ドレスアップ編
僕はアミコスセオリに頼まれてダンス講師をする事に・・・
今日は学校が休みだから朝から練習を頑張るとか言ってたのに・・・はぁセオリ、もう十一時だというのに爆睡している。
「おいセオリ起きろ!」
「おい!起きろ!」
サルの姿に戻って顔面引っ掻いてやる
「ウキキキキキキキキキ」
「うわあああ・・・なんだ痛いぞアミコス何してくれるんだ」
「ダンスの練習をするんじゃなかったのか!もう十一時だ早く準備しろ!」
「わかったよ・・・」
朝早いんだよ、練習するなら夜が良かった・・・そう思いながらアミコスが待っている練習場所まで
「アミコス・・・なんだその格好」
「今日は先生だからな、それっぽい格好をしているんだ!」
ダンスレッスンを始めたのだが、なんと困った・・・コヤツ、料理も掃除もできなくて、おまけにリズム感も無いとは・・・終わってる。
「もっと綺麗に!そんな踊りじゃお相手も恥をかきますよ」
「わかってる」
もっと簡単だと思ってた、意外と難しいんだな
「セオリはお嬢様と執事どっちをやるんだい?」
「僕は・・・お嬢様だ・・・」
「ぷっはははははははは!」
「笑うな!」
「じゃあドレスを買いに行かないとな!」
「えっ」
今日はドレスを買いに行く為、何やらアミコスが張り切っている何をさせられるのやら・・・ショピングモールに着いたが・・・アミコスに着いて行く
「おい、アミコスそこは服屋じゃ無いぞ!」
服を見に来たのになんで化粧品?
「メイク道具なんか見てどうするんだ・・・もしかして、僕!?」
「それ以外に誰が居るんだ・・・」
あり得ない、なんで・・・僕がメイクなんて、一気に足取りが重く感じる。アミコスが朝ニヤニヤしていたのはこう言う事だったのか・・・
「セオリ!先輩からお誘いを貰うんだろ、我慢しろ!」
「わかったよぉ〜」
どんなドレスを着せられるのやら・・・少しでもカジュアルなものが良いな!期待を膨らませ見に行った
「こっこんな細くてぶりぶりのドレスを着るのか!」
「うるさい、着せるから黙ってろ」
どんどん着せせられていく、これ大丈夫なのか・・・
「すごい、別人みたいだ」
「似合わないな・・・」
「黙れ・・・ってアミコス!」
アミコスがサルに戻ってる!
「サルに戻っちゃってるよ、お店の人も目ん玉飛び出してびっくりだよ早く戻れ!」
「えっ?わあああああホントだ!」
「すみません、戻りました」
何事も無かったかの様に買い物を続けていく。アミコスやけにテンションが高いな、嫌な予感がする。
「セオリ、明日お父様とお母様のお屋敷で、仮面武道会が開かれるのは知ってるだろう?」
「あぁ・・・えっ!もしかして」
出るとか言わないだろうな・・・いやこの場に及んであり得ない・・・うんそういう事にしておこう!
「参加届を出しておいたぞ!」
・・・やっぱり、アミコス何してくれてるんだ・・・あんなダンス見せられる訳ないだろ
「だいたい両親にバレたらどうするんだよ」
「今日買ったドレスとメイクで変装すれば良いんだよ!明日のために、お屋敷の近くにホテルをとっておいたから。そこに帰ろう」
「何言ってんだよ」
アミコスに仮装をさせられ仮面武道会の会場に行くことに。
「はぁ気が重い」
「大丈夫だよギリアウトだから」
「アウトなのかよ」
会場に着いたが、みんな仮面を被っているから誰が誰かがわからない、これじゃ叔父様に話を聞くことは愚か見つけることも出来ない。
「セオリ、ダンスが始まるよ。行くんだ!」
アミコスに押し出され踊りながら叔父様を探す。
「そこのお嬢さん一緒に踊りませんか?」
おっお嬢さん・・・狼の仮面を被った人にダンスを誘われた。アミコスは・・・あんなところで踊ってる!今は下手なことせず大人しくエスコートされるか。
「えぇお願いします」
三曲目を踊り始めた頃アミコスからの伝達が
「セオリ良く聞け!今、僕がいる所はわかるか?その左横にいる葉巻を吸っている人が叔父様だ!」
叔父様の所に向かう途中変な男に話しかけられた・・・
「セオリさんですね、ご主人様がお呼びです」
ご主人・・・誰のだろう?あんな人、見た事がない・・・その人が僕を連れて行った場所には鎖に繋がれ檻に入っている動物達が沢山いた。なんだかこの部屋には来た事がある気がする・・・
「ご主人様がここでお待ち下さいと」
しばらく待っていると見た事のある女性がやって来た・・・叔母様だ。
「セオリ、久しぶりね」
「なんで、僕がここに居ると」
「執事が見つけ出したのよ」
この人が何を言ってるかはよく分からない。とても変わり者だと小さな頃から噂されていた。親戚の集まりや、パーティーなどでしか会うことがない。そんな人がなぜ僕を・・・
「なんでこんな部屋に」
「今日は入学祝いを渡したくてね」
入学祝い、今になってなぜ、叔父様から貰ったはずだよな
「あの・・・」
「ここから一匹持っていきなさい。貴方も、もう十六でしょ、動物の一匹ぐらい使えておかないと」
そう言うことか、確かに従兄弟のシューも貰ってたな。でもこの動物の数こんな狭い部屋に・・・可哀想だ、僕にはアミコスが居る辛い思いはして欲しくない。
「僕には・・・」
「あのサルでしょ」
話を遮られた
「あのサルは良くないわよ」
「えっ」
「貴方には力が強すぎるのよ」
アミコスの力に気付いてる・・・おかしい。確かにあの日、僕はお父様からアミコスを貰った。その後すぐに僕の一部を入れただから分かるはずが無い、耳にも何もなかったはずだ。
「アミコスに、どんな力があると」
「話せるのでしょう」
本当に気付いてる・・・
「体の一部を入れ心がつながる様にしたのね、そんな危険を犯しても、あのサルと一緒に居たいの?それならここから使いを探すと良いわ」
この人アミコスを狙ってる・・・アミコスが危ない!急いで部屋から駆け出そうとするが、動けない縛られているん
だ。くそっ仕方ない来るか分からないがアミコスを呼ぼう・・・
「来い!アミコス」
次回・・・
アミコスとセオリの最初の試練