05.私、安藤 優香。十八歳になりました。今日、ずっと好きだった狭間 優一さん(四十過)と結婚します!
この作品は完結まで執筆済みです。
ただ、ご注意していただきたい点があります。
本作品には、侮辱的な発言や現実に口にすれば問題となる発言が多々含まれています。
そのため、不快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですので、そのような内容が苦手な方は読むのを止める事をお勧めいたします。
今日、私、安藤 優香は十八歳になった。
そして、今日、私は結婚する。
結婚式場の新婦控室。
両親が泣いている。
「すまない。俺がもっと稼げれば」
「ごめんなさい。あなた一人にこんな重荷を背負わせてしまって」
そう言う両親に、私は。
「気にしないで。妹のためだもの。嫌だけど、耐えて見せます」
そう言う私を、両親は抱き締めた。
三人とも、涙を流した。
望まぬ結婚をしなければならない、そんな私の苦しみを想って。
「そんなに嫌なら、結婚を止めようか」
そう言いつつ入って来たのは、私の夫になる人。
彼の名前は、狭間 優一。
年齢は四十過ぎ。
「まだ婚姻届は出してないから、経歴には傷は付かない。何度も言っているが、嫌ならいいんだよ。結婚しなくて」
そう言う彼に、私は土下座して懇願する。
両親も土下座している。
「いえ、結婚します……いえ、お願いですから、どうか私と結婚してください」
「まあ、そこまで言うなら仕方ない。でも、嫌ならいつでも離婚するからな。その為に、事前に離婚届も書いたんだから」
そう、私達夫婦(正確には、まだなってないけど)は、事前に離婚届を二枚書いていて、それぞれ持っている。
お互いいつでも離婚できるように。(もちろん、事後報告は必須だけど)
だけど、私が出すことは決して無いだろう。
そして、優一さんが離婚届を出さないよう、私は彼に尽くさないといけない。
「じゃあ、準備頑張れよ。あと、前に言った通り、この結婚式はライブ配信するから。きちんと結婚する気があるならちゃんとしてくれよ。まぁ、お前が離婚届出しづらい、というならこっちから離婚届を出してやるから安心しろ」
そう言って、優一さんは部屋を出ていった。
彼が最後に言った事、それは、きちんと幸せな妻をやれ、ということだ。
それをしなければ、彼はすぐに離婚届を出すだろう。
それだけは、何としても避けねばならない。
私は、彼と結婚し、良き妻、良き母にならなければならないのだから。
彼に見捨てられるわけにはいかないのだから。
私は、鏡を見て、何度も思う。
私は幸せな花嫁
私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁私は幸せな花嫁
私はずっと前から彼の事が好き
私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き私はずっと前から彼の事が好き
久しぶりの長編です。
最後まで読んでいただけると幸いです。
タイトルがいきなり05ですが、間違いではありません。
時系列順では5番目になるからです。
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