表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
六道プリンセス!(なろう版)  作者: XX
最終章:決戦! 六道プリンセス!
93/105

第93話 妖魔神帝の覚悟

降臨したラスボスに立ち向かう主人公

 妖魔神帝フレアー……?


 確か……アビの仕えていた妖魔神の王がそういう名前だった。


「妖魔神の王なの!?」


 私はそう問うた。

 事実を確かめておかないと。


 すると


 その、優子の肉体が成長して出現した、全裸のクール系美形の成人女性は。


「いかにも! この身体の持ち主の精神が弱った瞬間に憑依し、わらわはこうして降臨したッッ!」


 腕を開き、胸を逸らし。

 フレアーはそう高らかに宣言した。


 胸をそらすときにそのおっぱいがゆさっと揺れ。

 ギャラリーの男性陣が一斉に前を押さえた。


 そんな……あの優子が、妖魔神の王の憑依に屈して、身体を奪われたっていうの?

 私は優子と姉妹喧嘩をしたけど、その実力については信用していたから。


 ショックを受けた。

 だから……こう叫んでいた。


「どんなトリックを使ったの!? その程度で優子が身体を奪われるハズ無いよ! 妖魔神如きに!」


 すると……



 フレアーの目が……壮絶な光を帯びたんだ。

 そしてこう口にした。



「……我が臣下が捧げたのよ。その存在を……」


 我が最後の臣下……マインは今、わらわと共にある。

 そう言い、その胸に手を当てた。


 ……なんですって?


「あなた……自分の家臣を取り込んだの!? 最低! 酷過ぎる! あなたなんて主君の資格無い!」


 口をついて出る。

 家臣は主君の養分じゃない。


 ……その忠誠を捧げてもらう見返りに、家臣の人生は主君は全力で守らなければならない。

 それが……主君と家臣の在り方のはずだ……!


 だけど


「キサマに何が分かるッ!!」


 ……フレアーは鬼の形相で言い放った。


「マインは望んでわらわにその存在を捧げた……もはや、妖魔神という種の尊厳の問題。フレアー様、拙者の存在のエネルギーを陛下の一部に、と……」


 そしてわなわなと震えながら、落涙した。


 ……こいつ。


 臣下の自己犠牲の精神を背負って……主君としての禁を破ってまで、チカラを可能な限り高め、ここにやってきて優子の身体を乗っ取ったのか……!


「だからわらわは目的を果たさなければならぬ! 必ずや地球人類の魂を喰い尽くしてやろうぞ!」


 宣言。

 理解はできる。


 ……地球人類を餌食にしないと、最後の家臣の献身が無駄になる……!


 けれど


「そんなこと、させないよ!」


「そうだよ! 花蓮ちゃんと一緒にこの地球は私たちが守るッ!」


 私たちは即座に覚悟を固め、懐から六道ホンを取り出し。

 ふたり同時に、変身コードを入力した。



『Standing by』


 電子音声が流れる。


「変身! 六道シックスプリンセス!」


 私たちの叫びに応じる電子音声。


『Complete』



 そして光に包まれ、私たちは黒色のヘルプリンセス、灰白色のビーストプリンセスに変身する。


 続けてビーストプリンセスは……


「超変身ッ!」


 再び六道ホンを掲げての……2段変身。

 2段変身のスキルシャウト。


 同時に、電子音声がそれを後押しする。


 ウルフ! スネーク! スパイダーッ!


 ウルネーク、パ~イダ~!


 ……六道ホンから歌が流れる。


 その中で、春香ちゃんの姿が変わっていく。


 下半身が巨大な灰色の女郎蜘蛛に変形していき。

 その肩から爆発するように、狼頭の大蛇が2つ、生える。


 そして最後に。


 春香ちゃんの眼鏡の奥の穏やかな目が、漆黒灼眼……黒い白目と深紅の黒目を持つ、人を超えし者の目に変わる。


「プリンセスウルネークパイダーコンボッ!」


 最終形態に変身した春香ちゃんは、私と共に人類の敵……妖魔神帝フレアーに挑むため。


 突撃する。

 ……最初から最高速度で!

メダルが欲しかったね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
面白いと思ってくれた方、いいねや評価、ブックマーク等をいただけましたら大変嬉しいです。
些細なことでも感想いただけましたら必ず返信致します
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ