第1章:4節 希望(I need you)
誤字脱字・意味不明なことがあると思いますがご了承下さい。読んで頂けると幸いです。
説明が多いです
4、希望(I need you)
「ちょっと、そこのあなた、O2に256番を投与しといてちょうだい。」
「了解しました。ユウキ主任。僭越ですがパターンA−13
であれば、666番の方がよいのでは?」
申し訳なさそうに、黒髪のツインテールの女性研究員は答えた。
「いいのよ、これで、いいのよ」
パターンA−13、別名、裏切り者。
“神の使者”から受けた、外傷または何らかの要因により、
ウイルスが人の体内に侵入。脳幹を支配する。結果、人を
襲うようになる。人をコンピューターにたとえ、
クラックされたといわれている。遅効性のウイルスだから
タチが悪い。まぁでもその可能性は捨てきれないけど、
今回は、オーバードライブによるもの。だから、666番
、誰が割り当てた数字かわからないけど、明らかに皮肉、
悪魔の数字。早期破棄、安楽死させるための、薬物と
ナノマシンの混合剤。O2には、まだまだ研究、改良の余地は
あるはず、まだ破棄するわけには、いかないわ。
256番、鎮静剤と神経系の再構築のための薬剤が正しいのよ、
正しい、私は正しい・・・“wizard system”を完成させるためにも・・・・・
「・・・主任!ユウキ主任!!」
「あっ、何?」
「O2に、256番、投与完了いたしました。」
「ありがとう、データはこちらで確認しとくわ。」
「どうされたんですか、ボウっとして。このところ
休んでらっしゃらなかったんで、お疲れじゃないですか?」
「・・・そうね、疲れているのね。」
近場のコンソールパネルに手をかざし、データを呼び出す。
・・・・
・・・・・
・・・・・・
「特に問題はなさそうね。」
あくまでも、O2に関して、データが表示されるのが
遅すぎると感じるのは、疲れているせい?
「ユウキ主任、もし、よければ、お休みなられた方が・・」
ツインテールの研究員は、先の報告から、微動だにせず
心配そうな眼差しを向けている。
「わかったわよ。任せてあげる。ただし、いつも言って
るけど、ミスは嫌いだからね。」
「あっ、ありがとうございます。おねえ・・・
ユウキ主任」ツインテールの研究員はペコりと
頭を下げた。
「まぁ、いいわ。じゃ、1800に私の自室にコールして
くれる。あと、どんな些細なことでも、O2に変化
があるときは、コールしなさいよ。」
「了解いたしました。」
「レイコ、頼んだわね。」ユウキは短い赤髪をかき上げると
管理室をあとにした。
レイコは、ユウキの去り際、再び、ペコりと頭を下げた。
不敵な笑みとともに・・・
次回『変革』:自らの、考え方を変える。自らのアイデンティティーの抵抗と共に・・・
変える事が正しいか、どうかは別にして・・・
「正しい、私は正しい、私が正しいのよ、わかった?!」By ユウキ
最後までお読み頂きありがとうございます。
一つ、一つは短いですが、プロットは出来上がっていますのでなるべく早く話しを進めたいと思います。
誤字脱字の指摘、コメントを頂ければなお幸いです。