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ブラコンで腐女子な心桜の心情

〜登場人物〜


杠葉心桜(ゆずりはこはる)

夏樹の姉

ナース

弟が大好きな腐女子


杠葉夏樹(ゆずりはなつき)

心桜の弟


橘蒼(たちばなあおい)

夏樹の幼馴染みで親友

夏樹のことが好き


今回は心桜ちゃん視点です

 両親が多忙だった事もあり、お世話する事が多かった少し年の離れた弟が私は可愛くて仕方ない。


 小さな頃は、お姉ちゃんと付いてくる弟をウザく感じる事もあったけど弟が思春期を迎えた今は、色んな意味で凄く可愛いし守りたい。


 弟の夏樹がある日を境に雰囲気が変り、もしかしたらお付き合いしてる人が出来たんじゃないかな?

 そう断片的ではあったけど感じることが多くなってきた。

 夏樹が自分らしく居られる相手なら、ブラコンだけど全身全霊で応援したいと思いながらも頭の片隅では、我が家とも交流のある蒼だと良いなと思ってしまう。


 私の腐センサーは、蒼が夏樹に好意を持っているのは確かなんだけど、若さゆえ同性って事がネックになっているのか、蒼は一向に行動を起こす気配はない。


 確かに偏見を持つ人は少なからず居るとは思う、でも腐女子な私は2人が付き合うことになったら人目をはばからす小躍りしながら喜ぶし、持てる力を最大限に使って応援もする。


 ただ、あわよくば薄い本のネタになるかもと(よこしま)な気持ちが有ったりする。


 2人の関係が、あきらかに今までと変わったと感じたのは蒼が私の勤務先の病院に入院した頃だった。


 夏樹の隣には見たことのない女の子の姿を確認した時、私の頭に警笛が鳴り響いたと同時に小さい私が、彼女は危険と騒いでる。

 表面上では冷静を装っていたけど、あの時は本当に夏樹が傷付けられたらどうしようかと気が気でなかった。


 そして今、私は久々の休日という事もあって気の抜けた格好で帰宅した夏樹と蒼を出迎えている。


 これって夏樹と蒼にフラグ立ってるんじゃない?


 そう思うと冷静で居られなくなって早口で捲り立ててしまうオタクの悲しい(さが)で興奮すると、早口になってしまうのよね。


 私の暴走の甲斐もあり、蒼は今日は泊まることになり私はラッキースケベ的なサプライズを影で見守るシュチュになったら、どうしようと考えていた。

 

 2人が夏樹の部屋へ向かう姿を見て、付き合う前のドキドキキュンキュン状態なのかしらと思うと、早く夕飯の用意をして、2人を思う存分に脳内に供給せねばと使命感に萌えてしまった。


 早くご飯つくらなきゃ


 私の妄想が大暴走しているからか、時間間隔が分からなくなり気付いたら、いつもより品数の多い夕食を作り上げていた。

 楽しい事を妄想すると、なんでこんなに幸せな気分になるんだろう。


 軽やかな足取りで、夏樹の部屋へと向かいドアの前のに立つと私の腐センサーがビンビン反応してる。


 ノックをするな! 

 未知なる世界へいざゆかん!


 私が勢いよくドアを開けると、夏樹が蒼の顔を両手で包み込み今にも唇同士が触れ合いそうだった。


 尊い……ヤバい……鼻血でそう……


 心桜(こはる)落ち着いて、腐だと気づかれてはいけないわ。


 そう自分に言い聞かせた結果、口から出た言葉は。


「あっらぁ〜お邪魔だったかしら?」


 なに質問してるのよ、お邪魔かどうかなんて考えれば分かるじゃない、あきらかに邪魔してしまった。


 夏樹は私の声を聞くと同時にパッと手を離すと、みるみるうちに、耳まで赤く染まっていった。


やだぁ〜私の弟、照れた顔すら本当に可愛い!姉はあなた達2人をずっと推すわ、夏樹が攻めっぽい見た目で実は受けとか、癖に刺さりまくるわ。


 妄想世界に取り込まれそうに、なりながらも慌てて現実世界に戻ると、ご飯出来てるから早く食べちゃいな!と急かしてしまった。


 大丈夫、私が2人を、見てイケナイ妄想をしてるとは1ミクロンも気付いてはいないはず……だと思いたい。


 テーブルに着いた2人を見ていると、少し前みたいな変な空気感は消えていて昔見たいと言ったら変だけど、関係が修復されたのかなと思うと純粋に嬉しかった。


 向かい合って座って楽しそうに話をしてる2人を見ているだけで私の中のけがれたモノが浄化されるようで、無意識にニヤついてしまっていた。


 食べざかりの2人も、そろそろ食べ終わる頃かなと思ったその時、蒼が夏樹の口元に付いたシチューを指で拭い、その指を自分の口元へと運んだ。


 な・な・なんて事でしょう!

 私は一体何を見せられているのでしょうか?


 気付いた時には私は勢いよく頭をテーブルに打ち付けていた。


 ヤバいわイケナイ妄想をしてると気づかれる、悟られてはいけない。

 そう思うと同時に私の口は私の意志とは関係なく早くお風呂に入っちゃいなさいよ!と叫んでいた。

 

 2人は、ご馳走さまと言うと部屋を出ていった。

 ドアが閉まると同時に、私の声とは思えない奇声が(あふ)れ出た。


 私の推し最高、しかもリアルタイムで進行中。

 家に来てる時は壁になりきり見守りたいと使命感に萌えたのだった。 




いつも最後まで読んで頂き、ありがとうございます。


次回の更新は8/1(月)を予定していますが、今月中に更新できたら更新したいと思います。



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