プロローグ(修正版)
少し修正しました。
降水確率０％数日前から変わらない予報に雨は降らないと思っていたけれど、ここまで雲1つ無いとは幸先が良いなと春の風を感じながら思う。
欲を言うなら、桜が散らずに居てくれたら又は雰囲気が
違っただろうな。
幼馴染の蒼が俺と同じ学校を受験すると聞いた時
蒼ならもう少し上の学校も狙えそうなのに何で?
と話をしたのが、つい最近の事のように感じるけどもう数月は経って居るのか。
あの時の蒼は、学びたい事があるから絶対に特進クラスに合格したいと話してくれた。
既にやりたい事の方向性が定まってて、すげぇ格好いいなと思わずには居られなかった。
小さい頃は俺より背も低くて、女顔っていじられてはよく俺の後ろに隠れていたのに強くなったなと思うと頬が緩んだ気がした。
待ち合わせてる駅に付くと既に蒼は来ていて女の子と話しているみたいだった
あのルックスに甘い顔さらに、低めな少しかすれた声も相まってモテる要素しかないな、などと思っていると
蒼が俺にむかって手を振っている、
まだ距離があるのに人混みのなかから気付くなんて視力も良いのかもしれない、などと思いながら蒼の元ヘと急いだ。
「なっちゃん！おはよう、僕今日は緊張しすぎて早く起きちゃったよ」
と笑顔で話しかけてきた。
遠目では気付かなかったけど目の下にうっすらとくまが出来ていた本人は気付いてないけど、繊細なんだよなぁ〜。
「蒼、おはよ目の下にクマができてる辛くなったら誰かに言えよ。」
大丈夫だよと言ってるけど少し心配だ。
「蒼、ともだちとの話は終わったの?それとも一緒に行く感じ?」
と訊ねると、蒼の眉がピクリと動いた気がしたが、、、次の瞬間には、いつもの蒼だったから気のせいだったのかもしれない。
話は終わってると言うと女の子達に
「話はもう良いかな?僕達もう行かなきゃいけないんだよね、、、、」
声だけ聞くと優しいけど、目が笑ってない気がする寝不足だからかな?
女の子達は、大丈夫です！ありがとうございますと言い残し離れていった。
一度ぐらい、蒼みたいにモテてみたいな、などと考えて居ると女の子達の向かった先から視線を感じて振り向くとボブヘアーの小柄な女の子と視線がぶつかったと感じたら笑顔でお辞儀をされた。
え?俺?
いやいや自意識過剰はダメ！
この時、蒼が貼り付いたような笑顔で俺達の、やりとりを見ていたなんて俺は気付いていなかった。
