第1章:7節 正義(In the cause of justice)
誤字脱字・意味不明なことがあると思いますがご了承下さい。読んで頂けると幸いです。
7、正義(In the cause of justice)
「今作戦の概要を説明する。心して聞くように。
第1目標、O2ならびにウィザードシステムの破壊である。
第2目標、人工進化研究所の制圧、データの破棄である。」
マイクに向かい、声高々に命令を下す。我ながら快感だ。
「ガイ指揮官、対象の写真・当研究所の見取り図が届きました。」
その男に耳打ちする。
右手で左耳のマリンブルーの長い髪をかき上げながら、モデル
のような女性は報告した。
ガイはマリンブルーの髪の女性に目配せすると、
成人男性の1.5倍はあろうかと思われる大きさの手でマイクをつかみ、叫んだ。
「諸君、今作戦に必要なデータは揃えた、失敗は許されない
。各員、ゴーグルにて確認後、各部隊長を元に連携をとる様に、
部隊長は逐次、私の所に報告をいれること、失敗は許されない。」
隣で、マリンブルーの女性は、コンソールパネルを叩いていた。
「最後に、データの破棄は、もちろん物理的データ、有機物
ネットワークに記録されているものも含まれる。」
ガイは右手で、マリンブルーの女性の尻を鷲づかみにすると、続けて、
「出来の良い諸君ならもちろんわかるよな?!残らず確実に破棄せよ。健闘を祈る。」
右手に力がこもる・・・
「うっ」マリンブルーの女性から甘い声がもれる・・・
皆殺しだ・・・想像しただけでイキそうだ・・・
このために、ここまで上ってきた、まだ、まだ、足りない・・・
もっと上に行かなければ・・・俺は、上り詰める・・・
主義者の頂点へ。
ガイはふと我にかえり、
「サキ秘書官、いつも通り、最後の一文は記録に残すなよ。
ネットワーク上もすべて、ミスがあっては許されん。」
さらに、右手に力がこもる。
顔色を変えず、サキは答えた。
「了解しております。ガイ様、そろそろお尻から手を離して
いただけませんか?」
「おっと失礼、セクハラで訴えられても困るからな。」
と笑い、ガイは右手の握力を緩め、今度はサキの尻を
なめ回すかのように、なで始めた。
《アルファーB分隊配置完了いたしました》
《ベータJ分隊配置完了いたしました》
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
次々に、配置完了の報告が入る・・・
あと、数分で配置が完了する。
「ガイ様、レイコ・ラングラー修道士の件ですが、今だ合流地点に到着してないそうです。
いかが致しましょうか?」
「計画通りに任務を遂行できない奴はいらん。」
「一応、ウイルスを仕込むことはできたようです。作戦自体に
問題はありません。」
「そうは言ってもこの作戦の中核をなした人物、このまま
にしておくわけにもいかんな?サキ」
「了解しております。最重要保護人物として各部隊に
送っておきます」
サキはパネルを操作しデータを送った。
[重要破棄人物 レイコ・ラングラー]
《全部隊配置完了いたしました》
大隊長より報告があがる。
ガイは、右手でサキの尻をなでるの止め、
「繰り返し言うが、失敗はされない。
各員、目標を制圧せよ!!!」
と叫ぶと同時に右手は大きく弧をえがきサキの尻を引っ叩いた。
パシッンー
「うっ、ぁ」サキの口から甘い吐息のような声が漏れた。
次回『矛盾』:どんなモノでも防ぐ盾あり、どんなモノでも貫く矛あり。
「失敗は許されない」 By ガイ
「セクハラは許されない」 By サキ
最後までお読み頂きありがとうございます。
一つ、一つは短いですが、プロットは出来上がっていますのでなるべく早く話しを進めたいと思います。
誤字脱字の指摘、コメントを頂ければなお幸いです。
申し訳ありません、ラブコメあり、ロボットあり、と書いたのですが、もう少し先になりそうです。末永くお付き合い頂ければ幸いです。