変遷2
登場人物
・杠葉夏樹
・橘蒼
夏樹の幼馴染
・小暮舞
夏樹のクラスメイト
・杠葉心桜
夏樹の姉
「蒼、ごめん今日は一緒に帰れない」
そう伝えた後に何故か蒼の顔を見ることが出来ず、また明日と伝えると逃げるように自分の教室ふと向かった。
教室に着くと、先に来ていた小暮さんに今日は一緒に帰ろうと伝えると何かを感じ取ってくれたみたいでokしてもらえた。
授業が終わった後の事ばかり考えて居たからか、先生から何度もボーっとするなと叱られた。
そんな俺を見て諒太は笑っていた。
気付くと今日の授業が全て終わったと伝える最後のチャイムが鳴った。
俺と小暮さんは一緒に学校を出て、あの時の公園へと向かい公園へと着くとベンチに座ろうと促した。
小暮さんは、何かに気付いたようで少し頬か染まった気がしたり
あの時と同じ公園のベンチ、俺は緊張しながらも小暮に向き合うと
「この間の返事なんだけど、俺でよかったら、よろしくおねがいします」
そう伝えると小暮さんの顔が赤くなり、嬉しいと言いながら泣いてしまった。
こういう時は、どうすれば良いか分からず無意識に小暮さんを抱きしめてしまった。
小暮さんが落ち着いた所で、蒼に俺達の関係を伝えるまで登下校を一緒にするのは少し待って欲しいと自己都合なお願いをしたにも関わらず、快くokして貰えた。
小暮さんと別れた帰り道、なんとなく蒼との関係が変わりそうで怖くなった。
きっと蒼の事だから、良かったねと言ってくれそうだと思うと自己満かもしれないけれど、蒼に早く報告したくなった俺は次の休みに、うちに来ない?と蒼にメッセを送っていた。
蒼から、久々になっちゃんの家に行けるの楽しみと、直ぐに返事が来た。
俺達の関係、変わらないよな………と不安を持ちながらの日々を過ごしていた。
気付くと蒼が家に来る日になっていた。
なつ、蒼が来たよと姉ちゃんの声で我に返った俺は蒼を迎えに行くと姉ちゃんと楽しそうに話してる蒼の姿がそこにあった。
蒼と目があったと思った瞬間、眩しい笑顔を浮かべながら、今日のお土産はシュークリームだよと言ったその隣でシュークリームを狙う禿鷲のような鋭い目つきの姉ちゃんが蒼を見ていた。
そんな姉ちゃんに蒼は、心桜さんのも有るから皆で食べようと言うと、姉ちゃんに抱きしめられた。
「本当に蒼は可愛いし気遣いできるし、うちの子になりなよ、弟になっちゃいなよ」
姉ちゃんに、もみくちゃにされてる蒼を引き離し俺達は俺の部屋へと向かった。
蒼に伝えないとと思えば思うほど言いにくくなる。
でも、ずっもこのまま蒼に秘密を作るのも嫌だ。
そんな俺の事を見て、蒼がどうしたの?と不思議そうな顔をしていた。
俺は気持ちを切り替えて、蒼の正面に座って蒼の目を見据えて言葉を発した。
「蒼、俺彼女が出来た」
そう伝えると蒼は凄く驚いた顔をしているように見えた、浮かれていた俺はこの時、蒼の瞳は俺を映してない事に気付いていなかった。
自分が言いたいと言う気持ちで、蒼の気持ちを考えずに話してしまった。
蒼に聞いてる?と聞けば聞いてるよと答えてくれる。
いつもと同じけれど少しの違和感を感じては居たのに言葉を続けてしまった………
「蒼は俺の幼馴染で親友だから1番に報告したかった」
そう笑顔で伝えると蒼は、飲み物飲みすぎたかも………
トイレ借りるねと、ふらふらと立ち上がったと同時に……蒼が倒れた。
俺はまた同じ事を繰り返したのかもしれない。
蒼の顔色が凄く悪い………
みるみるうちに、顔は血の気を失い唇は紫色へと変わっていった。
うちに来た時には普通だった、そう思い込んでいただけかもしれない。
「蒼!蒼!」
テンパった、俺は名前を呼ぶことしか出来ない俺の声を聞いて駆けつけた姉ちゃんが
「なつ!ゆらさないで顔色が悪いね、口に詰まらせたとかじゃないよね?」
姉ちゃんは俺からの状況を聞くとメモを取りながら救急へと連絡をした。
その後は訳がわからないうちに、救急車がサイレンを鳴らしながら近づいたと思ったら蒼を連れて行ってしまった。
姉ちゃんは成人してる事もあり、保護者として一緒にいってくれた。
そうだ、落ち着いたら蒼の荷物をまとめといてと言っていた。
もし、蒼が目覚めなかったらどうしようと不安な気持ちのなかで時間だけが無情にも過ぎていく。
どれくらいの時間が過ぎただろう、俺の携帯が鳴った。




