第114話 クラッシャーレイナ
「うん、もう大丈夫だから」
「そうかい? 痛かったら、すぐに言ってね。『治癒術士』のボクにできることは、怪我を治すことくらいだから」
そう朗らかに笑うヤマジュンのお蔭で、背中の怪我よりも、僕の心が落ち着きを取り戻してきた。
このヤマジュンこと山川純一郎君は、決してイケメンではないフツメン。中肉中背、フワフワしたくせ毛に縁なし眼鏡の容姿は、これといって目立つことはない。特に二年七組のような個性豊かなクラスにあっては、没個性的である。
だが、やたらと穏やかな微笑みが似合うと話題の、弥勒菩薩のような男子生徒だ。
彼の凄いところは、上は蒼真悠斗から、下は横道一まで、おおよそクラスの全男子とそこそこ会話ができる社交性だ。僕が当たり前のように「ヤマジュン」と仇名で呼んでいるのもその証拠だろう。
だから、蒼真リア充グループには気後れすることもなく、天道君や樋口が相手でも物怖じず、また、僕や勝のような割と底辺のオタクグループにも笑顔で明るく楽しく誠実に接してくれる。あの横道だって、彼が話しかければ多少は耳を傾けていた。
そして、彼のコミュ力は女子にも及ぶ。男子ほどではないが、クラスの中心になるような女子生徒、つまり蒼真桜や委員長なんかとは、普通に会話できるようなポジションにあった。
それでいて、蒼真君の親友である高坂君のように、他の男子連中から嫉妬されないのは、ヤマジュンの人徳が成せる業といえよう。
ぶっちゃけ、何で男子のクラス委員長がヤマジュンじゃなくて東君なのだろう、と誰もが思ったはず。まぁ、委員長決めの時に、立候補した東君と推薦されたヤマジュンが対立候補として上がった時、彼は即座に東君に譲ると笑顔で宣言したから、決まっただけの話なんだけど。
ともかく、そんなヤマジュンが相手だからこそ、僕もリラックスできたのだと思う。彼が怪我を癒す『治癒術士』になったのは、なるほど、正に天職だろう。どうやら神様ってのは、割とガチで本人の素養ってヤツを見ているらしい。
今は場所を移し、塔の中に幾つかある空き部屋の一つにいる。いつかのスケルトン部屋のようにガランとしているが、倒れた円柱が腰掛けるのにちょうどいいベンチと化しているから、これに座って僕は彼から治療を受けていた。
レイナと男子四人組は、塔の最上階にあるという妖精広場に行ったきり。この場に集まったクラスメイトはこれで全員。他に仲間はいない。だから、ここには僕とヤマジュンの二人だけとなった。問題の人物を遠ざけたことが、まぁ、僕が落ち付けた最大の理由だろう。
「ありがとう……僕を庇ってくれた、んだよね?」
背中の傷は大したことはなかった。僕の傷薬Aでも余裕で治せるレベルだし。だから、こっちの方が感謝の気持ちの比重は高い。
ヤマジュンはちょっと驚いたような顔をして、それから、またすぐに人を落ち着かせるような微笑みに変わった。
「あはは、あんな情けない対応で、よく分かったね。普通だったら、頼りないって誤解されるところだよ」
「いや、分かるよ……レイナ・A・綾瀬、アイツがここにいる面子の中で、一番強いんでしょ? そして一番、非協力的」
「参ったな、桃川君。そこまで察しているなんて……」
少しだけ肩を落として、ぽつぽつとパーティの現状について説明してくれた。
「まず、ボクは山田君とずっと一緒に行動してきたんだ」
例にもれず、クラスではあまり良い立ち位置ではなかった野球部キャッチャー山田君も、ヤマジュンとは仲が良い。コンビとして、特に問題なく進んで来れたという。
「しばらくして、上田君達と合流したよ。だから、綾瀬さんと出会ったのは最後で、割と最近のことなんだ」
そりゃあ、レイナが樋口から離脱したのはそんなに昔じゃあないからな。多分、僕を押しのけて転移した先で、この男子パーティに取り入ったのだろう。
「何て言うか、綾瀬さんは、その、とても魅力的な女の子だから……」
「すぐにお姫様扱いになった?」
「うん、その通りだよ。特に山田君は、綾瀬さんのことが前から好きだったからね」
筋金入りのロリコンかよ。あの容姿でロリコンとは、万に一つも幸せなゴールインは無理なんじゃあないのかな、法律的に考えて。
「はぁ……最悪だ」
僕が気を落としてしまうのも仕方のないことだろう。
つまりこの六人パーティは、あの自分のことしか考えない、見えていない、脳みそお花畑のレイナ・A・綾瀬をトップとした、半ばファンクラブのようなものなのだ。ダンジョン攻略よりも、お姫様のご機嫌取りを優先されちゃあ堪らない。
「最悪、にはならないよう、努力はしているつもりだけれど……すまない、桃川君。正直、ボクはこのチームがそう長く続くとは思えないんだ」
「うわ、ヤマジュンでも匙を投げるって、相当じゃないか」
よく就活の大学生が定型句のように「人間関係の潤滑油」などと嘘八百をのたまうが、ヤマジュンに関しては、正にその比喩表現が当てはまる。誰とでも分け隔てなく接することのできる彼は、誰に対しても間に立てるということでもある。
それこそ、二年になったばかりの春先で、勝が気を利かせて早くも孤立しそうだった横道に声をかけた際、奴が「これだから、にわかは!」と謎の逆ギレをかまして、流石の勝もマジギレして喧嘩に発展しかけた、通称、二年七組アニメオタク口論事件でも、騒ぎを聞きつけて教師連中が教室に駆け込んでくるよりも前に、即座に仲裁に入ったヤマジュンによって解決したのだ。
無論、勝と横道はこれ以降、一言も口を利くことはなかったが、もしヤマジュンが止めに入ってくれなかったら、二人は殴り合いにまで発展していただろうことは、あの事件を目撃したクラスメイトなら誰もが察していたはずだ。
そんな彼をしても、チームを維持できない、と弱音を吐くってことは……もしかして、ソロに戻った方がよさそう?
「その辺の事情、詳しく聞かせてくれる? 一応、これから僕も仲間になることだし」
そうだよね、と苦笑いを浮かべながら肯定の台詞をつぶやいて、一拍、二拍、と間を置いてから、ヤマジュンは語り始めた。
「まず、綾瀬さんについて」
目下、最大の問題人物である。彼女について知らなければ、話は進まない。
「これは、あくまでボクの見立てでしかないのだけれど……彼女に悪意はないんだ」
「やっぱり、アレが素なのか」
「うん。さっきの、いきなり桃川君を襲ったのも、綾瀬さんが叫んでいたように、ただ、怖がってやってしまったことなんだよ」
だからといって、僕には欠片もアイツを許そうと思う気持ちは湧かないけど。
「桃川君の気持ちは、よく分かるよ。綾瀬さんを許して欲しいとか、そういうことを言いたいんじゃなくて、ただ、何て言うか、そんな彼女がとても強い力を持ってしまっているのが、一番の問題点だとボクは思っている」
きっと、レイナが天職の力を授かる前、まだ普通に女子高生だった頃のように、愛らしい容姿の天真爛漫な、小さくか弱いただの美少女のままであれば、今よりも問題は大きくならなかったはずだ。
もっとも、レイナが僕の『呪術師』並みに弱いか、初期の蘭堂さんのようなハズレスキル構成だったなら、速攻で魔物の餌になるか、樋口の奴隷になっていただろうけど。
「レイナの能力が何か、ヤマジュンは知ってる?」
「全ては知らないかな。一度、聞いてみたけれど、どうやら彼女は、まだ天職というシステムさえよく理解していないようだったから」
自分の能力を、自分でも把握しきれていないと……つまり、現時点でも相当な強さなのに、追い詰められてピンチになったりすれば、見たことないトンデモ能力が覚醒するかも、ってことか。探りを入れる方からすると、下手に嘘をつかれるよりも厄介だ。
「綾瀬さんの天職は『精霊術士』で、ボクが知っている能力は三つ。その内の二つは、さっき桃川君の見た魔物だよ。『霊獣』と呼んでいる」
炎の赤いライオンが『炎獅子エンガルド』、雷の鷹の方が『雷鷹ラムデイン』というらしい。レイナは正式名称では呼ばず、必ず愛称で呼んでいるのは、僕が聞いての通りだ。
「三つ目は、水属性の魔法を使う、女性の姿をした『水精霊セイラム』というんだ。このセイラムも、エンガルドとラムデインと同じくらいの強さを持っているようだったね」
レイナが最もよく使うのはエンガルドで、一体で不安に感じた時にラムデインを呼ぶらしい。大抵の魔物、といってもナイトマンティスや鎧熊まで含めても、エンガルド一体だけで余裕で勝てるから、ラムデインの出番がくるのは、よほど敵の数が多い時だけとなる。
この辺のジャングルはゴーマの縄張りだから、ラムデインを召喚するほどの大部隊とかち合ったことも、何度かあったらしい。まぁ、あんな派手なブレスをぶっ放すモンスターが二体も揃っていれば、ゴーマなんて物の数じゃないだろうけど。
セイラムは現状、最も出番がないレアキャラだ。ヤマジュンも、ジャングル行軍中に、大きな川を渡った際に襲ってきたワニの魔物と戦った時の一度しか、セイラムの姿は見ていないという。
「多分、水辺だと強いのだろうね。大きなワニの魔物を、まとめて渦潮のような魔法で一気に倒してしまったから」
水棲の魔物を水属性魔法で一網打尽にできるのなら、なるほど、確かにその威力は二体のブレスと比べても遜色ないだろう。
「霊獣って、呼び出すのに必ず詠唱とか必要だったりする?」
「いいや、綾瀬さんに身の危険が迫った時には、呼ばなくても現れるんだ」
何度かゴーマの弓矢で狙撃、というより、ただの流れ矢というべきか、ともかく、レイナが気づきもせずに飛来してきた矢を、瞬時に霊獣が出現しては身を挺して守ったという。飛んでくる矢に反応して出現できるってことは、召喚のタイムラグはほぼゼロと見るべきか。
「……隙がないね」
「うん、本当に凄い能力だよ。綾瀬さんの力があれば、ただ歩いているだけでダンジョンを攻略できるからね」
襲ってくる魔物も、不意打ちも、そして恐らく罠さえも、強力な三体の霊獣が全て解決してくれるのだから。エンガルドの背中にでも乗っていれば、レイナは自分の足で歩く必要すらない。
モテない男子だけでなく、魔法の霊獣さえお姫様扱いしてくれるとは、レイナ・A・綾瀬という少女は、つくづく運命に愛されているらしい。いきなり異世界に召喚されてダンジョンサバイバルになってさえ、身をなげうって彼女を庇護する者が後を絶たないとは……ひょっとして、レイナこそ『魅了』とかそういう固有スキルでも持っているのでは。
「けれど、綾瀬さん本人はあの性格だから……戦いなんて、とてもできない」
「なるほど、あんな頼れるボディガードがいるってのに、自分は戦いの場には絶対に近づきたくないと」
「せめて、霊獣のどれか一体だけでも援護に出してくれれば、もっと安全に戦えるんだけれど」
予想はしていたけれど、聞いているだけで頭が痛くなってくる。
なるほど、コイツは最悪だ。
蒼真桜は自ら弓を引いて戦えるだけ立派だった。小鳥遊小鳥だって、戦闘能力がなくとも自分の役目を心得て、それを果たしていた。
だというのに、レイナ・A・綾瀬は力があるのに、自分自身が戦わずに済む能力があるというのに、戦いには一切手を貸さない、お荷物状態ではないか。僕が苦労と幸運のお蔭で揃えた、レムとアラクネを雑魚扱いで破壊できる戦力がありながら……ただ「怖い」というだけで、その力を腐らせておくなんて……
「と、とりあえず、今のところはみんな無事だし、何とか戦えているから、大丈夫だよ。山田君達は、彼女にいいところを見せたいようだから、尚更に力を借りようとはしてないんだ。それに、いざとなったら、綾瀬さんだって力を貸してくれるはずだから」
僕はそんなに怖い顔をしていたのだろうか。
慌てて取り繕うように、ヤマジュンが言ってくれるけど……正直、僕はお姫様のワガママに振り回されるのも御免だし、モテない男子の見栄に付き合ってやる義理もない。
この先のダンジョンを進むのには、山田君と上中下トリオの四人だけでは、絶対に戦力は足りない。実際、さっきだって僕が助けに入らなければ危なかったところだ。
そして、もし本当に彼らが犠牲になったその時――レイナは決して、動かない。
何故なら、アイツは樋口を助けなかったからだ。
あんなボロボロで辛勝だった僕だ、止めに入ろう、邪魔をしよう、と思えばどうとでもなった。だがしかし、実際にレイナが動いたのは樋口が死んだことで、転移の魔法陣が発動してから。
つまり、樋口が死に、僕の意識が自分へと向けられて、初めてアイツは動いたのだ。
今だからこそ、あの時のレイナの気持ちが何となく分かる。彼女にとって僕と樋口の殺し合いなど、勝手に始まった喧嘩みたいなモノだ。ワケも分からず必死になって殺し合う僕らの姿は、そりゃあもう臆病なお姫様の恐怖心を煽っただろう。
そして、勝者となった僕を見て、レイナの頭では交渉するとか利用するとか、いっそ後顧の憂いを断つために確実に殺しておく、なんてことは全く考えず、ただ怖かったから、逃げ出した。エンガルドという霊獣を行使した、本人にとっては勇気を振り絞った全力の逃亡といったところか。
結果的に、僕は天道ヤンキーチームに拾ってもらって、蘭堂さんともジュリマリコンビとも友誼を結べたのだから、結果的には良かったものの、それとこれとは、話は別だろう。
「分かった、この際、レイナは戦力から除外するとしても……他に何か問題があるの?」
百歩譲って、いや、百キロメートルくらい譲ることになるが、それでもレイナの性格を受け入れて戦力外としてカウントしたなら、男子五人、前衛戦士三人、後衛魔術士一人、治癒術士一人、というなかなかにバランスのとれたパーティメンバーである。個々の実力はメイちゃんや蒼真パーティからすると大分、見劣りするレベルだが、それでも天職を成長させればゴーマ軍団とだって対等に渡り合えるようになるはずだ。
「複数人の男の中に、魅力的な女の子が一人だけ。この状況で、問題が起こらない方が、むしろおかしいんじゃないのかな」
「あー」
今の今まで、レイナに対する恨みと不満で、すっかり失念していた。
「最近流行りのサークルクラッシャーってやつ?」
「そういうのは、昔からあることだと思うけどね」
あはは、と乾いた苦笑のヤマジュンは、どこか悟ったような雰囲気が漂う。
確かに、恋愛関係のもつれってのは、人間である以上、どんな時代でも存在する問題だったろう。それが現代においては、サークルクラッシャー、と呼ばれるだけで。
サークルクラッシャーってのは、仲の良かった男子グループに、女子が一人混じることで、それまでの関係性やグループの雰囲気に変化が生じ、その女子を巡って男同士が恋愛バトルロイヤルを繰り広げるようになり、最終的に仲良しグループが二度と顔も見たくないというレベルで破局を迎える一連の自然現象を指す。
僕らはサークル、つまり大学生のクラブ活動グループではないけれど、青少年の集まりという意味では同じようなモノだ。恋愛に歳は関係ないとはいうけれど、僕ら多感な高校生では尚更、そのテの話には敏感である。
ただの男友達の輪の中に、いきなり女の子が飛び込んで来たら、誰だってその子を意識するだろう。たとえ好みでなくとも、多少ブスだったとしても、高校生男子なら意識しないはずがない。
まして、それがレイナ・A・綾瀬という超絶美少女とくれば……
「この際、山田君も上中下トリオも、全員がレイナを好きだったとして、どれくらいの問題になってるわけ?」
「簡単に言うと、山田君が頭一つリードしていて、三人はそれをかなり妬ましく思っている、ってところかな」
「それは……強さの順ってことでいいのかな」
「うん、このダンジョンにおいて価値を示すなら、それしかないからね」
妥当なところだろう。要するに、最もお姫様を守るのに貢献した者が、栄えあるアーデルハイド騎士団団長の栄誉を冠するというワケだ。
さっきのゴーマ戦でも、山田君はその強固な防御力から、明らかに他の三人よりも戦闘能力が高かった。あの硬さがあれば、恐らく三人同時に相手しても勝てるだろう。
「残念ながら、どれだけ戦いで活躍しても、綾瀬さんの目には蒼真君しか映っていないんだけどね」
「だよねー」
所詮、誰が一番バトルで活躍したか、何てのは男の尺度で勝手に決めた評価でしかない。レイナのことだ、きっと、あの四人の戦いぶりなど全く見ていないだろう。誰が一番強いのかというのも、知らないに決まっている。
「綾瀬さんには、僕らの気持ちを省みる余裕なんてない。山田君達は、それにも気づかず、彼女のご機嫌取りばかりに執心していて……今の雰囲気は、とても良いモノとは言えないよ」
「あのさ、一応聞いておくけど……ヤマジュンはレイナのこと好きなの?」
「ボク、好きな人がいるから。全く、その気はないよ」
「その言葉が聞きたかった」
ここで、綾瀬さんはボクが狙っているから、桃川君は余計なことしないでね、殺すよ(暗黒微笑)とかマジレスされたら、僕は本気でここを抜けてソロプレイに戻る覚悟を決めるところだったよ。
「こんな状況でボクまで綾瀬さんに熱を上げたら、全滅だよ」
男はね。レイナは頼れる霊獣がいるから、どれだけ人間関係がこじれたって、万に一つも身の危険はないだろう。
「なるほど、それでヤマジュンはサークルクラッシュされないように、必死になってみんなのギスギスを抑えているってこと」
まぁ、僕は速攻で大切なレムをクラッシュされたワケだが。
人間関係だけでなく、物理的にも破壊してくるのが、あの女の恐ろしいところだ。
「正直、桃川君が来てくれて、ホっとしているよ」
「なんで?」
「君なら、絶対に綾瀬さんを好きになることはないから」
「なんでそこまで断言できるのさ?」
「だって、桃川君はクラスで一番の巨乳好きだからね」
爽やかな笑顔で、そういうこと言うのやめて欲しいんですけど。それってどこ情報? どこ情報よそれ。性癖ダダ漏れで、僕、割とショックだよ。
「女子にはバレてないよね?」
「安心してよ。ボクが知ってるこのテの情報を全て流していたら、二年七組は今頃、学級崩壊しているところだから」
え、なにそれ、こわい。
ヤマジュン、実は二年七組の核弾頭なんじゃあ……
「オーケー、ヤマジュン。僕らは仲良くやろう」
「うん、何とかみんなでダンジョン攻略ができるよう、一緒に頑張ろう、桃川君」




