第1章:3節 現実(Have a nice day)
誤字脱字・意味不明なことがあると思いますがご了承下さい。読んで頂けると幸いです。
説明が多いです。
3、現実(have a nice day)
左手首が痛い、
涙が止まらない・・・
左手首が痛い、
涙が止まらない・・・
彼が遠くに行ってしまった
涙が止まらない・・・
霞んだ、威圧的な扉に向きなると、アイは呟いた。
「さよなら、いや、またね、私の愛する人」
ピィ
右手の腕時計型通信機が受信する。
《軍曹・O2の報告を求む。管理室まで・・・》
《・・・、以上、復唱は結構・・・》
途切れ途切れの女性の上官の声に
通信の不具合?こんなAAクラスの施設内で、
アイは疑問をいだいたが、一呼吸おいて、
「了解、教授殿」
細く長い廊下を小走りに走りながら、幾つかのロックを
解除するため、ID代わりの、腕時計をかざし、管理室に
向かう・・・
やはり、少尉殿は“神の使者”との交戦において、
ウイルスに犯されてしまっていたのか・・・
反芻するように、少尉の作戦記録を思い出す。
作戦名“Angel Ark”別名ダブルA、今、作戦において、最大の
目的は、グランドゲート突破と、その掌握にある。神を倒さなければ、人類に明日はない。神とは、人類、人を造りし者達、彼ら、彼女達、いや、私たちのように性別はないのかもしれない。彼らが“ガーデン”と呼ぶこの地球に出現した、する為の門“グランドゲート”、太平洋南部に隆起した島、発表においては、古代遺跡があった場所、それも今よりも高度な、、、
管理室が見えてきた、彼、あなたの記憶が出てこない。
少尉殿の記録しか・・・
「失礼、致します。アイ・ルイス軍曹、入ります。」
音もなく、目の前の透明な板はアイの歩行を緩めることなく
左へ消え去った。
「任務ご苦労様、アイ」
軍服の上から、白衣を着込み肩を落とした女性がいた。
アイは、少し目線を上にあげ、赤髪の短髪のその女性に
目をあわせ、霞む視界の中、
「お姉さま・・・」と呟いた。
「アイ・ルイス軍曹、、後ほど精密検査は受けてもらう
にして、眼鏡もかけないとね。」
アイは、教授の後ろでコンソールパネルに向かう十数名の研究員に気づき、、、
「ご報告、申し上げます。ユウキ教授殿。
検体O2はA−13を発祥した模様、
記憶の混乱、運動神経系がおかされている可能性が高いです。
私見ですが、使者の新型ウイルスに犯されていると思われます。」
先ほどの本音を隠すように、口早に報告を行うが、
それを一蹴する答えが、ユウキから返ってきた。
「違うわね、ウイルスではないわ。症状の私見は
確かに私とも、一致する。あなたも研究者の卵なんだから、
ウイルスでなければ大体予想はつくでしょ?」
“Over Drive”(オーバードライブ)
体内に薬物とナノマシンを投与することにより、
交感神経を切り、人体の限界以上の力を引き出す。
約5分間は、この世の者とは思えない、速さ、力で
相手を駆逐し、腕が吹っ飛ぼうが、足が飛ぼうが
戦い続けることができる。人類の狂気がもたらした
産物。必ず、訪れる死へ加速する、人類にとって
個の死を無駄死にしないための兵器。
アイは想う・・・
オーバードライブを使い生還したものは誰も居ない。
作戦ダブルAにおいての生還率は2%にも満たなかった。
ナゼ、あなたは生還できたの?
ナゼ、神は人類を襲うの?
ナゼ、ワタシはここにいるの?
なぜ、、
何故、、、
次回『希望』:残されたマレな、少しの望み・・・終着点は、絶望?!
「お姉さま・・・」By アイ
最後までお読み頂きありがとうございます。
一つ、一つは短いですが、プロットは出来上がっていますのでなるべく早く話しを進めたいと思います。
誤字脱字の指摘、コメントを頂ければなお幸いです。