第1章:1節 覚醒(open the door)
初投稿です。誤字脱字・意味不明なことがあると思いますがご了承下さい。読んで頂けると幸いです。
1、覚醒(open the door)
『自らが変われば世界は変わる』
ピィっピィっ
「…………」
ピィっピィっピィっピィっ
「………………」
ピィっピィっピィっピィっピィっピィっ
「………………んっ」
ピィっピィっピィっピィっピィっピィっ
「………………うっさいな〜、誰だよ目覚ましかけた奴は!!」
不機嫌なままの男は、殴り倒すように、デジタル時計を
止めた・・・
「あっ、俺か・・・っん、俺なのか??!」
・・・
・・・・・・
う〜ん、どう考えても俺の部屋じゃね〜よな。
六畳一間、コンクリート打ちっぱなしの壁、床。
蛍光灯が申し訳なさそうに二本。威圧的な扉が一枚。
その他に有る物といえば、今、座っている、ベット。
姿見が一枚。それだけ、、、あと床に時計が一個。
「ここはどこ???私は誰???」
と呟く男は苦笑していた・・・
記憶喪失??そんなバカな、、、
こんな所に入れられているということは、精神病か何かか
、、、う〜ん、よく分からん。ピースの足りないパズルは
完成しないって、先生もよく言ってたからな〜。先生??
これは、いつの記憶だ・・・
・・・俺の記憶だ、だが思いだせん・・・
そもそも、俺の歳はいくつだ・・・
おもむろに立ち上がり、姿見に近づく、、、
「いてっ・・・」時計を踏んだ。見覚えのある時計を。
「う〜ん、なぜ、ブリーフ一枚なんだ。何故、
ブリーフなんだ。くそっ、いちいち細かいことは
この際気にしてられん。」
鏡を通してみる自分??に妙な違和感をおぼえる。
体はまるで、プロのスポーツ選手のように鍛えられて
はいるが、引き締まりかたが尋常ではないことを悟る。
「もしかして、ボクシング選手??!」
ああそうか、殴られすぎて、記憶が飛んじゃった・・・
じゃ、この体の無数の切り傷のあとのようなものは何だ?
明らかに、えぐれた酷い傷後もいくつかある。
特に、左の目尻から左の口元あたりまで伸びた傷跡。
「ヤクザ屋さんですか?」
自嘲ぎみに問いかける。自分でいうのもなんだが、
そんな悪い人には見えん。
「ここはどこ???私はダーレ???」
と、投げ捨てる。
もういいや考えるのは、一応出口はあるみたいだし、
出てみるか。
・・・
まぁいいか、
それよりも今、何時だ?!!
「くそっ」
時計を投げ飛ばす、ベットに向かって、
鉄製の扉に恐る恐る手を掛け・・・
コッコッ コッコッ
「……」足音が聞こえる。
ノブから手が離れない。
コッコッ コッコッ
「……」足音が聞こえる。
ノブから手が離れない
明らかに近づいてきている。
コッコッ コッコッ
「……」足音が聞こえる。
ノブから手が離れない
どうするよ、俺??
足音が止まり、ノブが回る、自動的に・・・
が、扉は開かない。
コンッコンッと扉をノックする音。
びっくりして、手を離す。
コンッコンッと扉をノックする音。
「少尉殿・・・失礼致します。」
扉が開く。
次回『運命』:命は運ばれる、無数の選択の結果、選ばれるレールの上を、
自らの意思を超越した終着点に向かって・・・
「ここはドコ?私はだぁれ??」By 男
最後までお読み頂きありがとうございます。
一つ、一つは短いですが、プロットは出来上がっていますのでなるべく早く話しを進めたいと思います。
誤字脱字の指摘、コメントを頂ければなお幸いです。