第158話 最後の技能取得とまたもや襲撃?
『試練の突破おめでとうございます。報酬が授与されます。【位階】が捌になります。【気力】【理力】【霊力】【魔力】【SP】にボーナスが入ります。また以下の中から十―――――――――――――――』
ピコーンと音がなって目を向けて何時もの言葉が流れている最中で唐突に途絶えた。あー、これはアレだな。もしかしたらとは思っていたけどその通りになってしまった様だ。残念だ、そのまま『―――――ザ、ザザ、ザーーー、―――――』と異音が流れるのを聞いていると最後になって『ピンッ!』と綺麗な音色が鳴った。予想通りの展開である。
『確認しました。【白神子LV1】【神話魔導LV1】【神覚者】をお授けします。次に所持【技能】から最大値迄強化する【技能】をご選択下さい』
やっぱりだ。私にはもう十六もの【技能】を受け容れられる容量が無いらしい。強制的に『神』に至る為に必要な【技能】だけが無理矢理に詰め込まれた様だ。代わりに一つだけ最大強化をしてくれるようだ。これで上昇させる【技能】はもう決まってるけどね。勿論、念願の【擬人化】だ。早速、お願いしてしまおう。
『確認しました。【擬人化LV4】を【擬人化LV10】にUPします。【異人化LV1】に進化しました。【異人化LV1】を【異人化LV10】にUPします。【人化LV1】に進化しました。【人化LV1】を【人化LV10】にUPします。【真人化】に進化しました。最大強化を終了します。ご利用ありがとうございました』
ようっし!これで遂に私も完全な人型に慣れる。覚えた時には消費【SP】の多さに絶望感を覚えたけど、なんとかなるモノだなぁと思う。でもパリス君やユーチャさん達の前では披露が出来ないか、残念だけどセアラに見せるのは次にホウ様の家に帰った時かな?うん、その時を楽しみに待つとしよう。さて、それでは今のステータスと【技能】を確認だ。
【名前】ハクア
【種族】綿猫・幼生体・玖尾
【年齢】1歳
【位階】捌
【LV】79 → 80
【気力】121580 → 177392
【理力】121578 → 177390
【霊力】119512 → 175580
【魔力】119515 → 175583
【SP】27370 → 37537
【技能】【神刀術】【神刀技】【神断牙攻撃】【神空爪攻撃】【神武尻尾攻撃】【真状態異常効果最大上昇】【物理攻撃完全無効】【魔導攻撃完全無効】【状態異常完全無効】【属性完全無効】【負傷回復速度極限上昇】【魔導力回復速度極限上昇】【体力回復速度極限上昇】【神聖属性纏極】【四力限界上昇】【無限収納】【神言通】【神隠】【力場操作極】【力場探知極】【一霊四魂】【閃駆】【限界天元突破】【魔力極点解放】【潜在能力解放終極】【四聖神法】【四界竜力】【神龍力】【神龍結界】【神天龍鱗】【鑑定歪曲】【亜空間機動】【五感覚醒】【真勘】【閃光】【無々音殺】【無零臭烕】【念心動破】【神帝覇気】【一心同体】【不撓不屈】【心理不壊】【絶界】【神聖毛】【魔装硬堅】【白神子LV1】【天翔】【千変万化】【並列存在】【混声合唱】【怒髪衝天】【超空間掌握】【超量子演算】【生者ノ絶望】【火魔導LV10】【火炎魔導LV10】【光魔導LV10】【聖光魔導LV10】【風魔導LV10】【暴風魔導LV10】【空魔導LV10】【次元魔導LV10】【水魔導LV10】【水流魔導LV10】【刻魔導LV10】【時空魔導LV10】【土魔導LV10】【大地魔導LV10】【闇魔導LV10】【深淵魔導LV10】【生命魔導LV10】【雷鳴魔導LV10】【爆裂魔導LV10】【氷雪魔導LV10】【砂塵魔導LV10】【治癒魔導LV10】【白魔導LV10】【黒魔導LV10】【無魔導LV10】【重魔導LV10】【神話魔導LV1】【空間魔導LV10】【四大属性威力最大上昇】【複合魔導威力最大上昇】【三重魔導威力最大上昇】【魔導容量究極増幅】【魔力究極集束】【魔導精密操作極】【魔導究極増幅】【多重詠唱】【無詠唱】【獲得経験値倍化】【獲得SP倍化】【上昇気力倍化】【上昇理力倍化】【上昇霊力倍化】【上昇魔力倍化】【刀神】【星薙】(【真咬合威力最大上昇】【真斬撃威力最大上昇】【真打撃威力最大上昇】【真刺突威力最大上昇】)【真人化】【神獣】【英雄王】【魔神】【万物創造】【天聖】【強欲】【忍耐】【回帰】【藍】【神覚者】【誓ノ紲】
【恩恵】【神智】(【翻訳】【検索】【探知】【瞬間完全記憶】【因果律操作】(【因果律演算】【因果律補正】)【超反射反応】【魂魄憑依】【思考跳躍】)
【秘赤眼】(【神邪洸視攻撃】【真眼】【鑑定】【看破】【視覚領域覚醒】【万寿里眼】【精霊真視】【破邪顕正煌】)
【装備】【黒牙】(黒魔鋼製の刀)【精霊糸の円環】(真鋼製の環。精霊石を補充する事で精霊糸を出す)【遠話の円環】(神言通)【魔導袋】(無限収納)【傭兵証】(二級)
随分と上がったなー。これでもう早々は負ける事は無い筈だ。【限界天元突破】も自在に使用可能だ。SSS級の終焉の魔物は別にしてもSS級の絶望には余程の存在でない限りは負けはしないだろう。おっと、どうせもう使うのは最後だろうし【SP】も大盤振る舞いで習得した技能を上げてしまおう。
『技能【白神子LV1】を【白神子LV2】にするにはSP92が必要です。使用しました。技能【白神子LV2】を【白神子LV3】にするにはSP93が必要です。使用しました。技能【白神子LV3】を【白神子LV4】にするにはSP94が必要です。使用しました。技能【白神子LV4】を【白神子LV5】にするにはSP95が必要です。使用しました。技能【白神子LV5】を【白神子LV6】にするにはSP96が必要です。使用しました。技能【白神子LV6】を【白神子LV7】にするにはSP97が必要です。使用しました。技能【白神子LV7】を【白神子LV8】にするにはSP98が必要です。使用しました。技能【白神子LV8】を【白神子LV9】にするにはSP99が必要です。使用しました。技能【白神子LV9】を【白神子LV10】にするにはSP100が必要です。使用しました。【白神子LV10】が【純白神子】に進化しました』
【鑑定】でも効果が解らなかった【技能】だが『神』になるのに必要だったか、セアラも【暗黒神子】とか覚えていたけど私は【純白神子】か、白黒とは何だか不思議だ。セアラに黒い部分なんて全く無いのに…。取り合えず強化は終わった、次は【神話魔導】の強化だなとポチポチ、ステータスを弄る。
『技能【神話魔導LV1】を【神話魔導LV2】にするにはSP992が必要です。使用しました。技能【神話魔導LV2】を【神話魔導LV3】にするにはSP993が必要です。使用しました。技能【神話魔導LV3】を【神話魔導LV4】にするにはSP994が必要です。使用しました。技能【神話魔導LV4】を【神話魔導LV5】にするにはSP995が必要です。使用しました。技能【神話魔導LV5】を【神話魔導LV6】にするにはSP996が必要です。使用しました。技能【神話魔導LV6】を【神話魔導LV7】にするにはSP997が必要です。使用しました。技能【神話魔導LV7】を【神話魔導LV8】にするにはSP998が必要です。使用しました。技能【神話魔導LV8】を【神話魔導LV9】にするにはSP999が必要です。使用しました。技能【神話魔導LV9】を【神話魔導LV10】にするにはSP1000が必要です。使用しました』
これで【神話魔導】も最高レベル、全ての〘魔導〙を覚えた訳だ。でも使用するのにはまた制約がありそうだ。ぶっ放す時は気を付けよう。兎も角、やる事はやってしまった。次は第九の試練まではまた頑張って【LV】上げだな。それまでどのくらいの時間がかかるだろうかと考えながら私は現実世界に戻る帰還の光に飲まれて消えていった。
「ミィミィ、ミィミ、ミィミ」(ただいま、セアラ、ナハト)
「お帰りなさい、ハクア。無事で何よりでした」
「クン、クン」
帰った私を早速、優しく撫でてくれるセアラと体を摺り寄せてくるナハト。どっちの温もりも心地好くてホッとするな。うん、一人と一匹が傍に居てくれて私は幸せである。
「試練はどうでした?」
「ミィミィミィミミ、ミィミィミミィミィミィミミミィミィミ」(何とかなったわ、苦戦はしたけど自力でどうにかなった)
私の言葉に「流石、ハクアは凄いですね」と、セアラがお褒めの言葉をくれる。ナハトも何だか自慢気に胸を張る。なんだろう「これでこそ自分のご主人様」と誇らしく見られてる気がする。きっちりと私を慕う忠犬な部分もある様だ。うん、ワンコはこうでないといけない、実際には狼の筈だけど、ナハトはどうしても幼い甘えんぼな仔犬な雰囲気がある。まぁ、可愛いし、私も愛でがいがあるから文句はないけどね。
そのままセアラと新しく得た【技能】について話し合う。私は十六個を入手する筈が【神覚者】が特殊で三個しか貰えなかったと話すと不思議そうな顔をしながらも納得してくれた。でもちょっとは疑問を持たれたかも知れない注意しよう。しかし今回、取った【無零臭烕】のお陰でセアラの良い匂いが嗅げ無くなった。普段は封印しておいてと頼むとセアラは笑って私の頭を撫でた。ナハトはまた「スピスピ」と寝息を立てて寝ていた。
朝になって皆で朝食を摂って出発。アルディージャまで残りは二週間ちょっと此処はもう完全にアトランティカ大国の首都の勢力圏で敵など現れる筈が無かったのだが……テクテク進んでると【探知】さんに反応。数は100ちょっとだ。感じ強さは【LV】が40~50後半って所だろうか?兎も角、魔物ではない統率が取れた動きから見て人間だ。護衛のお仕事の時間である。前を進んでいたケベルさん達にセアラが声を掛けてこちらに向かって来る者に対してナハトが駆けた。
「なっ?発見されただと!」
「くそっ!討て!討ち取れっ!」
「小娘と狼だけだ!殺して直ぐに標的に向かえ!」
あ、私が見られていない。ちっさいからかな?まぁ、問題は無いか、ナハトの背中から私とセアラが飛び降りる。夫々に30人か40人ずつって程度だ。いや、この人数を軽くこの程度とか言う私達が異常か、ぶっちゃけて破格のステータスと【技能】でほぼ敵なしだからなー。普通の人間など最早、相手にならない。まぁ、殺しはしない、そこだけは安心して欲しい。
揃って攻撃を開始、セアラが〘火魔導〙は周囲の植物が燃えるとマズいし〘風魔導〙だと木を切り倒してしまうので手加減した〘雷鳴魔導〙を撃ちまくる。ナハトは前脚で次々とペシペシと潰していく、うん、地面に埋まってるな。死んではいないが骨折くらいはしてると思われる。対して私はこう尻尾を使って首をキュッとして残らず気絶させていく。全く戦いにならないなー。まぁ、危険が無いから良いかと残らず意識を奪った。
全滅させて残らず私とセアラで縛り上げて行く。結構きっちりとした鎧に盾、武器を装備している。野盗や盗賊ではないな、ちゃんとした騎士や兵士だが鎧の色に統一性が無いなー、どれどれと今更ながら【鑑定】してみる。ガルガード王国騎士と表示が出る。うん?確かアトランティカ大国で反乱を起こしている一国だ。中心の大帝都アルディージャから東で暴れていたサイバリス聖国、南側で反旗を翻して居たのがゼルザルド聖国、そして北西で勢力を伸ばしているのがガルガード王国になる。何でほぼ反対近くに居る筈のそいつ等がこんな所に?謎だな、取り合えずケベルさんが様子を見に来るまでに片付けるかとセアラ、ナハトと一緒に始末を急いだ。
「なっ?!こいつ等はガルガード王国の騎士?」
「どうしてまたこんな所に…」
ケベルさんと騎士さんがやって来て驚く。やっぱり此処で遭遇するのは有り得ないんだ。なら何で襲って来たんだろう?『標的に向かえ!』とか言ってたから狙い間違いなくパリス君だろう。でもそれが不思議だ。ガルガード王国が戦っているのは次期国王、アトランティカ大国大帝とされるパリス君の父親と予想される第三王子でなく、第一王子の筈だ。第三王子が受け持っているのは東と南、第二王子は今はその南のゼルザルド聖国との戦いに参加していて第一王子が北西のガルガード王国を担当しているそうだ。
此処で第三王子の息子を狙って来る意図が読めない。しゃあない、理由を吐かせるかとワクワクしながら待ってると「はい、はい、子供は見ちゃダメ」だとその場から私とセアラ、ナハトは追い出されてしまった。むう、ホラーは恐いけど拷問なら出来る気がするんだけどなー。でもお子様だからダメらしい。街道に戻って止まっているパリス君とカトレアさん、ユーチャさん達の馬車の下に戻る。
「ほーら、ハクア」
「ミィ!ミミィ!」(くぅ!このぉ!)
カトレアさんが猫じゃらしを振って私がピョンピョンとそれを追いかける。最近のカトレアさんの楽しみだ。私も面白いから文句はない。そういえばセアラにも最近は遊んでもらってないから何だか久々だ。ナハトは私が作ったフリスピーをユーチャさんに投げて貰って追い掛けている。セアラはそんな私達を見ながら今日は自分がおやつを準備すると調理を頑張っている。モニカさんはその手伝い、カレッサさんは残った騎士さんと一応、周囲を警戒。ローレンさんも同じく、パリス君は皆をニコニコと見ているフリをしながら相変わらずセアラに視線を向けてるなー、そんなのだからカトレアさんに何時まで経っても許されんのだ。
「申し訳ありません。只今、戻りました」
お?ケベルさんと騎士さんが帰って来た。夫々に1人と2人をロープで縛って歩かせて連れている。うん、如何にも偉そうな1人と下っ端っぽい奴2人の三人組だな。私達が倒してから三時間程か、吐いた様子は無いな。このままだと此処で野営する事になりかねないから情報を持っていそうなのと聞き出すのに使えそうなのだけを連れて来て残りは放置したってとこか、まぁ、あの人数を連れては行けないからしょうがない。残った襲撃犯は次の街に着いたらそこから捕縛班を派遣して街まで移送だな。それまで無事でいるかは疑問だけどそこまでは私達も面倒を見切れん。
「どうだった?何か喋ってくれた?」
「いえ、全くです。中々にしぶとそうですね」
パリス君の問いにケベルさんが答える。うーん、見てると騎士達は何があっても喋らんという顔をしてるな、これは意外と手間取りそうな予感がする。上に対してかなり忠誠心が厚い様だ。これは難しい、さて、どうしよう?と考えてるとセアラが作ったおやつのケーキをケベルさんと騎士さんに手渡す。生クリームとカスタードを重ねた柔らかいフワフワなスポンジケーキだ。表面に砕いたナッツとアーモンドもまぶしてある。超美味しい、お菓子作りの才能がセアラにはあるっぽい。私達も大変に美味しく頂いた。
「「「………」」」
む?縛られてる三人組がセアラの特性ケーキを食べてるケベルさん達をジッと凝視しているなー。もしかして喰いたいのだろうか?まぁ、ここまで来るのも一月や二月といった程度の日数ではなかろう、かなり苦労してきた筈だ。その間の食事事情が悲惨だったのも想像できるが…飯で陥落して情報を吐くか?と疑問に思いつつ目の前に私特製のとってもスパイシーで食欲を誘う香辛料たっぷりの香りを放つフライドチキンを出してやった。
「「「!!!」」」
効果は劇的だった。フラフラと花に誘われるミツバチのようにこっちに近付いてくる。でもあげない。縛られたロープの許す範囲、ギリギリの所に立って匂いだけ嗅がせる。ものすんごい苦悶の表情を浮かべる三人、よっぽど食べたいらしい、だが情報を話さない限りはやらんと見せるだけ見せて芳醇な香りだけ残して〘魔導袋〙に仕舞ってやった。
「「「あああああ!!!」」」
絶望的な声を上げられた。そんなに食いたかったかまともな食事を、そう言えば《影》の人達にもすっごく喜ばれたっけなと思い出す。あの人達も表立って動けない存在なのでご飯事情は悲惨なモノだったらしい。毎食は無理だが頻繁に差し入れた結果としてすっかり私の作った料理の虜である。よし、こいつ等も同じにしてしまおうとカモ、カモとセアラを呼んで通訳して貰う。
「え、ええと『情報を吐いたら好きなだけ食べさせてあげる』だそうです。喋って戴けますか?」
「「「話す!全部話す!何もかも話しますぅぅぅっ!」」」
「………」
何だかなぁ、私の料理が自白剤にでもなったような気分だ。恐らくはケベルさんからかなり痛い拷問にを受けたのだろうに、それに耐えた気概と忠誠心は何処に飛んで行ったと思う。兎も角、これでガルガード王国が何でパリス君を狙って来たかが分かる訳だ。さて、こいつ等はどんな理由でコッソリとアトランティカ大国の内部まで潜入してこっちを襲って来たのかな?これで事情が知れるというモノだ。余計な事も起こらずこのまま終わってくれればと願った。
狐猫の小話
また食い物で落とされる襲撃者。
もうちょっと頑張れとも思うけどやはり飢えてると食欲に勝てない。
それは兎も角、やっと人化です。
登場はあと少し。




