表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
六道プリンセス!(なろう版)  作者: XX
第8章 リベンジ!
85/105

第85話 気にしなくて大丈夫だよ★

上京する2人

 新幹線に乗って東京駅までやって来た。

 3時間くらいかな?


 新幹線は快適で。

 寝ている間に着いてしまった。


「東京はすごいね」


「日本の首都だもんね」


 新幹線を降りて、私たちは東京駅の外に出て、見回す。


 東京駅の外は、綺麗で整備されているけど……

 言うほど高層ビルが無い印象。


 多分、この近くにある皇居のせいだと思う。


 ……しかし

 優子はどこにいるんだろうか?


 なので


「すみませーん」


 私は通行人に声を掛けた。

 サラリーマンのおじさん。


 JC2人に話し掛けられて、おじさんがちょっと慌てている。


「な、何かな?」


「世直し司令官の閻魔優子様は何処でご活躍かご存じないですか?」


 義妹に様付け。

 ちょっと抵抗あったけど、拘っている場合じゃないしね。


 すると


「……国会前に居るらしいぞ」


 ……まだ国会前にいるんだ。

 無職人狩りをはじめるために、首相官邸に凸してるのかと思ったのに。


「ありがとうございました」


 そう、私はおじさんにお礼を言って。

 春香ちゃんに向き直る。


 そして


「春香ちゃん、ここから国会議事堂って何円くらい掛かるかな?」


 そんな私の問いかけに対して


「えーと……」


 春香ちゃんはスマホで検索。

 そしてすぐさま答えが出た。


「200円くらいだね」




 地下鉄に乗って国会議事堂前に向かう。

 東京の迷路のような地下鉄。


 すっごいよね。


 お上りさんである私たちは、周囲のすごい様子を噛み締めながら地下鉄に乗った。


 平日の昼間なので、地下鉄の車内はガラガラだった。

 春香ちゃんと2人、並んで座席に座る。


 沈黙の空間。

 ガタンゴトンという電車の走る音を聞きながら。


「ねぇ、花蓮ちゃん」


 すると突然、春香ちゃんが話し掛けて来た。

 私は


「何? 春香ちゃん」


 春香ちゃんの方を向く。

 すると


 春香ちゃんは自分の革鞄をごそごそしてた。

 何をしているのかなと思ったんだけど。


 春香ちゃんが鞄から出してきたもの。

 それを見て、驚いてしまった。


 ……それは


 黒い皮のお饅頭。

 阿比須町の名物。


「……人血饅頭」


 すごい。

 どこで手に入れて来たんだろうか。


 春香ちゃんは少し恥ずかしそうに


「今朝、出発前に豚箱に寄って、人血饅頭の在庫が無いか聞いてきたんだ」


 で、1個だけ手に入ったらしい。


 ……そうなんだ。

 でも、一体何のために?


 そんな私の疑問。

 それに対し、春香ちゃんは


「……これがあるから、義妹いもうとさんとの姉妹喧嘩。思う存分やってしまっても大丈夫」


 だって、これを食べれば治るんだもの。

 だから全力でツブしにかかって大丈夫だよ。


 ……春香ちゃん。

 私は友達のそんな気遣いに、胸がいっぱいになる。


 そんな中、地下鉄が国会議事堂前の駅に到着したことがアナウンスで伝わって来た……。


 そして地下鉄を出て。

 国会議事堂に辿り着くと。

 人だかりが出来ていて。


 何事かと思ったら


 そこでは刀を持った咲さんのバーサーカープリンセスと、萬田君のグラトニープリンセスが


 抜刀した優子のゲヘナプリンセスと戦っていた。

咲さんと萬田君はすでに立ち上がっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
面白いと思ってくれた方、いいねや評価、ブックマーク等をいただけましたら大変嬉しいです。
些細なことでも感想いただけましたら必ず返信致します
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ