最強の過去話
翌朝
学校に着くと掲示板にテストと体力テストのランキングが載っていた
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1 100点 飛来 優斗
2 67点 ルーシー・マクベス
3 65点 南城 つぐむ
4 59点 安納 愁
5 53点 龍ヶ崎 寧々
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1 S 飛来 優斗
2 A ルーシー・マクベス
3 A 千葉 かるら
4 A 安納 愁
5 A 我妻 千佳
見事に一位だった
テストの100点は教師陣は想定していなかったらしい
今まで100点を取った生徒は居ないそうだ
地味に愁とルーシーが好成績な事に驚いた
上位三名がこのクラスという事にも驚いたが
テストなんて平均点30点だった
何で俺がこんなにバケモノなのかを今日は少し話そうと思う
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俺は小学生の時に酷い虐めに会っていた。これは学校だけではなく家からも受けていた
俺は家から絶縁状を貰いを少し握らされて旅に出た。いや出された。
俺は先ず小学生ながら金を稼ぐ方法を探した。清掃やら麻薬売買など出来る事は何でもした
毎日毎日働いて生計を立てていたが半年くらい経った時麻薬の密入が警察に知れ渡り俺はヤクザに殺されかけた。
その傷でまともに働けず俺はなけなしの金でアメリカに渡った。
だがアメリカに行っても何も変わらなかった。
アメリカの暗集団のXに引き取られた。経緯はまた今度。
そこである程度の暗殺技術や知識を学んだ。
そこのリーダーは俺にコードネームXと名づけられ暗殺の仕事をこなした。
だが俺は人を殺すたび罪悪感に苛まれ体調を崩した。
それを見かねたXのリーダーは俺を戦争に連れて行った。
その戦争で俺は12ヶ所の骨折と2ヶ所の銃創ができた。
俺は海を死ぬ気で渡りXから逃げた。
逃げた先で出会ったのが俺の<師匠>だ。
<師匠>はアメリカとロシアのハーフの男だった。
11の時に出会ってから4年一緒に過ごした。その時に暗殺術なんかじゃない正式な体術や力の使い方、所謂合気道といわれる奴だ。
<師匠>は俺をアメリカの学校に連れて行ってくれた。だが俺は英語があまり出来なかった。
<師匠>はそんな俺を哀れんだのか日本に連れ出した。
日本に帰国した俺と<師匠>と俺は都会とは離れた離島に住んだ。
だが離島に学校なんてなく俺は渋々この場所に来たわけだ。
<師匠>は俺より強くそれで居て聡い。だから学校なんて行かなくていいと言ったが、<師匠>は俺が余りにも人とのコミュニケーションが苦手としている事に気がついていたので行かされた。
今はこれぐらいでいいだろう
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要するに本当のバケモノは<師匠>なのだ。
<師匠>はイタリアとロシア、ドイツの入国を禁止されている。
世界の<バケモノランキング>に見事ランクインしている。しかも毎年<2位>。
<一位>は暗殺集団のリーダーである日本人の<歩く死>なんて呼ばれているやつだ。
そいつに関しては俺も実際の顔は観た事が無い。だが声越しでもその威圧感が判るくらいだった。
俺もランキングには載っているがその二人に勝てる気がしない。いや勝てない、絶対に。
俺はそんな二人に育てられたんだぞ?そん所そこらの不良に負けるわけが無い。
改めて俺は考える。
そんな俺に人付き合いが必要なのかを、、、
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「ルーシーお前賢かったんだな。意外だった」
俺はルーシーは馬鹿だと思っていた。
「失礼な!まあ、優斗みたいに賢くないですけど!」
何をそんな怒ることがあっただろうか?
最近ルーシーがおかしいのでちょっと見つめる。
するとルーシーは忽ち顔を赤くして顔を逸らす。
ルーシーからするとイケメンがずっと此方を見つめているのだ
しかも意識している人に
俺はそんなこと解らず視線を合わせる。
ルーシーは俺が今までみてきた女の中で一番可愛く綺麗だろう。
俺はそこらに居る男子と変わらないだろう。
<師匠>も凄い美男子で奥さんが居る。しかもめっちゃ綺麗。
愁なんかも凄くイケメンで何回か告白されているらしい。
自分でこんな事を考えるなんて思ってもみなかった。愁とかと付き合いはじめてからだな、、
なんだろう何か満たされるような、、胸が温かいような。
俺は頭の中からそんなことを消して教室に向かう。
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HRが終わり毎度の事相談室に呼ばれる。
「毎日毎日暇なんですか?」
俺は失礼な態度で言う。
「すまないね、だが未だに君の事が信じられなくてね」
あの後警察は廃工場で斬られた銃弾をみつけた。が、人が斬ったのが未だに信じられないのかあれからずっと相談室に招待されている。
「俺の話が嘘だとして誰が銃弾を斬ったんだよ?」
それを聴いた警察は苦い顔をした。
「それは、、、」
反論できないのかどもる。
「それが解ったら俺をまた呼べ」
俺はそう言うと部屋から出る
「何で警察はこんな無能なんだよ」
俺はそんな事をつぶやきつつ教室に戻る。