こういうキャラがいない/いるから不快】。みたいなのは、どうしようもないので許してください。
作品のノリに関しては、好みの問題が発生してしまいますね。ここも難しい部分ですが、『それでも流石にここは余計だろう』みたいな所があれば教えて欲しいです。
言いたい事は。作者から分かりにくいですが、変だなと読者が感じる部分は、もちろんあるのだと思います。詳しいフィードバックをしっかり、何度も受けていって改善していきたいです。
二つ目です。お恥ずかしい話ですが、この物語がターゲットとする人物が誰なのか。読者目線で教えて欲しいです。作者目線だと、こういう人物に泣いて欲しい、感動して欲しい、夢中になって欲しい、あるいは自分を肯定して欲しいと思っているのですが。
実際、どういう層が読者になっているのか、それも教えて欲しいです。想定する読者像を完全に、あっちいけさんに押し付ける気はありません。自分で考えております。しかし現在では、どうしても目線が少し足りない気もします。協力していただきたいです。
あっちいけさんはフックポイントはもちろん、その他の要素からも、想定する読者を考えて読んで下さっているのが日誌から分かっております。ですからあっちいけさん・読者の視点からの、その言葉をどうか下さい。
それを受けて、自分を省みます。
【本気か】
構想を含めて、何年も付き合ってきた大切な物語です。完結はまだ遠いですが、後何十年かかっても書き切りたいです。作品に対する向き合い方は、あっちいけさんと同じような想いだと思います。自分が始めた物語ですから、終わりまで書きたいです。完成したら、きっと誇ります。
勝手ですが、最後にお願いです。
お願いは簡単で、せっかく読んでいただけるなら、楽しんで読んで欲しいということです。
このキャラが好きになれそうだ、この後はこうかな? なんて予想しながら読むと、楽しいと思います。あなたが好きになれる強度を、あの子達が作る物語は持っています。
----------------------
引用ここまで。
さて。募集要項を見るに飛び道具的なユニークさを持った前回(『まほろば』)とは違って、いわばロングソード的な無骨さが垣間見える作品だ。
「造語+英文」という、なろう受けが悪いタイトル構成。恐らく多くのなろうユーザーは新着でこのタイトルを目にしてもスルーするだろう(俺も例に漏れず)。
ただ、そこからは『このタイトルでないと成り立たないんだ!』という作者の強いこだわりを感じる。
あらすじやセールスポイントからも『この作者は多くを語らず中身で勝負しようとしている』という雰囲気を感じる。うむ、悪くない。堂々と踏み台を差し出してくる姿勢にも好感だ。
そんなわけで、この『銀の歌ーGoodbye to Fantasyー』(以下、銀の歌)について。
まずは例のごとく、以下、俺的概要説明だ。
主人公の名前はアルト。遺跡や秘境を巡って世界中を歩き回り、地図作りをしている探索者だ。
そんな彼は今日も未知なる遺跡を目指して旅をする。もうすぐ目当ての遺跡にたどり着く―――とその時、突如地震が彼を襲う。
地が鳴る。遺跡が倒壊していく。やがて地震が収まった後、アルトは到着目前で崩壊してしまった遺跡へ、半ば呆然としながら近づいていく。
遺跡は既に崩れ、中に入れそうにもない。諦めて帰ろうとしたその矢先―――1人の少女の姿を目にして息を呑む。
小麦色の草原の中、巨木にもたれかかるようにして寝ている少女。彼女の姿は美しく―――そして血まみれであった。
アルトは少女を介抱する。絶望的なまでの怪我を負っており、もはや快復も難しいだろうと思っていたが、奇跡的に少女は息を吹き返した。
そうして献身的な介抱の甲斐あって、やがて目を覚ました少女は、自分を助けてくれたアルトを見つめ返しながら言葉を発した。
「…私は、誰ですか?」
世界地図を作ることを夢見た青年アルトと、記憶喪失の少女セア。彼らはこの世の未知を歩き、ともに記憶の足跡を辿る。
決して綺麗な道のりではない。世界から未知を押し付けられた2人。【互い】と【自身】と【世界】の未知が彼らを追い詰め、苦しめる。彼らは不安を抱きながらも慰め合うように隣を歩く。
道を行く度、未知は既知へ。他人は味方へ、あるいは敵へ。
自分は誰であるのか、何であるのか。自分の中に信じられるものが何もない少女は、縋るように隣に立つ者の手を握る。
そうして彼女は今日も歌を綴る。『あなた』へ別れを告げる為に―――
いやぁ~、すまん。いつも以上に適当なあらすじになっちまった。(←いつも言ってるな)
フィーリングだ。いつも言っていることだが上記概要は俺のフィーリングでもって語っている。それと作品の同一性について俺は一切保証しないッ!!(←最低)
ってなわけでプチ君。好き勝手しゃべってしまったから、文句があるなら感想欄で大いに暴れてくれたまえ。
さて、そんなこんな早速本題へ入っていこう。
まず本作の良いところから好き勝手に語っていく。
まず、『文体』。これが非常に優等生的で良い。
なんだろうな…もしかしたらプチ君自体は全然違う世代のひとかもしれないが、俺のような現在30代の者が中高生時代に慣れ親しんだラノベ風といったらいいのだろうか。描写をきちんとしつつたまに緩急極めたギャグが入り、そのギャグの挟まり方が自然でシナリオの進行を阻害していない。
つまり、親しみやすい文体を書く作者だなと俺は思った。
そして他の良いところとして『キャラクター表現のセンス』。これも良かった。
なかなか癖のあるキャラクターが多い中、プチ君は彼らを余さず御しきっている。それだけでも十分称賛に値するが、中でも、深刻な雰囲気になってしまいがちな場面でも主人公やヒロインにギャグを上手く決めさせているのは見事の一言だ。
これは時と場合と手段を誤ると滑って痛手を負ってしまうのだが、プチ君はそれを自然と場面になじませてくる。元々キャラクターが逆境に強いというか、不安・不穏な場面においても強く生きようとしているのも相まって、結果『強がりの一環でギャグを言っている』というふうにも読み取れる。
コミカルなやり取りが発生するたびにクスリと笑わせられるし、同時にキャラクターの生き様・強さを垣間見れるという演出装置にもなっている。一方でここぞというシリアスシーンではきちんと真に迫った描写でもって息を詰まらせてきてくれる。
結論、本作はなかなか緩急をつけるのがうまい。趣深い作りをしているなというのが俺の感想だ。
そして最後に、『良い意味でのメタ感』。
これはもしかしたら第1.5章までしか読んでいない俺がミスリードされているだけかもしれないが、本作は『劇中劇感がある』というか、『この銀の歌という話は小説である』という前提で話が進められている節がある。
どういうことかというと、本作では時たまあからさまにメタいネタがぶっこまれたりする。いつもの俺だったらメタネタなんて『読者の没入感の邪魔をするなよ!』とツッコミを入れるはずの部分なんだが、本作に対してはそうツッコまなくても良い理由がある。
というのも、物語冒頭(第1話の最後)でヒロインたるセアが本作の方向性を示す台詞を語るのだが、そこがそもそもシリアス且つメタい。メタであるのに大真面目なのだ。
つまり、メタとは本作の象徴であり、武器なのだ。となるとギャグでメタい部分が出てきたとしても受け入れてしまう。そういった感じ。
俺的に、『キャラクターが生きている!感には届かず、生き生きとしている感にとどまっている(←俺個人的感覚)』んだけど、その塩梅がむしろ劇中劇っぽい『銀の歌』という作品舞台にふさわしい感じがして乙であると俺は感じた。
以上だ。
―――さて。
いつもならこのままの流れで俺的に気になった点を語っていくところだろう。
しかし、残念かな。俺がこの『銀の歌』を読んだ限り、本作に欠点はなかった。非常に優等生的なつくりをしており、声を荒げてつらつら文句を垂れる必要性を感じないものだった。
それに、ここ最近は喧嘩を売るような感想が多かったからな。たまには平穏なまま終わらせるのも悪くない。
というわけで、俺が作者をぶん殴っていくのを期待していた奴。悪ぃな、今回ばかりはそんな展開になりそうにない。というか、なっていない。
そんなわけで。
プチ君。今日は残りの時間、お前の作品に対して俺が超個人的に残念だと思った一点についてのみ語っていこうと思う。
ちなみに以下ネタバレがオンパレードだ。読んでねぇ奴らは注意しな。
改めて、プチ君。俺は今回この『銀の歌』について1.5章までを読んだ。大体25万文字分くらいのところだろう。
この作品、俺が受けた印象はさっきから何回も言っている通り、『とっても優等生な作品だった』というものだ。
誤字脱字を除けば欠陥はなく、物語の破綻もない。全然批判・否定に値する作品ではない。
とても優等生的なストーリーライン。
優等生的な文体。
優等生的なキャラ演出。
本作はトータルで非常に優等生的な仕上がりにとなっていると俺は感じている。
……さて、そろそろ嫌味ったらしく聞こえてきたかもしれない。それでも許せ、俺が繰り返し使っている言葉の本意は最後の方に書いてある。
それまで、ひとまず付き合ってもらおうか。
それじゃあ本題だ。ます初めに、さっきから奥歯に物が挟まったような物言いしかしていない俺が何を言いたいのか、一発でわかるものを提示しよう。
ああ、ご想像の通り、感情グラフだ。以下、俺が『銀の歌』を読んだ時の感情はだいたいこんな感じだった。
【PC版】
【スマホ版】
さて、見たか? 分かったか?
そんなところでいつもの儀式だ。
※ここで書かれている内容は全て個人的な意見であり、真に受けるかどうかは読み手に任せる。無視するも反論するもナニクソと思うも好きにしろ。
さて、それじゃあ本題に入っていこう。
プチ君。お前の作品は非常に優等生的だった。それについては上で散々言ってきたので、称える意味での使い方は一旦終わりにしよう。
『優等生過ぎた』―――俺がお前の作品に抱いた感想は、最終的にこの一言に集約された。
そしてここからは、そんな結論になった経緯のみをつらつら語っていく。
まずは、そうだな。経緯を最もさかのぼってみて、俺が第1章を初回読み終わった際に感じたとことを以下に記そう。
「……あれ。この作品って、どんな話だったっけ?」
さて、セアにならって俺まで記憶喪失になってしまったわけではない。
どうして俺がそんなことを思ってしまったのか。より分かりやすく言ってしまうならば、第1章読了時点で俺の心は『何の棘も残っていない』という状態だったのだ。
今まで俺がこの日誌を通して読んできた作品群。それらは読んだ後にどれも必ず良くも悪くも棘が残っていた。めっためたに殴りつけた作品だろうがそれは変わらない。
しかしこの『銀の歌』に関しては、なぜか読了後に棘がほとんど残らなかった。より正しく言うと、感情グラフで最も高得点(60点)を取っている第1話は強く印象に残っているものの、それ以降の印象が薄いのだ。
いや、良いシーンはいくらでもあるんだよ。俺的には第9話、夕空の草原を駆けていくシーンとか、アルトとセアだったりギーイとアルトだったりのやり取りとか、銀狼が教会の中で祈っているシーンとか、色々趣深いシーンは多くある。
他にもたくさん良い場面はある。だが、棘として俺の中に残らなかった。
その理由は重ねて言うが『優等生過ぎた』からだと俺は思っている。
まず、どうして本作を読んだ際、俺は心に何の棘も抱けなかったのか? その疑問を紐解いていくとまず『展開が遅い、あるいはシナリオを薄く感じた』というものに思い当たった。(改めて言うまでもないが個人差があるところだ)
ちなみに、俺は『展開が遅い』というのと『シナリオが薄い』というのは因果関係が強い現象だと思っている。『シナリオ要素が薄いから展開が遅く感じる』か『展開が遅いからシナリオを薄く感じる』か。
具体的に言うと『何かしらシナリオ以外の重大要素(特殊な世界観や強烈なメッセージ性)を読者へ提供したくて、トレードオフとしてテンポが犠牲になってしまっているパターン』と、『余計な描写を多く挟んだ結果、文字数が嵩増しになって結果的に内容が薄まってしまったパターン』の2つだ。今まで踏み台にしてきた作品で例えると前者は『サウセン』や『畢罪』、後者は『時フラ』になる。
さて、そんな大別を長々と披露したところで今回の『銀の歌』がどちらのパターンに当てはまったかというと―――不思議なことにどちらでもなかったのだ。
まず『銀の歌』を読む限りメインシナリオ進行を阻害するほどの余計な描写や余計な話が挟まっているという印象はなく、いたってスムーズにキャラクター達が動いている。故に後者ではない。
しかし一方で冗長的な印象は拭えない。『それなりの文字数を使って何かを提供されている』感も感じない。故に前者でもない。
つまり、『余計な描写はなく、特殊な世界観等の描写が挟まっているわけでもなく、メインシナリオも順調に進んでいるはずなのに、なぜか展開を遅く感じる』という感想を抱いたのだ。
一見すると矛盾していることを言っているように見える。しかし、これを矛盾とさせない条件が一つだけある。
それは『メインシナリオ自体がそもそも展開の邪魔になっている場合』だ。
かなり暴力的な言葉になってしまっているが、俺の本音を言語化するとこうなる。そんなわけでここからは更に『メインシナリオが邪魔になっている』と感じた理由について、語っていく。
まず、『銀の歌』では冒頭(プロローグ~第3話くらいまで)で本作の主題が読者へ提示される。それは『主人公が地図作りの為に旅をしている』ことと『ヒロインが記憶喪失している』ことである。
そして、それら2つの主題は主人公の『世界を旅すれば君を知っている人にも出会えるかもしれない。一緒に来るか?』という趣旨の台詞、及びヒロインの承諾により目的が共有化され、『世界を旅して、地図を作りながらヒロインの記憶を探す』に集約された。これが本作の主題である。
しかしその後の第4話以降、『記憶喪失ものらしい小イベント』がちょくちょく挟まりはするものの、主題そのものが大きく取沙汰されることはないのだ。
第1章のシナリオをかいつまんで話すと『首都で起きた殺人鬼事件を解決すること』が主目的となった話だ。このシナリオ内にて、『主人公の旅の目的』だったり『ヒロインの記憶喪失』だったりは全く持って関連性がない。しいて言えば『記憶喪失のヒロインが殺人鬼であると疑われた際、記憶喪失ゆえ誤解を解くことができず騒動に巻き込まれる』くらいの、薄い因果関係しかない(ように見える)のだ。
第1章のメインイベントが『本作の主題=読者が物語をトータルで追いかけていきたくなるかどうかの判断材料』とほぼ関係性・連動性がなく、俺の感情を言語化すると『アルトの旅の目的やセアの記憶喪失関連の話も面白そうなんだけど、全然クローズアップされないな』という感じなのだ。
これが例えば、この殺人鬼事件が『セアの記憶喪失を起こした最重要要因だった』だったり『主人公の旅の目的に関係してる』とかだったりしたら、俺はこのイベントを『この作品の主題の一環』としてとらえることができたんだと思う。
しかし現実は違う。第1章の序盤で『地図を作りながらセアの記憶を取り戻す旅をしよう』という本作の主題が提示された後、何故かメインシナリオは一貫して『殺人鬼事件』という別のイベントに圧迫されてしまう。
そうして第1章が終わると、実はこの殺人鬼イベントがさらに大きなイベント(且つ主人公の目的やヒロインの記憶喪失に関係ないイベント)の布石であることが読者へ提示される。そうなるとこの作品の主題として当初提示された『地図を作りながらセアの記憶を取り戻す』という軸は放置され、今後しばらくは新規軸である『殺人鬼事件から派生するより大きなイベント』をメインシナリオで追っかけていくことは想像に難くない。
もちろん、その2つの軸は最終的に合流するのだろう。しかし、それら2つの軸は第1章終了時点では遠く離れたところで平行線となっており、それらが繋がるのはだいぶ先だろうという想像も難くない。
そこまでこの作品を追っかけていくかどうか判断に悩んだ時に、『ユニーク性を感じない』為に俺なら読むのをやめるだろうなと思ってしまった。
さてさて、ここでまた一つ新たに出てきたキーワード、『ユニーク性を感じない』ことについてより言及していく。
まず基本的なところからユニーク性を確認していこう。手始めに世界観について。
俺が読んだ1.5章のところまででは王道ファンタジー世界観から外れておらず、唯一『ギン』という特殊な設定が出てきているが、他の作品でいう『魔素』だったり『マナ』だったり言われているものと若干の違いはあるものの本質では大きな差が現状ないように見えるので、物語を追っかけていきたくなるほどのユニーク性を感じられない。
次にキャラクターについて。
これも個性はあるがユニーク性はない。組み合わせだったりキャラクター性の表現だったりはともかく、強烈な個性でもってモチベを高めてくれるほどのキャラはいなかった。(唯一、アスハとラックルは俺的ツボだったが、あくまでサブキャラなので物語を追いかけていきたくなるほどのモチベとはなり得ない)
そして最後にシナリオについて。
これもユニーク性はない。主人公が記憶喪失のヒロインと出会う。ヒロインの記憶探しに付き合う。ごたごた騒動に巻き込まれる。解決する。そんな感じのが第1章のおおまかな流れだ。(ここまででおおよそ10万文字超。単行本一冊分くらいだな)
さて、ここで一旦フォローに入る。この作品、『ユニーク性を感じない』とは言っているものの、随所に『ユニークになるだろうな』という部分がある。
例えばさっき名前を出した『ギン』の仕様だったり、セアが失った記憶の内容だったり、聖騎士団とアルトの確執だったり。
中でも、主人公の旅の目的が『地図作り』だってことなんてめちゃくちゃユニーク性があって、あらすじを読んだだけでも『どんな話になるんだろう?』と興味を持ってしまう。
しかし、本作には『それらユニークさが本領発揮するのはだいぶ先だろうな感』があるのだ。少なくとも俺が読んだ第1.5章(25万文字分)のところまでではなかったし、恐らく第2章でもないんじゃないかなと予想している。
(……これが例えば、第1章の殺人鬼事件を解決するにあたり、『主人公が地図作りを夢見ている青年らしい解決の仕方をした』とかだったりしたらユニーク性を感じると思うんだよ。けど、現実はぶっちゃけよくいるラノベ主人公であれば誰でも出来そうな解決方法だったので、残念だったんだよなぁ。第1章冒頭で感じられた『世界地図作りを夢見ている青年』というめちゃユニークなステータスが『普通のラノベ主人公っぽい』というステータスで上書きされて圧迫死してんぞ?みたいな)
ちなみに、俺が今回10万文字近辺でキリが良い第1章ではなく、何故その先の第1.5章まで読んだかというと、『何となく感じるユニークさがどこらへんで発揮されるのかな?』と興味を持ったためである。
結果、第1.5章はまさかの騎士団というサブキャラ群のキャラクター性掘り回であり、(主題に関わる)大きなイベントもなく10万文字ほど費やしていたので驚愕して読了とさせてもらった、という経緯がある。
正直1.5章もつまらなくなかったが、メイン軸であるはずの『地図を作りながらセアの記憶を探す』や『世界を揺るがす騒動』の2軸にほぼ触れずに終わったので、第1章を読み終わった際に感じた『このユニークになるだろう部分が本領発揮するのはだいぶ遠いだろうな』という感覚を、さらに遠くへ下方修正せざるを得なくなり、俺はそこで読むのをやめた。
もしかしたら第2章で大きく話が動くのかもしれない。でも、第1.5章であれだけ聖騎士団連中について掘りに掘ったのに、第2章開幕の作者コメントで『今章では聖騎士団はあまり登場しません』と言われてしまって、えぇ……となってしまったよ。
物語をトータルで俯瞰して見たらこの第1.5章は必要なのかもしれない。けれど第1章から少しずつ読み進めていった一読者たる俺は『ただでさえ本題の展開が遅いのに、じゃあ1.5章は何のためにあったの?』と頭の片隅で思ってしまったんだよな…話の内容自体はクオリティ高いんだけどね。
ここで1つ、例を出そう。『銀の歌』を読んで俺が感じたユニーク性を感じない現象について、今まで出てきた他日誌作品で例えてみようと思う。
そんなわけで今回白羽の矢を立てたのは―――夕立君の『枢機卿』! 選考基準は元々のストーリーラインが非常にしっかりしているのと、例を考えるのがとても楽だったからだ。
今更言う必要もないと思うが、以下『枢機卿』のネタバレもあるから要注意だ。(ほんと今更だな)
まず、枢機卿のストーリーラインとしては、『復讐を誓った主人公が、謎の組織を追いかけている』というところから物語が始まる。
第1話ではその組織に関わっている者を、まだ幼い子供だろうが容赦なくぶっ殺す主人公の描写が入り、読者としてはそこまで冷酷になれる主人公の原動(復讐の理由)に興味を惹かれる。そしてその時点でこの物語は『主人公が復讐を果たす物語である』と読者へ主題が提示される。
そうして第2話以降。合間に世界観説明やキャラクター相関説明のために余談や小イベントが挟まりつつも、主人公の行動は徹頭徹尾『組織への復讐、及びその為の情報収集』であり、主人公がそれらの行動をとることによって『主人公が追いかけている組織がどういった性質のものであるか(=提示されている主題が物語を追いかけていくに足る魅力を持っているか)どうか』という判断材料が読者へ次々と提示されていく。
そうして第1章読了時点で読者は『主人公及びその周りのキャラクター性』と『物語全体の主題がどれほど面白そうか』という判断材料を与えられ、読み続けるか否かの選択を迫られる。
より具体的にいうと、「主人公だったり他のキャラだったりを好きになれた! この先もこいつらと付き合っていきたい!」という『キャラクターへの好意・興味』と、「主人公が追っかけている組織ってのはこんな奴らなのか…! 主人公、絶対やっつけてやってくれ!」という『今後の展開への期待』の両翼でもって、読者は読み進めるかどうか決めるのだと俺は思っている。
さて、そんな『枢機卿』のストーリーラインを『銀の歌』で起こっている現象(あくまで俺個人の感覚でしかないが)になぞってちょっと改変してみよう。
まず第1話は変わらない。主人公が幼い子供を容赦なくぶっ殺す描写があり、主人公がそれほど憎んでいる組織がいることと、その組織へ復讐を果たすのがこの物語の主題だなと分かるものになっている。
そうして第2話から第3話。主人公及び周りのキャラや世界観説明が入り、作者が着々と物語を進める準備をしているのが垣間見える。この先どんな復讐劇が始まるのか、読者たる俺は今後の展開に期待を寄せていく。
ところがどっこい、第4話以降。組織を追っかけている最中、主人公は経営危機に瀕しているスナックと出会い、なぜか成り行きでスナック経営の手伝いをし始める。
そうしてそこからスナック経営における大変さだったり、やってきた客の人間模様だったりが面白く描かれ、話のクオリティとしては悪くない。しかし組織に関係する話が全く出てこない。
そうして第1章はスナックに訪れてくる客たちと仲良くなって終わり……しかしその裏側で客の中の1人が大きな事件を引き起こそうと画策しているという情報が読者へ提示される! この先どうなるのか!?
……いやいや待てよ? 最終的にこのスナック経営の話(から引き起こされる大きな事件)と主人公の復讐というのは物語のどこか遠くで繋がりそうであることは推測されるものの、現状では連動感がない。読者たる俺も『あれ、これって復讐ものじゃなかったっけ…?』というモヤモヤを抱え始める。
そして始まった第1.5章―――なぜかスナックの客に関するキャラクター性掘り回が挟まる。しかもスパッと終わるレベルではなく10万文字(単行本一冊)レベルの話だ。読み進めていくうちに「あれ、この物語ってどんな話だったっけ…?」と混乱の極地に至る。
しかし話自体のクオリティは打ち切るほどには低くなくある程度の面白さが担保されている為、そのままずるずると第1.5章を読み終えてしまう。そうして上述した悶々とした気持ちを抱えたまま、第2章へ進めようとした際に作者からコメントが入る。
『本章ではスナックの客はほぼ出てきません』
ここでハッと俺は我に帰る。
いやいやいや!! 嘘だろ?! 本題ほっぽり出してまで描ききったスナックをどうしてここで置き去りにしてくんだよ!! この第1.5章なんだったの!!? と俺はなる。
そうして、すごーく文字数を重ねてきたのに本題が進まず、脇道がようやく終わったと思ったらその脇道がすぐに効果を発揮するようなものではなかったことが提示され、いやいや、この話進まねぇなおい!! という感想を抱いて俺は作品に見切りをつける。
そんな感じのが、俺が『銀の歌』に対して抱いた感想だ。
さて、つらつら語ってきたがどうだろうか。俺が出した例え話は極端なものだったからずるいかもしれない。でも、俺が感じたことを伝えるためにあえて振り切ったものにしてみた。
そんなわけで話を戻そう。つまり、俺が本作に対して『ユニーク性を感じない』というのはそういうことなのだ。
『主題(=主人公の旅の目的やヒロインの記憶喪失等)に興味をもって、第4話以降もその主題に基づいた「この作品ならではの展開」を期待していたのに、主題から外れた事件がメインイベントとして扱われてどんどん話が盛り上がっていくため、本作は非常に長い目で見ないと主題で面白さを感じなさそうだな』というのものが1つ。
そして、『メインシナリオが主題に関係ない話だと、きちんと主題に絡めて提供された際と比較して、どうしても汎用イベント・中継ぎイベントっぽく感じてしまう』というものが1つ。
それら2つの要因でもって、俺は本作からユニーク性を感じれなかったんだと思っている。
それが表されているのが上で挙げた感情グラフであって、話としてはある程度面白いので『読むのは苦ではない(ストレスを感じない)』んだけど、『本作への期待感が醸成されていかない(モチベーションが上がらず、ずるずると下がっていく)』というものになったのだと俺は考えている。
さて。
そんなわけで、俺が本作から感じた弱点というものは最終的に『ユニーク性を(第1.5章を読み終えた時点では)感じない』というものになった。
しかし、上の方で語っていただろう? 俺が本当の最終で『銀の歌』を指して使った言葉は『優等生過ぎた』だった。
現状ではその2つの感想は繋がっていない。だが、実はその2つを繋げるものこそが、今回俺が最も言いたかったことになる。
それじゃあ最後、そのことを語りつつまとめに入っていく。
さて、改めて感情グラフの話になるが、俺が本作を読んで抱いた感情は最高点が60点、それ以外ほぼ50点というものだった。
つまり、本作は俺が読むにあたって必要最低限の面白さは確保できているのだ。そしてその上で文体やキャラクター表現などもとても上手く描かれており、俺の感情を素直に言うと『これだけ面白く書けそうな予感がするのに、なかなかクリティカルなところにパンチを打ってこない作者だな…』というものだ。
しかし、最終的に思ったのだ。この作品は読者が俺でなければ素直に楽しめるものではないかと。楽しく読める読者の条件に、俺は合致しているつもりで読んでいたがその実まったく合致していないのではないかと、そう思ったんだ。
その条件とは、つまり、『本作はファンタジー小説に慣れていない読者向けなのではないか』というものだ。
ぶっちゃけ、結局同志に対して喧嘩を売っているような気がしている。ただ、嫌味に聞こえてしまうかもしれないなと思いつつそれは本意ではない。
俺が言いたいのは、俺みたいな奴が読んだら『よくあるラノベ展開だな』と思ってしまうところでも、ファンタジー小説慣れしていない読者であれば『めっちゃ面白い!!』と素直に受け取れるだけのクオリティのストーリー、文体、キャラクター構成になっているのだ。
例えば、第1章で主題が放置されて別事件を追っかけていくところなんかは、俺は『いや、早くユニークっぽい主題の方で魅せてくれよ』となるんだが、ファンタジー小説慣れしていない読者が読んだ際に『あ、ファンタジー小説ってこんな風に楽しめるんだ!』と気づかせられるよう細かい配慮が行き届いた作風になっていると受け取れる。
つまり、そもそも俺が主題から逸れていると感じたその部分こそ『ファンタジー小説の基本的な面白さ』がギュッと詰まっている部分であり、そこを書き切り、その面白さを手始めに読者へ伝えることこそが第1章の目的なのではないかと思ったのだ。
ようするに。
本作は非常に『ファンタジー小説を初めて読む人にオススメできる作品』となっている、という結論に俺は至ったのだ。
そして、同時に―――あるいは逆説的に。本作を純粋に楽しめなかった俺はスレ過ぎていたということに気づかされたのだ。
そうして結論は最初に出てきたものに至る―――本作は、『(俺にとって)優等生過ぎた』のだ。
そういう意味だ。決してこの言葉の悪いニュアンスは君の作品へかかっているわけではなく、俺にかけているつもりだ。
結論『優等生過ぎた』は嫌味でも皮肉でもなく、『俺がファンタジー小説に変に小慣れ過ぎていた』。それだけのことなんだ。
これが、例えばもしこの作品に出会うのが15年ほど前であったなら、俺も貪るように読み進めていたのではないか。そう思っている。
ただし、プチ君。
君がこの作品を『普通のファンタジー小説を読みまくった人にも楽しんで欲しい』と思っているのであれば。
第1章のストーリーラインを主題と連動させ、第1.5章の在り方を変えた方が良いのではないか。そう思っている。
もちろん、上記考えは俺の超個人的なものであるので、世の『普通にファンタジー小説に慣れ親しんでいる読者』の多くが俺とは違う感じ方をして、普通に現行の『銀の歌』を面白い!と感じる可能性も全然あると思っている。
ただ、個人的には主題絡めながらも王道ファンタジーシナリオを語ることも出来るんじゃないかって思ったって、それだけだ。
以上。
さて、そんなわけで今回も締めとしよう。お悩みのコーナーについても、俺が書ける限りは上に残してあるからな。
以下、恒例の2つだ。
※ここで書かれている内容は全て個人的な意見であり、真に受けるかどうかは読み手に任せる。無視するも反論するもナニクソと思うも好きにしろ。
【作品名】銀の歌ーGoodbye to Fantasyー
【URL】https://ncode.syosetu.com/n2920ea/
【評価】4点
さて、次回は護衛官野郎の出番だな。
お立ちなさい。その誓いを忘れず、務めに精進するように。
さて、そんなわけで、前書きにも書いた『今後の日誌更新に関すること』についてだ。
ぶっちゃけ、気づいている奴も多いと思うが俺は感想を掲載している時点で実は次の作品(今回でいうと、次の同志である「かわかみれい」君の作品)を少なくとも1回は読み終わっている。
そんな感じで感想を掲載しっているのだが、次回日誌更新に際して非常に大きな問題がある。それは次々回の同志である「あん肝ポン酢」君が恐らく旅立ってしまっているのではないかということだ。
活動報告及び踏み台作品の連載更新が2年前半ほど前に終わっている。待たせてしまったのは俺であるから申し訳なさも多少あるが、それでも作者不在の作品に感想を残すほど俺も余裕ある人間ではない。
ということで、一度ここで今後の踏み台作品を整理したいと思っている。具体的に言うと、『活動報告や作品更新が1年以上止まっている同志』の作品は一旦、仮除外対象とさせていただく。
また、これも俺のわがままでも申し訳ないが、『俺の日誌を読んでなさそうな同志』も一度、仮除外対象にさせていただく。具体的にいうと『直近俺とのやり取りがなく、お気に入り登録がされてなさそう』というものだ。
そんなわけで、上記条件に合致して仮除外対象となる同志は以下になる。
・あん肝ポン酢君
・動かないマグロ君
・DD君
・きら幸運君
・源平氏君
・江泉 敬君
以上6名だ。
ひとまず上記6名の同志作品については仮除外対象とさせていただき、しばらくは順番を後ろに回させてもらう。そうして然るべきタイミング(とか言いつつある程度時間が経ったうえでの俺の都合の良いタイミング)で正式除外とさせてもらおうと思っている。
そうして、正式除外は改めて本作日誌更新で報告しようと思っているが、その際欠番分の補充をするかどうかは未定だ。現状では改めて募集したいという気持ちでいるが、その時に改めて決めようと思っている。
そんなわけで、上記仮除外対象の6名については、『いやいや、ROMってるだけで全然見てるよ!俺の作品にも感想書けよ!!』ってやつがいたら連絡をしてきてくれ。
(この日誌の感想へ『見てます!』という趣旨だけの感想を書いたら、俺が感想を書くことを強要したことになりかねずBAN対象になるので、活動報告へのコメントかメッセージ機能で連絡してきてくれると有難い。もちろん、日誌への感想込みでの生存報告であれば感想欄でも大丈夫だ)
そんなわけだ。つまらねぇ話で申し訳ねぇな。
俺もよ、正直なこと言っちまうと早く書き手として復活したいんだ。ただ、俺の感想を待っている奴がいるという状況下で、俺は自分の作品に集中できない。
すげぇぶっちゃけたことを言っちまったが、この日誌は俺のレベルアップに貢献しつつ、重荷にもなっている。その天秤を図り、追加募集するかどうかを決めたいというのが上記はぐらかした部分の本意になる。
そんなわけだ。じゃあ、またな。
(8月31日追記)
さて、申し訳ないことにプチ君からは以前、募集要項の内容修正依頼をメッセージでいただいていたにも関わらず修正前のものを載せてしまっていた。すまない。
ひとまず修正後のものに差し替えした。お悩みコーナーの内容もかなり肉厚になっているが俺の日誌本文と感想返信返信である程度答えられているのではないかと勝手に判断し、日誌本文はそのままにしておいた。
というわけで、許せ。