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第1章:12節 使命(The life is used)


レイコ「配信がたびたび、遅れたことをお詫び申し上げます。」(ペコりと頭を下げる)


クジョウ「アイ君、逢いにきたよ。」


レイコ「あんた、誰?!まぁいいわ、あなたも一緒に頭を下げなさい。」(小声で)


クジョウ「・・・・・・」(ショックのあまり声が出ない)


レイコ「早くしなさいよ。まったくトロいわね〜」


クジョウ「・・・どうして?」


レイコ「ふがいない作者のためよ・・・」(めんどくさそうに)


クジョウ「アイ君は、それで僕を認めてくれる?」


レイコ「評価・コメント、心よりお待ちしておりま〜す。」(ペコりと頭を下げる)


レイコ「あんたも言うのよ、早く!私の最後の仕事になるかもしれないんだから・・・」

   (無理やりクジョウの頭を抑えつける)


クジョウ「誤字脱字・意味不明なことがあると思いますがご了承下さい。」



12、使命(The life is used)


 隔壁の閉鎖、O2・ウイザードシステムを守ること。

 これが私の為すべき事。そうしなければ、人類は滅ぶ。


なれない銃を構え、扉を自動式の扉を手動で開く・・・


 照明が落ち、非常灯が点滅する管理室・・・

「手動で隔壁を閉鎖するわよ!!」ユウキは叫ぶ。

 

電子制御になった昨今では珍しいアナログな鍵を

 胸元から取り出す。AA施設において、非常時の際、

 何らかの原因で、隔壁が閉まらなかったとき、唯一、

 手動制御できる油圧式の12連隔壁を閉じることの出来る鍵。

 

本来の役割を果たすことは、かつてなく、責任者が“お守り”

 代わりに身につけている物である。


「そこのあなた、扉を閉めておいて頂戴。早く。」

  外に迫る気配を感じ、少しでも時間を稼ごうと・・・

 

 だが、目の前のツインテールの少女は後ずさり始めた。


 「ユウキ教授殿!!いったい何が起こっているのですか?」

  ユウキに気づき、近づいてくるアイ。


 「司教様、“天使の涙”お借りします。」


何か、つぶやきが聞こえた・・・

 “天使の涙”主義者どもが使う、オーバードライブの種。

 まさか・・・

ユウキは奥のアイから手前にいるツインテールの少女に視界を合わせる。


ツインテールの少女は、

まるで、ビー玉のような丸い玉を指先から喉の奥に向かって

落とした。


ゴクっ・・・

・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!????

 

 まずい、この子がスパイ・・・手引きしたものがいることは

 予期してたのに・・・最悪だわ・・・

 

 ユウキは体を硬直させた。


 “Over Drive”(オーバードライブ)

 体内に薬物とナノマシンを投与することにより、

 交感神経を切り、人体の限界以上の力を引き出す。

 約5分間は、この世の者とは思えない、速さ、力で

 相手を駆逐し、腕が吹っ飛ぼうが、足が飛ぼうが

 戦い続けることができる。人類の狂気がもたらした

 産物。必ず、訪れる死へ加速する、人類にとって

 個の死を無駄死にしないための兵器。

 

だけど、これには最大の欠点がある。発動に時間がかかる

 上に、理性がなくなる。動くものを狙い、かつ、敵も味方も

 判別できなくなる。


  これを逆手にとれば、助かる。5・6分じっとしていれば

  いいのよ。自滅しなさい。


 アイに、目で合図を送る、が、ユウキが動きを止めたことに

 違和感を感じ、アイもその場で動きを止めていた。

 

 さすが、出来る子は違うわね・・・


 目の前のツインテールの少女の両目の瞳孔は開き、涙を流し、

 口は半びらきのまま、ヨダレたらし、鼻から鮮血が流れ出始めていた・・・


発動する・・・

・・・!!!?

ユウキはふと気づく・・・

 隔壁の閉鎖、O2・ウイザードシステムを守ること。

 これが私の為すべき事。そうしなければ、人類は滅ぶ。

 

このままじゃ、私とアイは助かるかもしれない。しかし、

 明日はない・・・!!どうにかして隔壁を閉じなければ・・・

 

発動すれば、管理室の奥にいる研究者達を襲い出すだろう。

 チャンスはそのときしかないわ・・・仕方がないわ・・・

 

人類の明日のためだもの・・・

 

だが、制御室はその奥にある・・・私が行くよりも、アイに

 行ってもらった方が成功率はあがる・・・少しでも、確率を

 あげる、ためには私がおとりになれば・・・犠牲になれば・・・


ユウキの体は、痙攣するかのように、震えだした・・・


ツインテールのバケモノと、瞳孔が開き切った目が合う。


 まずいわ、気づかれた・・・そう、私、死ぬのね・・・


バケモノは頭を垂れ、ヨツンバになると、


 「ウぉぉぉぉぉぉ〜〜〜ン」狼の遠吠えにも似た声を荒げた。


震えはいっそう増す・・・

 

 不審に思った研究者達が3名、駆け寄って来るのが見えた。

 「ユウキ教授何かあっ・・・・・!!?」


 ゴリっゴリっゴリっ・・・ぷちッ


一人目の首が飛ぶ、四本の足で飛び上がり肩の上にのると、

両手で首を、頭を引きちぎった・・・

バケモノはツンテールの長い髪を振り乱し

両側の研究者の胸を腕で貫いた・・・


 血の雨が降り注ぐなか、ユウコとアイは立ち尽くしていた。


「きゃアアアアアア〜」奥から叫び声が聞こえる・・・


「アイ、このキーで制御室床下のカギを回して頂戴。」

極力、体を動かさず、小声で話す。・・・震えながら

「・・・・・・」

「あいつは私が引き付けるから、、、」


ガラガラ!!ガシャンー!!!?

再び、奥から音がする。


「キーをあなたに投げるから、受け取ったら走って・・・」

「・・・・・・・・・・・了解」アイは呟いた。

ユウキはアイに向かってキーを投げると、単発式の銃を構え

直した。

 アイが走り出すと同時にユウキもバケモノに向かう。

  まだ、死にたくはないわね。昔、先生によく言われたっけ、


“生まれて来るところは選べないが、死に場所は選べる”と。


まぁ、一応保険はかけてあるから・・・

でも、最近更新したのっていつだったかしら?!


ユウキ・キリシマという個はここで終わる・・・間違いなく。



グチャッグチャッグチャッグチャッグチャッグチャッグチャッ


足を動かすたびに音がする。まるで泥沼のような感覚。


 

単発式の銃で狙いをつけると、発射した。


 パッン


 何かを食らうバケモノの背中に向かって・・・


 「さぁ、こっちよ、バケモノ!!」


ユウキは出口向かって走った・・・必死に・・・

 

 グチャッグチャッグチャッグチャッグチャッ ドチャっ


何かにつまづき前のめりに倒れる・・・


「っう」


胃の中がグルグル回る・・・吐きそう・・・


 バケモノはどこにいったの?

顔をあげるがそこにはいない・・・

非常灯のせいなの?手が真っ赤に見える・・・


「ユウキ主任。ダメじゃないですか、私をシンジナイと・・・」


後ろを振り返ると、そこにはツインテールの片方がほどけた少女が立っていた・・・


左手に、ブロンドの髪の生首をぶら下げて・・・


「!!!!?・・・アイ!!?」



次回『未来』:選択による結果。すべての人、もの、の総意。それが、意識的であれ、

        潜在的であれ

      

      「生まれて来るところは選べないが、死に場所は選べる」By 先生

      「先生って誰だよ?」By クジョウ 

      「あなたこそ誰よ?」By レイコ

      「・・・・!!?」By クジョウ  



最後までお読み頂きありがとうございます。

 

 誤字脱字の指摘、コメントを頂ければなお幸いです。



申し訳ありません、ラブコメあり、ロボットあり、と書いたのですが、もう少し先になりそうです。末永くお付き合い頂ければ幸いです。


 

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