表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
六道プリンセス!(なろう版)  作者: XX
第4章 人間道と天上道の女王! ヒューマンプリンセス&デウスプリンセス!
39/105

第39話 マイン登場★

3人目?

「ハハハハッ! 良いですぞッ! とても醜い殺意ですぞッ!」


 歪みから現れて来たのは。

 だぼだぼの赤いフード付きパーカーを身に付けた、不健康そうな赤毛の男。

 見た目、普段部屋に引きこもってそうな痩せてて血色の悪い男だ。


 ……あいつは妖魔神三人衆のひとり!?


 私たちは


「あなた妖魔神ねッ!?」


「隠しても無駄よッ!」


 同時にそう言葉をぶつけた。


 すると赤いパーカー男は私たちに気づいて


「その通りですぞ! 拙者の名前はマイン。妖魔神帝フレアー様の一の忠臣……」


 何か言い出したけど、私たちはこいつの言い分には興味が無いから


「妖魔獣は何処ッ!?」


 悪の気配を感じたんだ。

 近くにいるに決まってる。


 そう思い、周囲を見回す。


 だけど。

 居るのはシンヤさんと3人のおばさんのみ。


 ……まさか


「そう! そのまさかですぞッ! その3人の高齢女は全て妖魔獣! ここに至るまでに、通りすがりの若い女性を襲いまくりですぞッ!」


 私たちの考えを見透かして、マインという妖魔神の言葉。


 なんてことだろう……絶対にこいつらを倒さないと。

 被害が元に戻らない。


「閻魔さん! 変身しよう!」


 そう言って、六道ホンを取り出す国生さん。

 だけど私は


「待って! あのお兄さん、コンビニ店長だよ!」


 手で国生さんに制止の意思を示した。


「え!? それは困る! どうしてコンビニ店長がこの町にいるの!?」


 戸惑いと、意味不明の状況に苛立ちを隠せない国生さん。


 ……そう。

 実は先週から早急に、この阿比須町からコンビニは消えているんだよね。

 今ではほぼコンビニが無い。


 代替施設のスーパーの建設はまだだけど、先に迅速にコンビニの撤去を進めたんだ。


 だからこの町に、コンビニ店長はまず居ない。

 そのはずなんだけど……


 変身不能。

 その状況でフリーズしてしまう私たち。


 そんな私たちを尻目に


「フレアー様さらなるお力を! この3体の妖魔獣に、大いなるチカラを!」


 両手を広げたマインのシャウト。

 その叫びに反応し、純白のエネルギーが発生し、3つに分裂。


 そしてそのまま、3人のおばさんに降り注いだ。


「るおおおおおお!」


「ぬふうううう!」


「ほげええええ!」


 奇声を発し、おばさんたちは輪郭を失い、1つのかたまりにその姿を変じたんだ。


 複数の触手を生やした、黒いイソギンチャクのお化けみたいな化け物……妖魔獣に。


 その触手の先には、刃物、棘、鈍器がある。


 それを振るって、街を破壊し、人を襲う。


「何故私たちが無視されるー!」


「全て男社会が悪いー! オチ●チンめー!」


「私の邪魔をする若い女は死ぬか、私に服従しろー!」


 そんな鳴き声をあげる妖魔獣には、3人の人間の顔がくっついていた。

 ……あの、3人のおばさんたちだった。

高望み婚活妖魔獣あらわる!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
面白いと思ってくれた方、いいねや評価、ブックマーク等をいただけましたら大変嬉しいです。
些細なことでも感想いただけましたら必ず返信致します
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ