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譲り葉～終わりと始まり～
譲り葉
明日世界が終わるとしたら
今日は何して過ごそうか
いつもと違う特別なことを
いつもと変わらない今日を
きっと人それぞれ
昨日と何も変わらない
明日世界が終わっても
明日も世界が続いても
今日は今日でしかないのだから
終わりがあるから
始まりがあるんだって
死が訪れるから
生を謳歌するんだって
夢があるから
努力するんだって
目的があるから
手段を考えるんだって
でもいつしか逆転してしまう
終わりにしたくないから
始められない
死にたくないから
生きることに執着する
夢を見つけるために
努力する
目的が手段となって
手段が目的となって
ぼくは自分を見失う
明日世界が終わるとしたら
今日は何して過ごそうか
いつもと違う特別なことを
いつもと変わらない今日を
きっと人それぞれ
昨日と何も変わらない
明日世界が終わっても
明日も世界が続いても
今日は今日でしかないのだから
人を妬むことを知って
人を尊ぶことが出来るんだ
人を憎むことを知って
人を愛することが出来るんだ
人を否定することを知って
人を肯定することが出来るんだ
人を批判することを知って
人を称賛することが出来るんだ
なのにいつもすぐに逆になる
尊敬は嫉妬に変わり
愛情は憎悪に変わり
肯定は否定に変わり
称賛は批判に変わり
ぼくは息をするのが苦しくなる
深く深く息を吐き出して
深く深く息を吸い込む様に
裏の裏は表なんかじゃないって
そんな簡単なこと分かってたつもりだった
明日世界が終わるとしたら
今日は何して過ごそうか
明後日の新しい世界で
ぼくは今日と同じ様に
君の笑顔を見ていたいな
