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君と子孫を残したい  作者: 丸山ウサギ
第五章 ブルツサル(フォーナスタの王)
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閑話 第四回嫁会議(理想のザックリ編)

 夏の涼しい夕方、私たちはオフスの部屋でお菓子を広げ、お茶をしながらくつろいでいた。



「アイリュ、お茶はわしがいれるから座っているのじゃ」

「は~い」



 そう言ってリノちゃんは私が触っていたポットを横からひょいっと、取り上げてしまった。

 最近はなんだか、みんなにお茶をいれる機会が少なくなった気がするんですけど~。

 でも、こんな風にみんながそろうのは久しぶり、ついつい長話になっちゃう。

 今回のお茶会はレグちゃんとネーマさんが増えている。

 オフスは今お風呂に入っている最中だ。けっこう長湯なので出てくるまで大分かかると思う。

 マイシャさんが女王になって一か月、やっとナウムまで遊びに来れたのに明日はマナフォドリーに向けて出発しちゃう。一緒に来たネーマさんはまだやる事が山積みで、同じく明日にフォーナスタに戻るのだそうだ。

 次に会えるのはいつになっちゃうのかな~。

 少し寂しいな。

 マイシャさんは頬杖をつきながら窓の外を見つめて、さっきから何度も溜息をついてる。



「ふぅ……」



 でもその頬っぺたはなんだかツヤツヤしていて、お肌全体にハリがあるような感じがする。

 マイシャさんの両手足は新しい義手だ。前の偶像甲冑パワードスーツについていた背中側の骨格も無くて、ぱっと見たら黒い長手袋と長靴下をしているだけにしか見えない。

 つなぎ目にも大きめの飾りをつけていて、とても自然に見える。

 溜息をつくマイシャさんの様子を見たレグちゃんがリノちゃんにそっと声をかける。



「マイシャの様子がおかしいんぬ」

「空っぽになったオフス成分を一気に補給しすぎてあの様になってしまったのじゃよ……」

「なるほどなんぬ……」



 その様子を、ネーマさんが不満げに見ていた。



「それはいいけどさ、何で私までここにいるんだい?」

「お姉さまも今のうちに参加していたほうがいいですわ。それともここにいる全員を敵に回すつもりなんですの?」

「フンッ……。マイシャ? 私を脅そうって言うのかい?」



 あんまりマイシャさんとネーマさんの仲は良くなってないのかも?

 でも前ほど距離感はないよね。

 姉妹っていいなー。私にもお姉さんがいたらあんな感じだったのかな?



「ネーマさん? たまに皆でこうやって一緒にお話しするだけだからね?」



 すると、腕組みをしていたネーマさんにリノちゃんが耳打ちする。



「ネーマ殿。アイリュの事は聞いておくのじゃ……」

「そ、そう言う事かい……?」



 なんだかひそひそ話しちゃって、変な感じだな~。

 話を切り替えましょ!



「それより、残りの”彼女”って誰だか分かったの?」

「いいや、まだ分かっていないのじゃよ。後はエルディフィアと他二名なのじゃがなぁ」



 私にリノちゃんはそう答えてくれるのだけど、ネーマさんはすっごく驚いてる。誰からも聞いてないのかな?



「なんだい? あの男はまだ女を増やすつもりなのかい?」

「そうですわ。あと三人は増えるのが決まっていますの。でも、二人は誰だか分かっておりませんわ」

「ふむ、知っているんぬ」

「ホントなの? レグちゃん」



 だったら探すのは簡単かも?

 理由はよく分からないけど、”死の運命”とかで寿命が縮んじゃうみたいだし、早く見つけてあげたいよね!



「うむ。あと二人はグラン大森林の”白雪の賢者”殿と東部戦線を率いる”緋色の魔王”殿なんぬ」

「グラン大森林の至宝と呼ばれるジケロスの巫女かい? それとニーヴァの魔王様が? オフス君と?! マジで言ってるのか?」

「大真面目なんぬよ?」



 レグちゃんの声を聞くと、ネーマさんは額に手を当てて天を仰ぐ。



「大聖母レグティア様がここにいるんじゃ……、それも納得って事かね……」

「でも、オフスはナウムでもう少し研究を続けるみたいでしたわ」



 マイシャさんはここ数日、ほとんどオフスにベッタリだったから色々聞いているのかも。



「ふ~ん。じゃ、一応それを聞いてからにしましょ」

「今までわしらが決めておったからなぁ」

「まったく……、お前らがオフスの行動を制約してどうするんぬ」



 私とリノちゃんの言葉にレグちゃんはそう言って唇を尖らせる。



「だって~」

「し、仕方ありませんわ。オフスは行き当たりばったりなんですもの」

「う、うむ。だらしないのじゃ」

「ん。むしろ甘えさせたい」



 リーヴィルちゃんの声に、私とマイシャさんとリノちゃんは何度も頷く。

 そうなの、甘えさせたい! って感じ。



「そんなんじゃオフス君がダメになっちゃうよ」



 う~ん。ネーマさんまで、レグちゃん派なのか~。

 こうなったら、おとなな人に押し切られる前に話題を変えちゃおうッ!



「そういえば最近オフスすっごく調子いいよね。良く寝て朝も早いし、すごく食べるし、何かあったのかみんな知ってる?」



 すると、レグちゃんとリノちゃんがもじもじとし始める、ちょっとかわいい。



「う~む……」

「実は……、この一か月でロウフォドリー中毒が慢性化してしまったんぬ……」

「慢性ロウフォドリー中毒なのじゃ……」



 それって、レグちゃんもリノちゃんもオフスとベッタベタしてるって事だよね?!



「そ、そんなにキスとかしてるんだ……」

「アイリュと同じ位じゃと思うぞ? むしろわしらが気を使って遠慮してるくらいじゃ」

「うむ、普通はキス一回で致死量だからぬ。でもオフスからねだってくるんぬ……」

「しょうがないのじゃ……」



 ロウフォドリーって危ないわ!

 こんな時はクエリちゃんに頼るしかないね!

 


「クエリちゃん、慢性ロウフォドリー中毒ってなんなの?!」

「はい。ロウフォドリーと本来のナノマシンの相乗効果により代謝が促進され、疲労軽減を始め様々な効能が認められています」

「いいことだらけじゃない。じゃ悪い所は?」

「供給をいきなり絶った場合、死亡のリスクが高まります」



 淡々と言葉を発するクエリちゃん。

 死亡? オフスが?!



「アイリュ! わしらがいつも側にいればいいんじゃよ!」

「う、うむ。レグたちの毒で死なない男はオフスだけなんぬ。簡単に死なれては困るんぬ」

「ロウフォドリーって危ないわ!」

「傷つくのじゃ~。わしらの愛は種族を越えるのじゃ~」



 私がメロメロになってるレグちゃんとリノちゃんを睨むと、ネーマさんが声をかけて来てくれる。



「なぁ、それよりまだみんなキスだけなのかい?」

「そうよ?」



 二人を責めてばっかりじゃダメだし、話題変えなきゃね。

 事実は事実として、いろいろ考えなきゃ……。ちょっと不安だけど。



「男ってのは置物じゃないんだからさ、もうちょっと。いろいろヤっちゃわないのかい? みんなで分け合うとかでもいいよ?」

「そ、そんな……。恥ずかしいのじゃ」

「そうですわッ!」



 ネーマさんの声に反応するリノちゃんとマイシャさん。



「でもさ、あれじゃオフス君、こじらせちゃうよ? 耐性がついちゃったりとかすると大変だしさぁ」

「こぢらせるって? ……なに?」



 何かオフス病気になっちゃうのかな? これ以上変な病気になって欲しくない!

 私がそう言うと、レグちゃんが腕を組みながら私に言ってくる。



「癖というやつなんぬ。一度確立してしまうと容易には変えられないんぬよ。”はぢめて”の”夕食を残さず食べる”というのはとっても大切なんぬよ」

「「なーるーほーどー」」



 私とマイシャさんの声が同時に上がる。

 なんだ、こじらせるってそう言う事だったのね!



「大婆さまは流石におとなじゃのぅ~」

「早く済ませておかないとね。普通とか常識とかが変な風に固まっちまうわけだ」



 おとなな貫禄あふれるネーマさんとレグちゃん。

 なんだか不安になってくる。



「ど、どうしたらいいの?」



 すると、ネーマさんが胸を張る。



「それじゃ、私に三晩ほど貸してごらんよ。私がちゃんと使える男にしてやるからさ」

「だ、ダメですわ!」

「そ、そうじゃ!」

「そうよ、オフスが汚れちゃう!」

「ん。むしろもう汚れてる」



 ネーマさんの言葉に一斉に非難があがってくる。当然よね!

 そんなネーマさんは大きくため息をついていた。



「それじゃ、みんなの普通とかに合わせて行くしかないね? アイリュとかはどうしたいんだい?」

「え? 私?!」



 わ、私もイーブレ村での普通がいいよね、アクリャもそうだったって言うし……。憧れちゃうよね。



「やっぱり? 私も普通がいいかな~。綺麗な湖の、静かな森の木陰で……」

「「「木陰で……?」」」



 何故かみんな身を乗り出して聞いてくる。



「ザックリ? かな?」

「「「ザックリ?!」」」



 何故かみんな驚いて声をあげてくる。



「言葉の意味は不明じゃが、言わんとしている意図は伝わってくるのじゃ」

「若者は新しい言葉をすぐに作るんぬ~」



 マイシャさんは顔を手で覆って恥ずかしそうにしてる。



「いきなり外なんですの?」

「ん。いきなりじゃなければ、いいの?」



 口々に感想を言ってくる。だけど私の理想がみんなの理想とちょっとだけ違うだけなのかもしれないよね。



「そういうマイシャさんはどうなの?」

「わ、私はひらけた場所で、とか苦手ですので、ちょっと……」



 するとリノちゃんがジト目でマイシャさんを見つめる。



「昨日エリアスナスが言っていたのじゃ、トイレの掃除に入ったらオフスとマイシャがキスしていたとな」

「「「えッ?!」」」



 みんな驚いて声をあげる。

 そうだよね、ちょっと変だよね。ここは素直に言ってあげなきゃ。



「狭すぎじゃないのかな?」

「そう言う問題でもないんぬ」



 恥ずかしいから隠れてって言うのは何となく分かるし……。

 ファイトだよ! マイシャさん!

 でも何故かマイシャさんは顔まで真っ赤だ。



「ひ、人の癖はそう簡単には変えられませんわッ!」

「ん。もう癖になってるの?」



 マイシャさんはムキになって、リノちゃんの方を向く。



「そう言うリノちゃんはどうなんですの?」

「わしか? わしはそうじゃな、寝ている間に……、ザ、ザックリ終わってるとか、理想じゃなッ!」

「「「えッッ?!」」」



 こう……、見つめあったり……、言葉を交わしたりとかじゃないの?



「それってどうなの? どういう事なの?!」

「種族や風習の違いなんぬ。ロウフォドリーは興奮すると男の喉に角を突き立てたりするんぬ。ホントに危ないんぬ」



 さっきのロウフォドリー中毒といい、結構文化が違うのよね。



「……やっぱり、ロウフォドリーって危ないわ」

「傷つくのじゃ~。オフスに他の方法をお願いするのは、すっごく恥ずかしいのじゃ~」

「ん。他の方法って。具体的になに?」



 皆の視線が自然と隣に座るレグちゃんに注がれる。

 するとレグちゃんは立ち上がり、大きく胸を張った。



「しかたないんぬ、ここは二千年を生きたレグが手本をみせよう!」

「「「お~っ!!!」」」



 なんだか分からないけど、凄い自信ね。



「大聖母と呼ばれたレグが、この惜しみないッ! 母のごとき愛情をもって!!!」

「それ一番ダメなヤツですわ!」

「アウトよ! 禁止! 絶対にノーッ!」



 するとレグちゃんはかわいく口をとがらせる。



「ぷ~。レグが優しく導いてあげるだけなんぬ~」

「ん。ダメにしたいの?」



 そうだよね、レグちゃんが一番オフスをダメにしそうだよね!

 そして最後に残ったのはリーヴィルちゃんだ。

 でも正直この子が一番危険な感じがする。



「リーヴィルちゃんは、どうなの?」

「ん。もう色々用意してある」



 そしてオフスの部屋の隅から、大きな衣装ケースを持ってくる。

 そしてそれを広げると、中には様々な道具や衣装が入っていた。



「オフスの心の中では特にこれが好き」



 ベッドの上に一つ一つ広げて色々説明してくれるリーヴィルちゃん。



「う、うわぁ……」

「最悪じゃな……」

「もうかなりこじらせてるねぇ……」



 エプロン? 水着? 改造メイド服?!

 なんでこんなのがオフスの部屋にあるの?! しかもみんなの分が揃ってる!

 ロウフォドリー二人組は、可愛い下着類に興味津々だ。



「お、このパンツは可愛いのじゃ!」

「鈴がついているのがポイント高いんぬ」

「これはロウフォドリーで人気間違いなしじゃよ!」



 パンツに鈴?! 何に使うのかな?



「ん。こういうのもある」



 そう言ってリーヴィルちゃんは、ロウフォドリー用のメイド服を広げて見せる。



「おぉ! このデザインは可愛いのじゃ~! エリアスナスが好きそうじゃのう」



 ネーマさんは、そのうちの一つの少し胸元の空いたメイド服を広げながらため息をつく。



「イヤらなイヤってハッキリ言わないとだめだよ? でも、ある程度はガマンしないとこの先やっていけないのかもね」

「う~ん。ネーマさんって、こういうの大丈夫なんですか?」



 私の言葉にネーマさんは遠くを見つめると達観した表情をする。



「フッ。そのうち慣れるさ……」

「「お、おとなだ~」」



 私とリノちゃんの言葉がハモる。

 マイシャさんは衣装ケースの中をひっくり返していたが、何かを見つけてそれを手に取る。



「なんですの? この禍々しい物は?!」

「ん。それはオフスのオフ……」



 リーヴィルちゃんが言い終わる前に、マイシャさんは力を込めて握りつぶしてしまった。

 ぶしゅぅ! と潰れた中身が飛び散る。



「ちゅ、躊躇なく握りつぶしたのじゃ……」

「オフス君は手を出さないで正解だったんだね……。こりゃ駄目だ。マイシャには私が個別に教育しておくよ……」

「ん。本物はつぶれると生えてこない」



 一体何を握りつぶしたのかな?

 冷めた空気が漂ってくるから、握りつぶしたものはきっとトンデモなく重要だったのね……。

 ふと、私の目の前に置かれたものを広げてみる。

 ヒラヒラとした可愛い夜着だ。ちょっと透けてる部分もあって、私じゃ絶対に似合わなさそう。

 でも、これをマイシャさんやリノちゃんとか他の人が着たら……。絶対に似合う!

 めちゃくちゃ可愛いよね!

 もちろん同性として!



「色々あるけど、なるべくオフスの意見を受け入れてあげましょ! ね? みんな! このくらい着られるようにならないとダメよ!」

「アイリュがそう言うなら仕方無いのじゃ……」

「分かったんぬ」

「なんでも受けて立ちますわよ!」

「その前にマイシャは知らなきゃいけない事が多いんだよ?」

「ん。アイリュ、よだれでてる……」



 みんなも心を一つにしてくれたし! これできっと”はぢめて”もみんなの理想に近づけるハズ!

 これで一安心ね! 私も今から色々楽しみだわッ!



「そうだマイシャさん、明日はいよいよマナフォドリーへ向かうのよね? 訪問って何をしに行くの?」



 そう言うとマイシャさんは、懐から一通の書状を出し見せてくる。



「マナフォドリーからの文ですわ。即位を祝う文言と。マナフォドリーでも新しく女王が即位するのでもう一度正式に戴冠式をさせて欲しいとの内容ですわ……」

「なるほどのぅ」

「どういう事なの?」

「単なる政治ショーだぬ。古く歴史あるマナフォドリーの女王が各国の王の戴冠を取り持つという、ただそれだけだぬ」



 そう言ってレグちゃんはふてくされた表情をする。



「まぁ、つまりじゃな。『マイシャの王位を認める代わりに、フォーナスタはマナフォドリーの新しい女王を認めろ』と言う事じゃよ」

「ふ~ん。その新女王のお披露目も兼ねてそうね」



 マイシャさんは難しい顔をして二枚目の書状を取り出す。



「知らせてませんでしたが、オフスに、レグちゃん、それにリノちゃんの招待状もついていますわ。バグザードと同伴するようにとの事ですけれど……」

「完璧に罠じゃな。わしらはマナフォドリーにとって邪魔じゃ。一網打尽にしたいのじゃろう」



 それを聞いて慌ててネーマさんが口を出してくる。



「バグザードとラーゲシィはレグティア様が指示し、ザウーシャ商会がナウムで組み立てたのさ。新しい女王が現れれば『盗まれた』と言いがかりをつけられる可能性もあるね」



 ネーマさんの言葉にマイシャさんが頷く。



「ええ、もちろん一緒に来たら大変な事になりますわ。だから私たちだけで行きます」

「頼むんぬ。レグはレグでツテを頼って様子を探ろう」



 なんだか難しい話になってきちゃったな~。

 でもこういうのよく覚えてないと後で困るんだよね。だから困ったときはクエリちゃんに聞けば大丈夫! なハズ!



「それともう一つ気になる話がありますわ。オフスに知らせるか迷っているのですけれど……」



 マイシャさんが心配そうに話してくる。

 難しい事は分からないけど、困りごとなら何か力になれるかもしれないわ!



「何? 私たちに話すのは平気?」

「ええ……、フォーナスタ北東にオフスとは別の”海神の使い”が現れたとの噂がありますの。野党を率い村々を荒らしまわっているだとか……」



 海神の使いなのに山賊行為をするなんて!

 オフスが最近”海神の使い”を名乗る様になったばかりなのに、困るなー。



「その”海神の使い”って? それってどんな人?」

「その頭目は”ミクニハジメ”と名乗っているのですわ。剛剣法の使い手で、左目に眼帯をしているらしいのです。しかも大の女好きらしいのですわ」

「それって完璧にオフスでしょ? その特徴ってそれ以外にいないわ」

「ちがうぞアイリュ。もう一人いるじゃろう」



 う~ん?

 剛剣法? 左目? 女好き?

 それってもしかして、オフスを剛剣法で倒して、オフスに左目を傷つけられて、パーティーの後私を呼び出したあの男!?



「まさかそれって」

「おそらくトートですわね」

「ついに動き出しちゃったのね……」



 一番厄介な男の話に、何となく目の前が暗くなりそう。

 でも。今のオフスは前のオフスとは違う。

 今度は前みたいにならないって……、多分。私は、そう信じてる。

 でも、いざという時は私もオーヴェズと一緒に頑張れる! 限界を越えられる。

 だってオフスと私は、どんな時でもいつも一緒なんだから。





ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

ここで一旦区切りとなります。


五章のブルツサルの事が好きになってくれれば幸いです。


面白かったり応援してもいいとな思っていただけましたら、『ブックマーク』や下の『星評価☆☆☆☆☆』にチェックをいただければ励みになります。

六章を書くためには皆さんの力が必要です!

感想とかレビューとかもらえれば作者はすごく喜びます!



では、第六章でまたお会いいたしましょう。

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