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女郎花~至美~

女郎花(オミナエシ)は、その美しさがどんな美女をも圧倒することから、付けられた名前とか。

      女郎花


ぼくの存在を証明することは

ぼくには到底成し得ない


君の存在を証明することは

ぼくには到底成し得ない


五感で得る情報を当然だと

五感で得る欲望に満足して

五感で得る世界にしか存在出来ず



ぼくが見ている景色は

君の見ている景色と同じかな


ぼくが聞いてる声は

君の聞いてる声と同じかな


ぼくが酔いしれる芳しい匂いは

君の嗅いでいる匂いと同じかな


ぼくが味わっている旨味は

君の味わう旨味と同じかな


ぼくが触れる君の手は

君の触れるぼくの手と同じかな



ぼくの存在を証明することは

ぼくには到底成し得ない


君の存在を証明することは

ぼくには到底成し得ない


五感で得る情報を当然だと

五感で得る欲望に満足して

五感で得る世界にしか存在出来ず



存在が先なのか

認知が先なのか


ぼくが先なのか

君が先なのか


同調は個がなければ成立しない

対立は個がなければ成立しない


当たり前と考えることを放棄した常識は

ずっとずっとぼくを締め付ける


常識なんてものは自分が創り出した幻影

君もぼくもすべては自分が創り出した幻影


殺人犯も英雄も自分が創り出した幻影なんだよ


同じ人間の皮を被った何かなんだよ

分からないなんてことはなく

ただ考えることを放棄してるだけさ



ぼくの存在を証明することは

ぼくには到底成し得ない


君の存在を証明することは

ぼくには到底成し得ない


五感で得る情報を当然だと

五感で得る欲望に満足して

五感で得る世界にしか存在出来ず



この世界は幻影に過ぎないんだよ

感動的で退廃的で審美的で怠惰的で

哀愁的で残虐的で利己的で甘美的な

美し過ぎるこの世界は幻想に過ぎないんだよ



欠落は美しく ただ強く惹かれる

生きることは儚く ふと怖くなる




ぼくはぼくのために君に幸せを贈るよ

ぼくは君で 君はぼくだから





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