ニゲル~慰め草~
ニゲル~慰め草~
子供の頃に教えられたっけ
悪事を働いたら
必ず罰が当たるって
子供の頃に教えられたっけ
善行を積むと
必ずご褒美が貰えるって
それじゃ、僕は一体どれだけの罰を
受けるのだろう
僕はご褒美を貰えるのかな
世の中の不幸者は
みんな悪人なのかな
世の中の幸せ者は
みんな善人なのかな
でもさ、善と悪は一体誰が決めるのだろう
ある人は神様だっていう
ある人は時代だっていう
ある人は法律だっていう
ある人は自己だっていう
とどのつまりは人が創るんだね
神様も信仰も時代も法律も
人が創り出したものだもん
人が創り出したものに完璧はなくて
人が創り出したものは穴だらけで
その穴だらけの価値観で
とりあえず善悪を決めつけて
僕たちは流されて生きていく
僕が決めた善悪は君の思う善悪と戦い
多数決で勝敗が決まってさ
いつもいつもそれの繰り返し
だからさ、絶対的な善はなく
だからさ、絶対的な悪はなく
善悪なんて都合の良いだけの
くだらないがらくたなんじゃないのかな
子供の頃に教えられたっけ
悪事を働いたら
必ず罰が当たるって
子供の頃に教えられたっけ
善行を積むと
必ずご褒美が貰えるって
それじゃ、僕は一体どれだけの罰を
受けるのだろう
僕はご褒美を貰えるのかな
生きてることが罰?
生きていられることがご褒美?
どっちでも良いけど
なんで答えの出ない問題が世の中にはたくさんあるのだろう
誰も真実を教えてくれない
だって誰も真実を知らないんだもん
人は感覚でしか物事を捉えられないのだから
感覚で創った問題を感覚で解きながら自己満足
とどのつまりはこの世界は自己創造の塊なんだよ
善も悪も
幸も不幸も
満ちる心も飢える心も
何もかもが自分で創り出した幻想なんだよ
残酷で底抜けに笑える物語の主人公
黒根の白花
ニゲル
祝福があらんことを