求める理由
俺は本気で小説を書いている。
小説家になりたいとか、本を出版したいとか。
有名になりたいとか、アニメ化してほしいとか。
そんなことを求めて書いているわけじゃない。
それらは俺にとって、目的でもなく通過点ですらない。
俺はただ、自分に対して最高に誇れる作品を書きたい。
それだけだ。
そんな俺は今、小説家になろうで小説を投稿している。
『最強の吸血鬼はひとの血を飲まない!!』って作品だ。
この作品を最高のものに仕上げる、それが今の俺の使命だ。
ただ、よく聞くよな。
『他人の作品を読んだ方が良いものが書ける』
『他人の意見を聞いて力にした方が良い』
言っておくがそれらの言葉は、絶対的に正しいと俺は思っている。
俺は他の作家と交流し、よく自作品の意見を求めたり他人の作品に意見をしたりしている。
そこで出会う価値観の違いっていうのは、予想が出来ない。こんな奴がこんな話書くんだなって驚くことがたまにある。
人間性の話をしちまったが、小説の書き方にしたってそうだ。意図していない読まれ方をして表現方法の機微に感心したり、ここでの主人公の心の動きが不可解だと告げると納得いく説明を貰えたり。
まあ、具体的な話がここでは挙げられないから薄っぺらい内容になっちまってるが、俺は交流してよかったと思っている。
その交流を、他人や他作品との触れ合いを、己の力へと変えていけてる。
だからこの人たちと一緒に小説を書いていければいい。
熱意に差はあれど小説を書いている同志同士。切磋琢磨すれば高みを目指せる。
そう思っていた。
さてここで1つ、俺のとっておきの友人が語っていた言葉をさらりと記そう。
『狭いコミュニティーの中で輪を閉じると腐る』(意訳)
はっとしたね。俺はいつの間にかぬるま湯に漬かりまくっていたみたいだ。
仲良くなった同士では意見を言うにも遠慮が入る。
俺も基本、遠慮なく意見を言っているつもりだったが本当の本当を告げられたことはあっただろうか?
多分、それは最近、なかったように思う。仲良くなると、刃は鈍る。
ではどうだ? 新しいコミュニティーを探すか? 新着から作品を漁るか?
面倒くさい。やる気を全く感じられない量産型小説が跋扈するこのご時世、その中から砂金の粒を見つけ出そうとするのは面倒だ。
ではどうするのか?
―――俺は持ち主を失ったスコップを手に取ることに決めた。
さて、こんな風に酔っぱらったような自分語りを挟めばそれなりに篩にかけられただろう。
ここまで読み進めてきた酔狂な奴ら。喜べ、お前らの作品を俺の踏み台にしてやる。
俺が求めているのは『本気』で書いた作品だけだ。無個性で、無感動で、無味、無価値な作品を載せてきた奴はお帰り頂く。
『本気』で書いた作品を持っているやつは俺に教えてほしい。
俺がその作品を読んで、感想を本作の続きに書き記していこう。
どこがダメだ。ここがよかった。俺には合わない。素晴らしい。
真に忌憚ない、個人的な意見を言ってやる。ブクマ評価が0・0の奴でもランキング常連でも構わず来い。
俺が、俺にしか言えない意見を言ってやる。
―――ところで、俺がこいつを投稿するにあたってリスペクトした人がいる。
何者であるかは言わない。その人の作品はもうこの世に存在しないからな。
その人も今の俺と同じ。『本気』でぶち合うことを望み、寄せられた『本気』を全て『本気』で受け止めていた。
俺はその人を尊敬している。
だが、俺はその人と同じ条件で作品を呼び込もうとは思っていない。
俺にとってよりハードルは低く設定する。というか、現実可能な設定にする。
以下、詳細だ。
(2021年4月14日追記:本日誌における作品の募集は諸事情につき締め切った。今後応募してきても反応できないから注意しな)
■1人あたり作品は1つのみ
お前らの本気を見るのに、複数保険なんて必要ないだろ?
■文字数10万文字以上(予定含め)の長編作品のみ
短編なんざノリと勢いで書ける。本気で書いた長編作品を俺に見せてみろ。
(一応、最近書き始めた作品でも応募できるように10万文字以上書く予定の作品でまだ文字数に達していないものでも応募可とする)
■二次創作とR-18作品はNG
二次創作は事前知識が必要になるから面倒。R-18に関してもこの作品の続きに載せられないからNGだ。
■読むのは10万文字まで
面白くなるのが致命的に遅いと言われている俺の作品ですら10万文字いく時には見せ場が来るんだ。それまでに読者をひっかけらなけりゃ作品自体を見直した方がいいぜ。
■感想は激辛
『本気』で書いた作品を『本気』で読むんだ。『本気』で意見を言ってしまっても構わないだろう?
■なろうで有名になりたいとか評価を上げたいとか、そんだけのやつは帰れ
俺の作品を見たか? 俺も同じく底辺だ。有名になりたきゃ量産型の無個性で無感動な小説でも書いてろ。最初さえ盛り上げておいて、あとは数うちゃ今よりポイントは貰えるんじゃねぇの?
とりあえずこんなもんだ。
そして待たせたな。募集要項だ。
以下のフォーマットをコピペして、以下URL先にある活動報告にコメントして応募してくれ。(上でも書いた通り、現在募集は閉め切っている。悪ぃな)
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1299352/blogkey/2228667/
ちなみにあとがき下、もしくは目次ページ下部の『拾ったスコップで採掘日誌』のバナーをクリックしても同じ活動報告に飛べるようにしておいた。活用してくれ。
【】は必須項目。必ず埋めてくれ。
『』は自由項目。あれば書いてくれ。
(※)が書いてあるところは後に注意を記載しておく。よく読んで意図を察してくれ。
【作品名】:(載せれる奴はURLも載せてくれると楽で有難い)
【簡易的なあらすじ】:(100文字以内で頼む※1)
【セールスポイント】:(この作品はこういう人に楽しんでほしい。こういうところを楽しんでほしい!というのを書いてくれ)
【フックポイントの話数】:(この作品はここの話数で読者をひっかけてファンにする想定だと書いてくれ※2)
『悩み』:(その作品を書くにあたって悩んでいるところがあれば教えてくれ。出来る限り助けになりたい)
【本気で書いているかどうか】:(『俺はこの作品を本気で書いています!』というのをここで宣言してくれ。間違ってもコピペなんてするなよ? お前らも作家の端くれなら自分の本気くらい自分の言葉で書いてみせろ)
※1:よくある、なろうで受けるあらすじなんて書いてくるなよ? 本気で書いている作品なら内容を要約して100字に抑えることくらい出来るだろう?
※2:『最初(←肝心)』のフックポイントだ。そこに作者の本気が詰まっていると俺は思っている。くれぐれも『30万文字くらいいったところです』とかふざけたことは言ってくれるなよ? あと詳細はくれぐれも語ってくれるな? ネタばれになって俺のモチベが下がる。
さて、こんなもんだ。
どうだ、これくらい俺にとってハードルを下げ、お前らにとってハードルを上げればあの人みたいに30人待ちとかそういう事態にもなりにくいだろう。
それでももし殺到したらそれはそれで嬉しいけどな。本気の作品をそれだけ見れるってわけだから。
ちなみに今まで俺が感想を書いた作品であっても、お気にユーザーからの応募であっても応えるからな。
もう一度、内輪じゃなくて本気でバチバチやり合う仲っていうのを体験しようぜ!
そんで最後。少し脇道それた話だ。
俺はさっき、お前らの作品を踏み台にしてやると言ったな?
あれは間違いではない。お前らの作品が俺の踏み台になるんだ。
お前らの本気の作品を、俺は力へと変えてみせる。
俺がより高みに行くために、お前らの本気を足元に積み上げていってやる。
だから逆にお前らには、俺を踏み台にして欲しいと思っている。
それが切磋琢磨だ。俺の求めるべき理想だ。
一緒に高みを、目指そうぜ同志よ。