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呪術師は勇者になれない  作者: 菱影代理
第9章:魅了
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第110話 バナナイモ

 一週間お世話になった妖精広場を出発してから、森林ドームを一つ抜けると……外に出た。

「おお、何か久しぶりにお日様を見た気がするよ」

 見上げれば、緑の木の葉の隙間から抜けるような青空が広がっている。夏の日差しのように太陽はギラギラと輝いていて、暑いくらい。

 ダンジョンの中はどこも白い光に照らされて視界に不自由はないけれど、それでも太陽の光というのは格別だ。久しぶりに屋外に出られて、結構な解放感を覚える。

「道を間違えた、ってワケじゃないよね」

 一応、コンパスを確認すれば、矢印はダンジョンへ戻る方向ではなく、外の森を抜けて行けと言うように、真っ直ぐ奥を指し示している。

 恐らく、虫の洞窟の時のように、ここを進んだ先で、またダンジョンへ戻ることになるのだろう。

 さて、あんまりいい予感はしないけれど、コンパスが示す以上、先へと進もう。

「うーん、植生もかなり変わってるなぁ」

 ダンジョン内の森林ドームは広葉樹林といった感じだったのが、ここは熱帯雨林のようにギザギザした葉っぱや、妙に曲がりくねった木々などが目立つようになってきた。気分はアマゾンの探検隊。

「でも、出てくる魔物は同じなんだ」

 ジャングルといえば俺達だろ! とアピールするかのように、鋭い爪のステップ猿の魔物が、よく飛び出してくる。

 勿論、コイツらの強さはゴーマとどっこい。素早い木登りによる立体的な機動性は高いが、猿だから武器は持たない。レムとアラクネがいれば、楽に返り討ちにできる雑魚モンスターである。

 そんな感じで、新種の魔物にはお目にかからないが、普通の昆虫や動物などは、色んなのを見かけた。蚊なのか蛾なのかよく分からない、デカい羽虫はブンブン飛びまわってるし、蛇かよってほどに長大なムカデモドキがたまに足元をシャカシャカ横切って行く。虫の洞窟を思い出すくらい、この熱帯ドームは昆虫パラダイスなようだ。

 多少、気持ち悪くはあるけれど、この普通の虫達は毒もなければ敵意もないので、これといって恐怖や嫌悪は感じない。やはり、警戒すべきは視界に入り次第、ガチで殺しにかかってくる魔物だよね。

 かといって、動物なのか魔物か、明確な線引きが分からない。アナコンダのようにただ巨大な蛇なんかもいたりする。アラクネが大蛇を見かける度に「どうする? 捕る? 食べる?」と言いたげに僕をチラチラ見てくるけど、向こうが襲い掛かって来ない限りは、スルーだ。流石にあのサイズの大蛇を、かば焼きにして食べる勇気はない。

 無害な虫や動物については、割とどうでもいい。僕にとって重要なのは、この熱帯雨林風の場所で、新たな薬草・毒草の発見があるかどうかだ。

 結論からというと、激しく微妙なラインで「あった」と言うべきか。

「組み合わせ次第、ケースバイケース、効果あるかも、あったような気がする――」

 おい、ふざけんな『直感薬学』、お前ちょっと最近、弛んでるんじゃないか? 何だよ、この曖昧極まる投げやり説明のオンパレードは。

「どれも、それほど目立った効果はないってことなのかな……」

 ニセタンポポや妖精広場の花畑のように、明確な効果がある方が珍しい、と考えるべきだろうか。いくら魔法の異世界だからといって、その辺に生える雑草にも全て、何かしらの効果が宿っていると言う方がおかしい。新しい植生のエリアだからといって、勝手に期待しすぎてしまったかもしれない。

「うーん、マトモな収穫はコイツだけか」

 偶然、藪の中に紛れていたマンドラゴラが一株。『直感薬学』もマンドラゴラと言ってるし、抜く時にショボい叫び声も聞こえたから、間違いなくマンドラゴラではあるんだけど……エリアが違うせいなのか、ポーズが違っていた。普通の奴はただの棒立ちポーズだけど、コイツはやたら躍動感のある走るポーズをしている。まぁ、触媒として使えれば、形なんて別に何でもいいけども。

「んっ、あれは……どう見ても、バナナだ」

 黄色い房がたわわに実ったバナナの木、にしか見えない樹木が、僕の前に堂々と立っている。

 僕が小学生の頃に植物園で見たバナナの木とは明らかに異なる、妙にデカい大木だけれど、あの黄色い部分が食用であることは間違いない。毒はないし、栄養もそこそこ豊富だからたんとお食べ、と直感薬学が囁きかける。

 呪術師的にはパっとしない収穫だったけれど、食べ物という面では、コレは大発見かもしれない。いい加減、クルミは飽き飽きしていたし、大猪鍋に入れたキノコと野草はそこまで美味しいワケでもないし。甘い果実が食べられるというのなら、これは贅沢というものだろう。

「よし、貴重な美味しそうな食料だ、根こそぎ収穫してやる」

 こういう時、『黒髪縛り』って便利だよね。まずは味見とばかりに、一本だけ黒髪を伸ばして絡みつかせ、そっともぎ取る。

 特技を生かして楽に収穫したバナナを、いざ手に取ってみると、うーん、これ、普通のバナナよりも一回り以上は大きい感じがする。結構、太めだし。

 しかし、皮は同じようにペローンと向けていくし、中から出てくる白く柔らかそうな実も、全く普通のと同じように見えた。とりあえず、食用なのは保証されているから、思い切って一口。

「……ん?」

 あれ、バナナって、こんな味気ないモノだっけ? 柔らかな食感は間違いなくバナナだが、味というか、風味というか、香りというか、どれも薄いというか。

 ぶっちゃけ、甘くない。独特のトロピカルな甘みが、コイツにはまるで感じられないのだ。

「バナナってより、芋だろコレは」

 命名、バナナイモ。

 とりあえず、魔女鍋で蒸かしたら立派な炭水化物の主食としていけそうな気がしないでもないから、一房分くらい落して、もって行くことにしようかな。正直、甘味としては期待ハズレもいいところだけど、収穫しないのももったいないよね。

 というワケで、僕がバナナイモの房を落として、下でアラクネが蜘蛛の巣ネットでキャッチ、という華麗な連携でもって、難なく収穫を完了する。

「ァアアアアアッーっ!」

 それじゃあ出発、というところで、待ったのお声をかけるかのように、けたたましい獣の鳴き声が響きわたった。この鳴き声は聞き覚えがある、というか、このエリアで一番聞いたものだ。

「なんだ、サルどもめ、バナナイモを奪われて怒ってるのか?」

 激しく威嚇するような声をがなり立てて、猿の魔物が高い木の枝の上に何匹も集まって来ていた。このバナナイモの木は奴らの縄張りなのだろうか。

 そうだとしても、お前らのルールで勝手に決めたモノなんか、人間様が気にするものかよ。

「ふふん、悔しかったら取り返して見ろよ。このバナナイモは、もう僕のモノだ」

 うーん、美味しい、と見せつけるように一本食べてやる。

 ついそんな挑発をしてしまうのも、奴らはこのエリアでやたら執拗に絡んできて鬱陶しいくせに、楽に撃退できる雑魚だと分かり切っているからでもあるから。

 実際、鳴き声を叫び狂っているだけで、一向に攻撃してくる気配がないのは、これまで散々、お仲間がやられてきたのを、いい加減に奴らも学習したからだろう。そう、お前らの力では、このレムとアラクネのコンビには敵わないんだよ。

 いやー、戦力が充実してるって、本当にいいことですね。

 そんな満足感と、レムとアラクネに対する信頼感を胸に、僕はやかましい猿どもを無視してやろうと意気込んだ、その時だ。

「ウガァアアアアアアアアアアアアっ!」

 猿とはけた違いの、巨大な咆哮。森の木々を揺らさんばかりに、凄まじい鳴き声が響きわたると共に、ドスドスと重苦しい地を駆ける音を鳴らして、あっという間に、ソイツは跳び出してきた。

「うわっ、なんだコイツ、ボス猿かっ!?」

 ボス猿、なんて可愛いもんじゃない。デカい。他の猿とは明らかに種族が異なるだろっていうほどに、バカデカい巨躯だ。これは、ボスモンスのゴライアスに匹敵する大きさを誇る、猿、というより、完全にゴリラだった

「ウゴゴ! ガッ、ムガァアアアアアアアアっ!」

 とか叫びながら、ドスンドスンと逞しい毛むくじゃらの胸板を叩くドラミングを披露しているし。

「キャキャっ! キャッ!」

「ウキャァーっ!」

 そんなゴリラの雄姿に喝采を送るように、樹上の猿どもがキャーキャー喜んでいるのを見ると、やはり、奴らのボスでもあるらしい。

 ゴリラが猿を率いてるって、お山の大将ってレベルじゃねぇぞ。そんな格下を従えて、恥ずかしくないのかお前は。森の賢者としての矜持はないのかよ。

「ウゴ、ウゴ、ンガ!」

 僕の侮蔑など全く察しないボスザルは、偉そうに手下の猿どもに命令している。

 え、何で分かるかって? そんなの、猿が明らかにボスの声に反応して動き始めたからに決まっている。

 木の上から猿達は次々と降下して、僕らを囲んでいく。特に、ボスゴリラの近くに侍る奴らなんか、綺麗に整列までしていやがる。戦闘準備完了といった感じ。

 けれど、準備していたのはお前らだけじゃあない。相手の体勢が整うのを、黙って待っているだけの馬鹿がどこにいる。

「ゴリラはレム、猿はアラクネ――広がれ、『腐り沼』」

「ンゴォオオオオオオオオオオオオオっ!」

 ボスの咆哮が、開戦の合図となる。

 戦意にあふれるけたたましい猿の鳴き声を響かせながら、全方位から一斉に襲い掛かってくる――だが、僕を中心に四方に張られた『腐り沼』が防壁代わりの障害物となって、猿どもに真っ直ぐ突撃することを許さない。

 見るからにヤバい水面を前に、猿は慌てて迂回するように走るが、遅い。まして、危険とみて一瞬、立ち止まった奴など、いい獲物でしかない。

「黒髪縛り」

「シャアアっ!」

 最短距離での一斉攻撃ができなかった猿どもに、僕とアラクネから放たれた糸が襲い掛かる。狙いは正確、というより、自在に動かせるのだから、多少素早くステップできる程度の猿を捕まえるのに難はない。

 足の一本でも絡みつかれれば、もうお終いだ。そのまま『腐り沼』にまで引きずり込まれて――猿の声が戦いの雄たけびから悲鳴に変わるのに、そう時間はかからなかった。

「ウゴァアアアアア!」

 僕とアラクネが雑魚を片付けている一方、目下最大の強敵であるボスゴリラは、レム一人に対処を任せた。

 ゴリラはその巨躯に見合った頑強な肉体、ついでに、皮も分厚く毛もかなりの剛毛なのだろう。『腐り沼』を前にしても躊躇なく踏み込んでくる。そして、実際に何のダメージもないかのように、平然と突っ切ってくる。

『腐り沼』を突破できる耐久性の持ち主が相手となれば、下手な足止めは通用しない。だから、こういう時は、力に限る。

「ガァアアアアっ!」

 猛然と突進してくるゴリラに対し、真正面から迎え撃つレム。右手には芳崎アックスを握り、左手には勝の剣を持つ、パワフルな二刀流でもって、ゴリラへ刃を振るった。

「ウゴォ!」

 流石に、斧と剣が直撃したらヤバいと悟ったのか、ゴリラはどっしりした巨体に似合わず、機敏な動作で身を翻し、二刀の間合いから逃れた。

 そうだ、とりあえず強い奴が僕のところへ真っ直ぐ突っ込んでくるのを防ぐだけの圧力があれば、それでいいのだ。レムの任務は僕に敵を近づけさせないことで、単独でゴリラを倒すことではない。

 レムが奴を足止めする時間だけ、僕とアラクネで猿を片付けて行けるのだ。

「地底湖のジーラに比べれば、この程度の数、大したものじゃない」

 僕らに戦いを挑んできた猿の群れは、全て合わせて百匹もいかない。そんな数じゃあ、僕の『腐り沼』を死体で埋めて突破するにも足りない。

「ウキキーっ!」

 地面がダメなら上から、と猿なりに考えたのだろう。木に登り、枝を伝い、出来る限り近くまで来てから、思いっきりダイブ。鋭い爪を振り上げたジャンピングアタックは、直撃すれば僕の貧弱な体などザックリ切り裂くだろう。

「――ウギィっ!?」

 でも、切り裂かれるのはお前らの方だ。

 僕の周囲には、すでに『銀髪断ち』を張り巡らせている。森という地の利は、猿だけにあるものじゃあない。ダンジョンの部屋の中では何もないから無理だけど、この周囲に生える木々という支柱があれば、全方位にこの鋼糸の結界を張り巡らせることができるのだ。

 魔物であるアラクネが必殺の策として使っていた通り、森の中においては非常に危険なブービートラップとなる。体一つで突破するなら、それこそボスゴリラ並みの巨躯と耐久力が必要だろう。

 いつかのアシダカと同じように、勢いよく飛び掛かって来た猿は、自らの運動エネルギーによって、その身をあえなく切り裂かれる。キンキンと甲高い断末魔を上げて、体をザックリと半ばまで裂かれた猿が無様に落ちてゆく。

 後には、中空に血の雫を滴らせる鋼の銀髪が、薄らと輝いて見えるのみ。

「キィーっ!」

「ウギィーっ!」

 無駄、無駄、馬鹿な猿どもめ。抜け穴はないのかと、四方から飛び込んでくるが、そんな隙間なんか残してあるわけないだろう。

 無駄な犠牲を払って、ようやく死角はないことを悟ったのか。そのついでに、もうお前らに勝ち目がないことも、悟ってくれればいいのだが。

「よし、半分以上は削れたな。そろそろ……」

 毒沼と鋼糸の結界を前に、明らかに攻めあぐねている猿の相手は、もうアラクネ一人に任せてしまってもいいだろう。

 視線を前へ向ければ、レムとゴリラが一進一退の激しい攻防を演じるのが映る。うん、これはなかなか、いい感じに拮抗している。ちょうど、僕がちょっかいをかけてやれば、ひっくり返る流れだよ。

「コイツの出番かな」

 スラリと抜き放ったナイフは、赤く燃える魔法の刃ではなく、ゴーマから鹵獲した何の変哲もない鉄の短剣である。でも、このちょっと刃先の欠けたボロい刃を、コイツに浸すと、

「さぁ、麻痺毒の威力、見せてくれよ!」

 今こそ、『クモカエルの麻痺毒』を試す時。

 レムと激戦を繰り広げるゴリラ向かって、僕は黒髪触手で麻痺毒付きナイフを握って飛ばす。サシで戦っているところに、援護を加えるのというのは、下手すれば味方にあたるというリスクもあって意外と難しいものなのだが、僕のナイフがかする程度で、レムの硬質な外殻はビクともしないし、生物ではないせいか麻痺毒の影響も受けない。

 つまり、フレンドリーファイアをあまり気にせず、横槍を入れられるということだ。

 もっとも、ゴリラは的としても大きいし、わざとレムに当てるつもりもない僕は、この自由自在に動かせる便利な黒髪縛りのコントロールでもって、麻痺の刃を振るう。

 狙うのは、その毛深い大きな背中。

「ウゴォッ!」

 流石はボス猿だけある。真後ろから音もなく飛び込んでくる僕の刃を、直前に察知して、野太い腕を振るって弾き飛ばす。背中につき立てるはずだったナイフは勢いよく弾かれ、不運にもザックリと刃が木の幹に突き刺さった。

 あっ、マズい、これ、なかなか抜けないぞ!

「ゴッ、オゴッ!?」

 ナイフが抜けない、と焦る必要がなくなったことを、ゴリラが僕よりも焦った上ずった鳴き声をあげたことで察した。

「動きが鈍った……凄い、あんなちょっとだけ、腕を切っただけなのに」

 パっと見では分かりにくい。けれど、僕も今まで数々の戦いを目撃した。だから、強い奴の動きというのは、僕の動体視力で追いつく範囲でなら、分かる。

 その上で、レムと戦うゴリラの動きは、明らかに鈍ったのだ。

 特に顕著なのは、やはりナイフを弾いた時に直接傷がついたのだろう、右腕。ハンマーのような力強いパンチを放つ剛腕が、今やすっかり重くなってしまったように、ダランと下がったまま。

 心なしか、右半身の動きも鈍いように思える。

 決して、僕がプレイしていたゲームのように、黄色いビリビリした電撃エフェクトが出てモンスターの動きが硬直する、なんて現象は発生しない、非常に地味な麻痺の効果だが……けれど、戦う相手が、自分と拮抗するほどの実力の持ち主であれば、その僅かな体の鈍りは、勝敗を決める要因足りうる。

「グガァアアアアアアアアア!」

 レムの鋭い一閃が、ゴリラの隙を逃さずに叩き込まれる。

 ゴリラが麻痺にかかり、右腕が使えなくなったことで、攻撃にも防御にも、明確な影響が出た。おまけに、右半身まで効果を及ぼし始めた麻痺の効果は、その機敏な回避力にも影を落とす。

 それだけの弱体化を受ければ、もう、レムの猛攻撃を凌ぐことはできない。

 すでに、勝負は決まった。

「キシャァアアアアアアアアア!」

 勝負は決まったというのに、ゴリラの後ろから、猿を掃除し終わったアラクネが参戦してきた。

 そこから先は、一方的な惨殺である。

 アラクネが糸で動きを封じるや否や、レムは斧と剣の二刀流で、アラクネは野々宮ランスで、それぞれ手にした武器でゴリラを滅多刺し。ゴリラはその体の大きさから、猿よりも遥かにタフなことが、かえって悲劇的であった。

 とうとうゴリラが呻き声一つもらさなくなった頃には、ほぼ原型をとどめていない、赤黒い肉塊があるだけだった。

 誰が、ここまでやれと言った。

「まぁいいや、よくやった、レム!」

 とりあえず、麻痺毒が期待通りの効果を上げてくれたことと、無駄に縄張り意識が強いヤンキーみたいな猿軍団に勝利を収めたことを、僕らは血塗れの武器を掲げて、喜び合った。

 本日の収穫。


『ボス猿の肉』:滅多刺しの滅多斬りにされた、惨殺死体。食欲が失せるほど凄惨で獣臭く、血生臭い大きな肉の塊は、『汚濁の泥人形』にかけると、レムの傷を修復する材料としては役に立つ。


『バナナイモ』:バナナのような色と形をした、イモみたいな味のする果実。妖精胡桃よりかは、主食に向くと思う。

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[気になる点] レムと激戦を繰り広げるゴリラ向かって
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