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狐猫と旅する  作者: 風緑
52/166

第052話 狐猫と師匠の超越猿退治?


 筋肉達摩事、ガー爺ちゃんに修行を付けてもらうようになって一週間、流石に慣れてきた。

 ご飯の酷さは我慢できないけどね。


「ぬんっ!」

 振るわれる剛拳。

 回避しつつ尻尾二本を巻き付けて極める。


 左腕を封じてそのまま懐へ、爪を光らせて【猛烈爪攻撃(纏い)】。

 だが躱される、でも体勢は崩した。


 追い打ちに残った一本の尻尾で振り下ろしの【超尻尾攻撃】、ガー爺ちゃんは右腕でアッパーカット。

 ぶつかり合う。


 互角。


 お互いに弾けて尻尾を離し距離を取る。


 ガー爺ちゃんも構え直す。


「ふんっ!」

 拳で大気を撃ち衝撃波をぶつけて来る技を放つガー爺ちゃん、迎撃の【猛烈爪攻撃】。

 ぶつかり合う斬撃と衝撃波。


 粉塵が舞い上がり互いの姿が隠れた所で【千里眼】を併用した【亜空間機動】で遥か上空へ、そこから【亜空間機動】足場を蹴りながらもう完璧にコントロール出来るようになった【疾風】で急速降下、落下してくる私に気付いてガー爺ちゃんは横っ飛び、でも逃がさない。

 【空間魔導LV3】【空間固定】でも硬くなくゴムの様な弾力で、其処に落下、グニョーンと伸びた後にガー爺ちゃんを追って弾き出される。


 追いついた私に僅かに驚くガー爺ちゃん。

 まだまだと【猛烈爪攻撃(纏い)】を連打、ガー爺ちゃんの放つ拳とぶつかり合う。


 横っ飛びが終わり地面に着地するガー爺ちゃん、私はまだ飛翔中、【超尻尾攻撃】で追い打ち、拳と打ち合う。

 私も地面に落下、かなり距離が開いた。


 ゼイゼイと息を荒げながら次はこっちからと前傾姿勢を取る。

 其処でガー爺ちゃんが構えを解いた。


 うん?


「今日は此処までだ」


 言われてみればもう真っ暗だ。

 おお、そしてKOされる事なく1ラウンドを乗り越えたぞ!


 バンザーイと手を挙げる。


 はっ、でも修行が始まって今だに一撃も与えられていない。

 くそう、次の目標は一発入れる事だと心に決める。

 そんな私の耳にはガー爺ちゃんが呟いた――


「…やはり末恐ろしい…」


 ――と、言う言葉は届かなかった。


 森を抜ける前に池で水を飲む。

 帰ったらまた糞マズイ【耐性】獲得ご飯だからね。

 ただの水が此処まで美味しいとは思わなかった。


 隣ではガー爺ちゃんも水を飲んでる。

 そう言えばと何となく気になって尋ねた。


「ミィミミィミミィミミミィミミミィミミィ?」(ガー爺ちゃんは何で私の言葉が解るの?)

「【技能】の【念話】―【遠話】を持って居る」

 何でそんな【技能】を取ったのか気になったが聞かなかった。


 何となく聞いてはいけない気がしたからだ。

 代わりに他の事を聞く。


「ミィミミミィミミィミミミミィィィミミィミィミィ?」(ガー爺ちゃんってもしかしてこの国で一番強い?)

「いや、知っているだけでも三人居る。探せばもっと居るだろう」

 マジかー、強い人は居るもんだ。

 本当に国同士で争わずにそう言う人を集めて魔物討伐しろよと言いたい。


「聖王国騎士団長ハインツ、S級冒険者ロベルト、S級冒険者―いや、今は護衛騎士リフレイアか、この三人だ」

 ええええええええええええ?!

 最初の二人は知らないけどあのリフレイアさんがガー爺ちゃんよりも強い?

 ビックリだ。


 しかもS級冒険者だったって…何でシャルさんの護衛騎士になったんだろう?

 私は最初に見た時は強そうだなー、でも【技能】があれば勝てるかなと思ってたけど甘かった。

 きっと全然、相手に成れんわ。


 リーレンさんとノーザンさんとの練習試合でも相当、手加減してたんだろう。

 改めて護衛騎士最強凄いと思う。

 しかもリフレイアさんまだ20歳だ、まだまだ伸びるだろう。


 凄いと思った。

 私も頑張らねばと気合を入れる。

 まずはガー爺ちゃんに一発入れる事だ。


 でも不味いご飯は勘弁して欲しい。

 既に【毒物耐性】【麻痺耐性】【石化耐性】は獲得した。

 後は必要に成れば貯まる一方の【SP】を使う。


 切実に願うが叶わない。

 ちくせう。

 ガー爺ちゃんに着いて森の中をテクテク歩く。


 おっと、罠だヒョイっと、何?二段仕掛けだと?ピギャァッ?!痺れるっ!!スタンガンみたいな物か?己っ!


 罠の回避は大分、出来るようになったが難易度が上げられて行ってる気がする。

 相変わらず引っ掛かる。

 くそう、また置いて行かれてしまった。


 一匹でトボトボと帰る。

 そして夕飯、うん、マズイ。

 人――と、言うか生物の口にするもんじゃない。


 あんまり会えない、話せないけどセアラやリーレンさん、ガレスさん達も同じ食事だそうだ。

 皆で泣いた。

 シルバーとズィルバーにも会えてない、寂しがってないと良いけど、そんなこんなでこの夜も更けていった。


 おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!


 突っ込む、ガー爺ちゃんが迎撃する。


 もうワンパンだけはされんっ!

 相手はサイ〇マさんじゃない、白もじゃの筋肉達摩の爺ちゃんだ。

 私は頑張った。


 しかし、ガー爺ちゃんはまだまだ本気ではなかった様だ。

 速度が上がる。

 く、くぅ、こ、こなくそっ!


 必死で防戦する。

 反撃の糸口を探す。

 隙、隙、隙、隙、ラッシュに間が空く。


 此処っ!と思い尻尾を放つが誘いだった。

 しまったと思い尻尾を引き戻して防御態勢。


 ズドンッ!


 轟音と共に吹き飛ばされる。

 どうにか意識は保つ。


 【忍耐】様を封印してなきゃ一気にMAX直前なダメージだ。

 最初の一発KOな頃は気絶するからか熱の貯まる気配が全く無かったが耐えられる様になると別だ。

 一瞬で貯まる。


 そして臨界解放してしまうと1週間のステーテスと【技能】の封印だ。

 修行どころじゃなくなる。

 即、封印した。


 有り難いけどやっぱり厳重な取り扱い注意【技能】だ。

 ガー爺ちゃんの攻撃は速い、けどこっちだって【疾風】がある。

 速度じゃ負けない筈だ、私がその限界を使いこなせて居ないだけだ。


 ………ザ………ザザ………ザ………


 ?何かノイズが走った気がする。

 何だろうと思ってしまったのが致命的な隙だった。


 スパコーーーーーーーンッ!!!


 ガー爺ちゃんの一撃で宙を舞い私の意識は飛んだ。


 無念…結局、この日もラウンドを耐える事は出来ても一撃入れる事は出来なかった。


 8日目、修行の終了まで予定では後、二日だ。

 起きてガー爺ちゃんが来るのを待つが来ない、どうしたんだろうと思いつつ探しに行く。


 この世界は【LV】とかステーテスがあるからか強い老人は本当に元気だ。

 100歳越えもゴロゴロしているらしい、そうしたら広間で何か報告を受けているガー爺ちゃんが居た。

 ただ事ではない様子だ、何だろうと思う。


「起きたか」

 此方に気付いたガー爺ちゃんが声を掛ける。


「緊急事態だ、皆を集める」

 その後、屋敷内の全員が広間に集められた。


超越猿オーバーロードエイプが発見された」

 ガー爺ちゃんの一言に広間がざわつく。


超越猿オーバーロードエイプだと?!」

「S級の天災カタストロフ…」

「そんなモノが?!」

「まさかオルギアに?」

 次々と声が上がる。

 セアラとリーレンさん、ガレスさん達も顔色を変える。


「進行上にオルギアがある。ワシは撃退に向かう。皆は他ギルド、領主と協力して住民の避難を」

 その言葉に再び騒めく。


「しかし、頭領でもお一人でS級の天災カタストロフ超越猿オーバーロードエイプの相手は…」

「ワシしか居らん」

 他の者にはどうにもできないと言う。

 確かにそうだろうだが――


「ミゥ!」(行く!)

 私は手を挙げる。


「よいのか?」

「ミィィミ」(勿論)

 ガー爺ちゃんの問いに私は頷く。


「セアラ嬢」

「はい、ハクアは私の大事な友人です。この子がガレスバーク様をお助けすると言うなら止めません。そしてお二人の【勝利】と【祝福】を」

 セアラの【技能】【祝福】と【恩恵ギフト】【光輝】が私とガー爺ちゃんに掛かる。


「必ずご無事にお戻りください」

 私とガー爺ちゃんが頷く。


「では皆の者、動けっ!」

 ガー爺ちゃんの声で全員が動き出し、私とガー爺ちゃんは街を出た。


超越猿オーバーロードエイプに関する情報は知っているか?」

「ミィミィ」(大丈夫)

 魔物についてで読んでる、でも一応と【検索】さん、お願い。


『オーバーロードエイプ、Sキュウノカタストロフ、シンゴウワントシンゴウタイ、カゼマドウトボウフウマドウヲアツカイマス。スベテノムコウヲカンツウスルマリョクカイホウニゴチュウイヲ』

 良し、良し、知らない情報もあった【LV】が上がって本当に頼もしくなった。

 【検索】さん、ご褒美の白桃キャンディーだ。


『アリガトウゴザイマス』

 だが攻撃が物理と魔導だけなら、【魔力解放】にさえ気を付ければ大丈夫だ。


「ミィミミィミミミィミミ。ミィミミィミ」(タンクは私がするわ。攻撃は任せた)

「了解した」

 そして【探知】さんに映る赤い点、デカい、これが!


「居たな」

「ミ!」(倒す!)

 二度目のS級の天災カタストロフとの遭遇、そして初の討伐だ。

 私の【千里眼】は超越猿オーバーロードエイプを捕らえた。


 全速力で接近、でもやっぱりガー爺ちゃんの方が早い。

 【疾風】まだだ、こんな物じゃない筈だ、もっと、もっと速くと力を引き出し追いつこうとする。


 ザ……ザザ……ザザザ………ザ…


 ?何だろう、この雑音、ノイズ見たいな?


 確か少し前にも聞いた【疾風】を使っている時に、何だコレと思う。


「行くぞ」

「ミ、ミィ」(あ、うん)

 少し気になったが今はS級の危険な天災カタストロフ超越猿オーバーロードエイプを討伐するのが優先だ。


【鑑定】『超越猿オーバーロードエイプ討伐難易度S級、天災カタストロフ力S速さA防御A知能A魔力A。定住せず森から森へと移動』


 【鑑定】の情報も増えた。

 助かる。


 私とガー爺ちゃんを発見した超越猿オーバーロードエイプ、すぐさま攻撃して来る。

 風の球が幾つも投げられる。

 全て私が【超尻尾攻撃】で防ぐ。


 そして接近、デカい、20メートルはある。

 体毛は紫、黒かったらキングコ〇グだね。

 ガー爺ちゃんが先行、ええい、【疾風】根性見せろっ!


 ……ザザ……ザー………ザザザ……


 無視、私には何も聞こえないっ!


 やっと攻撃可能な範囲に入った。

 撃ち出される風の砲弾を私が防ぐ。

 ガー爺ちゃんが跳び上がる。


「どうりゃぁっ!」

 

 超越猿オーバーロードエイプの顔面をガー爺ちゃんが横殴り、吹っ飛ぶ超越猿オーバーロードエイプ

 とんでもない。

 私は要らなくない?とすら思える。


 吹っ飛んだ超越猿オーバーロードエイプに追い打ち、急降下で腹に一発。


「ホキャァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

 奇声を上げてガー爺ちゃんをその巨大な手で潰そうとする。

 させないと【超尻尾攻撃】で護る。

 そしてガー爺ちゃんが今度は超越猿オーバーロードエイプの顎を殴る。


 怒りに任せて殴りまくり、魔導を連発しまくる超越猿オーバーロードエイプだが全て私が防ぐ。

 ガー爺ちゃんが殴る、私が防ぐ、ガー爺ちゃんが殴る、私が防ぐ、殴る、防ぐ、殴る、防ぐ、殴る。


「ハッハッハ、どうした?どうした?この程度か?超越猿オーバーロードエイプ!」

 あ、ガー爺ちゃんのテンション上がってる。

 でもコンビネーションは完璧だ。


 だてに何日も試合してない。

 そして攻撃を受けた事で私の中に【忍耐】様の熱が溜まって行く。

 私のステータスが上昇し攻撃に加わる。


 【猛烈爪攻撃】【猛烈爪攻撃】【猛烈爪攻撃】。


 ガー爺ちゃんの打撃より効果がありそうだ。


「ギェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!!!」

 超越猿オーバーロードエイプが悲鳴を上げる。


「どうらぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 ガー爺ちゃんのアッパーカット、超越猿オーバーロードエイプの両腕がダランと下がる。

 ここだ。

 尻尾を三本束ねて超越猿オーバーロードエイプの心臓を貫くっ!


 トドメの【超尻尾攻撃】超越猿オーバーロードエイプの胸に尻尾の先端が突き刺さる。

 勝った―――と思った。


「白いのっ!」

 突然、ガー爺ちゃんが私を包み込んだ。


 え?と思った瞬間、周囲が白い閃光に包まれた。


 うう、何が起こった?


 一瞬、意識を失っていたらしい私は覆い被さる重い何かから這い出す。

 それは――


「ミィィミミ!」(ガー爺ちゃん!)

 背中に酷い傷を負い、気絶しているガー爺ちゃんだった。


 私が心臓を狙った瞬間に【魔力解放】をカウンターで決められた?

 私の性だと何とかガー爺ちゃんを回復させようとするが持って来たはずの最高級回復薬が見当たらない。

 【魔力解放】の衝撃で吹き飛ばされた?こんな時に!そしてズシンと足音が聞こえた。


 振り返る。

 紫だった体毛を赤茶にした超越猿オーバーロードエイプが居た。


『マスター、キンキュウデスコノオーバーロードエイプハヘンイシュデス。ギノウゲンカイトッパヲシヨウシテイマス』


 変異種で【限界突破】?!冗談じゃない、が後ろにはガー爺ちゃんが居る。

 逃げない!守る!

 立ち塞がる。


 【魔力解放】で全ての魔力を放出した超越猿オーバーロードエイプは殴るだけだ。

 でも早い、追いつけない、ギリギリだ。

 【忍耐】の熱も高まりステータスが上がり追いついていくが限界を越えたらガー爺ちゃんとの修行が出来なくなる。


 その前に何とかしなくては、でも超越猿オーバーロードエイプが速い、追いつけない。


 ガー爺ちゃんに攻撃が当たりそうになる。


 こら、【疾風】!散々、人に苦労させてコントロール出来るようになったら足を引っ張るとか払った【SP】を返せ!と八つ当たりする。


 そしたら―――


 ……ザ……ザザ……ザーーー…ピン!


『【技能】【疾風】が特殊進化条件を満たしました【技能】【閃駆】へと進化します』


 は?!


 何だ、何なんだ?何だコレ?と思うが今はどうでも良い、考えるのは後だ。

 速度がまた激しく上がった軽々と超越猿オーバーロードエイプの攻撃を弾いていく。

 宙を縦横無尽に舞う()()()()()が………あれ?


 また、増えた?!またもや増えたの?どーなってんだ、この体はっ!尻尾より体を早く成長させろっ!!


 続いた異常事態に大混乱だが、そんなことより超越猿オーバーロードエイプだ。

 もう【忍耐】様も限界だ。

 此処で決めないとまたオーバーヒートで一週間無力な狐猫だ。


 超越猿オーバーロードエイプの体毛の色が元の紫に戻る。

 私は一瞬で超越猿オーバーロードエイプの首元へ移動する。

 【亜空間機動】では無い、【閃駆】の速度だ。


 今度こそトドメとまた尻尾を束ねて振り上げる。

 その見た目はまるで巨大な日本刀、鋭く変化させた尻尾を超越猿オーバーロードエイプの首に走らせ―――切り裂いた。


 【超尻尾攻撃(刃)】


 私が初めてS級、天災カタストロフを倒した瞬間だった。


 ピコーン


 『【LV】が5UPしました』


 超越猿オーバーロードエイプを倒して直ぐにガー爺ちゃんを尻尾で包んでオルギアに運んだ。

 直ぐに治療がされる。

 回復薬で一発だ。


 直ぐに元気になって「よくやってくれた」と撫でられた。


 セアラやセリアーナお婆ちゃん大聖女様並かな?喉がゴロゴロだ。


 そして今日だけは宴会だ。

 マズイ修行料理から解放だ。

 皆で泣きながら食べた。


 食べ物はやはりこうあるべきだと思った。


 9日目、修行再開。

 ガー爺ちゃんは本気モードだ、またワンパンされる。

 ちくせう。

 負けるモノかと踏ん張る。


 獲った瞬間は確かに完璧に制御が出来た【閃駆】だがまたコントロール不能だ。

 だが負けない、必ずモノにする。

 必死になって操る。


 ポンポンと宙を舞い、ズドンズドンと地面にめり込む。


 結局、この日はラウンドを持つ事も出来なかった。


 その上にまたマズイご飯、今度は不味すぎて泣いた。


 最終日、また空を舞って地を這う。

 何度となく、でも遅くなって夜が更けて何かを掴んだ。


 最後の試合、全力同士のぶつかり合い。


 ムカついたし、腹も立った、バカにしてるのかと、アホじゃないかと、人間の食べ物食わせろと思った。


 だけど、それでも、楽しかった、強くなれた、成長したと実感した。


 感謝する。


 ありがとう。


 そしてガー爺ちゃん渾身の攻撃を避けてその額にチョコンと爪で触れる。


 呆気に取られた顔のガー爺ちゃん、得意満面な私。


「ミィィ!」(どうだ!)

「合格、卒業だ」

 また頭を撫でて貰った。

 最後の最後で一本とれた、満足だ。


 夕飯は先日の宴会を越える豪華な夕飯だった。

 存分に楽しんだ。

 翌日、旅立ちの日。


「お世話になりました。ガレスバーク様、来年にまた必ず」

「此方こそ、久々に楽しい日々でした。超越猿オーバーロードエイプの討伐の恩は忘れませぬ」

 セアラとガー爺ちゃんが握手して別れる。

 私の前にも来る。


「またな、()()()

「ミィィ、ミミィミミ」(またね、ガー爺ちゃん) 

 私達は進んで行く。

 これから大変な旅路と言うけれど必ず皆で無事に越えて来年も此処にやって来る。


 そう誓って旅をする。

狐猫の小話

ガレスバーク老の息子は声帯に障害があり喋れませんでした、

だから【技能】【念話】を習得しました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 暗殺者以外にもやべーやつらがうじゃうじゃですね。 そしてスパルタンのその先へ…
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