八仙花~流転する色彩~
八仙花~流転する色彩~
抽象的な概念で溢れてる日常
具体的な欲望で溢れてる日常
神や仏に救いを求める求道者
金や物を追い求める現物主義者
この世は愛で溢れてるって真剣な顔して言う
この世は憎しみで溢れてるって死んだ目で言う
正解なんてないのに答え合わせして
一喜一憂して 泣いたり笑ったり
宗教なんてのは壮大な物語に過ぎず
宗教上の神は物語の主人公に過ぎず
国も宗教も愛も憎しみも
すべては人が創り上げたのも
そこに一体どれ程の価値があるというのか
なぁ、知ってるなら教えてくれよ
ぼくの欲望は際限を知らず
ぼくの渇望は天井知らずで
でもこれが生きてるんだって
そう思える訳で
苦しくて悲しくて嘔吐しては
すべてを投げ出したくなるけど
でもこれが生きてるんだって
そう思えてしまう訳で
どうして感情ってもんがあるんだって
歯軋りして涙流して声上げて泣いた
人工知能が感情を持つようになったら
世界は薔薇色に見えるだろうか
人工知能が感情を持つようになったら
世界は血の色に見えるだろうか
ぼくの認識出来るすべてのことは
予定調和で
ぼくの認識出来るすべてのことは
ぼくの知識の中にあって
本当の姿も 本当の声色も
本当の感触も 本当の香りも
ぼくには分からなくてさ
本当って何かも分からなくてさ
真実なんて言葉を気軽く使うけど
真実なんて誰も知らないのにさ
気軽く使うのはぼくがそう認識してるから
そんな風に考えると堂々巡りで吐き気して
神様なんていないって思ってるのに
必死に神頼みするなんて
滑稽で情けなくて途方に暮れる
神様なんていないって思ってるのに
必死に神頼みするのはさ
洗脳されてるからって思えてしまう
認識と洗脳は紙一重の訳で
常識なんてものは洗脳の代表格で
正義も悪も洗脳により創り上げられたもの
そう思うと何を信じて生きていけば良いのか
でも今までの人生も間違いだらけだと思ってたけど
実はそうでもないのかもって前を向けたり
答えなんて誰にも分からないなら
答えなんて誰も分かるはずないのだから
悩んでいても笑っていても時は過ぎていくなら
自分で積み上げた洗脳世界で
精一杯生きてみようと想うんだ
自分で創り上げた世界なんだから
きっと最期も自分次第で何色にもなるんだって