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六道プリンセス!(なろう版)  作者: XX
第2章 畜生の化身! ビーストプリンセス!
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第7話 クラスメイト

主人公はいじめを受けている

「あんなのを毎日やってるの?」


 そして7時過ぎに登校中、私について来たバキにそんなことを訊かれる。


「うん。日課の稽古」


 毎朝のルーティーン。

 やらないと何か落ち着かない。


 すると、彼は何か感じるものがあったみたいで


「……僕がキミを選んだのは間違いじゃなかったようだね。キミこそ伝説の戦士の逸材だ」


 って。


 ……そんな事を言われると、なんかこそばゆい。

 やめて欲しいなぁ。


 そうこう雑談していたら。


 私の通ってる中学の「阿比須中学校」に到着。

 この段階で、まだ7時半になってない。


 誰も登校してないので、ひとりで校門を潜って。

 下駄箱に着くと、靴を上履きに履き替える。


 ……下駄箱に「バケモン一家」「文明の破壊者」「クズ」って落書きがされてる。

 ウチの家に直接攻撃できないから、こうやって落書きで攻撃するしか無いんだよね。分かってるよ。


 私は溜息をついて、靴を下駄箱に仕舞い、教室に向かう。


 そして教室に到着。

 当然誰もいない。


 私だけ。


 自分の席に着くと


 当然、机にも落書き。


「学校に来るな閻魔一族」「実質天竜人」「害虫」


 ……全く。

 まあ、油性マジックで書いてるだけだから、勉強には支障ないし。


 ほっといてるんだよね。


 前に1回、彫刻刀で悪口を彫った不良生徒が居て。

 そのときは机の交換を先生に申し出たんだけど。


「はっ、閻魔様。すぐ交換致します!」


 先生がすぐに対応してくれて。

 そして彫刻刀で机に悪口を彫った不良生徒は、停学3年になった。


「二度とこんなことが起きないように、厳重に注意しておきました!」


 そんなことを先生が。

 正直やり過ぎだと思ったけど、先生は「閻魔様に文句を言う者は学校に来なくても良いのです!」って言って聞いてくれなかった。


 ……責任を感じる。


 目を閉じて、少し唸って。

 思い直した。


 まあ、いいや。

 とりあえず、今日の英語の授業の予習をやり直すか。

 折角時間あるわけだし。




 そして、午前中の授業を問題なくやり過ごし。

 お昼休み。


 鞄からお弁当箱を出す。

 お母さんの手作りだ。


 タッパーに、一杯のおじや。

 そしてバナナ1房。

 炭酸抜きコーラ。


 いじょ。


 おじやはタッパーが液漏れがしないように、厳選したやつで。

 私のお気に入り。


 食事開始。

 もそもそもそ。


 バナナを食べながらおじやをかき込み、炭酸抜きコーラで流し込む。


 誰も一緒に食べてくれない。

 私に関わると、このクラスの札付きの不良生徒に目をつけられるからだ。


 五味山ごみやま九相くそう汚礼よごれ


 このうち、汚礼は現在停学中。

 次に登校できるのは3年後だ。


 彼らは、街でしょっちゅう補導されているらしい。

 無免許で、堂々とバイクに乗ってるところも見たことがある。

 周囲を威嚇するために、髪の毛を金色に染めて変形の制服を着ているつまらない人たち。


 ……彼らは2人でつるんで、楽し気に会話している。


 まぁ、どうでもいいけど。


 そしておじやの続きをかき込んでいたら。


「閻魔さん」


 後ろから声を掛けられた。

 誰だろう……?


 と振り向く。


 そこには……


 大人しそうな、眼鏡を掛けた背が低めの女子がいた。

 背は低く、髪は長い。

 そしてその長い髪を三つ編み2つにし、纏めていた。


 確か名前は……


国生こくしょうさん」


 国生春香さん。


 確か普段、本ばかり読んでる子だ。

 何を読んでるんだと気にはなるけど、親しくはないから確かめられない。


「何の用?」


 彼女とは特に今は関りが無かったはずだ。

 何の用なんだろうか?


「一緒にお弁当を食べませんか?」


 すると。

 言われたのはそんなことだった。


 ……えっと。

主人公はいじめを受けている(えー?

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