復讐の果てに
思い着いて書いた短編です。何だか、ただ思っただけを書いたため意味不明な点が多いのが情けない!!
男は、右手に日本刀を左手に黒い拳銃を持ち一人、巨大なビルに乗り込んだ。
刀はしっかりと放さないように布で手に縛り付けられていた。
ビルの中に入った男をマシンガンで武装した黒の背広を着た男たちが無情に銃口を向けて引き金を引いた。
パパパパパパン!!
マシンガンの連射音がビル中に響き渡り窓ガラスなどが割れ捲くった。
男は真っ直ぐに階段に向かって走りながら左手の拳銃で容赦なく男たちを撃った。
ドンドンドン!!
45口径の強力な音がサブマシンガンの音と一緒に混ざり合いながら聞こえた。
何人かの男が撃たれて悲鳴を上げて倒れたり呻き声を上げた。
男は階段を駆け上がりエレベータに向かった。
エレベータの前には二人の男がサブマシンガンよりも強力なアサルトライフルを持って待ち構えていた。
しかし、男には関係なかった。
今なら世界を相手にしても戦える。
ここまで男を動かすのは何なのか分からない。
男は拳銃を撃ちながらエレベータに走った。
二人の男はアサルトライフルを撃った。
ダダダダダダダン!!
サブマシンガンよりも強力な音が聞こえた。
何発かの弾が男の頬を、肩を、足を掠めた。
血が出ながら男は鬼神の形相で拳銃を撃ちながら日本刀を振り上げた。
斬ッ!!
一刀の元に二人のうち一人は真っ二つにされ、もう一人は拳銃を至近距離で乱射されて息絶えた。
最上階のボタンを押し男はエレベータに乗った。
エレベータの中で男は弾が空になった拳銃を捨ててポケットの中に手を入れて丸い手榴弾を取り出した。
最上階に着きドアが自動的に開いた。
それと同時にサブマシンガンと拳銃の弾が入って来た。
男は脇に避けながら手榴弾の安全ピンを口で抜きエレベータの外に放り投げた。
ドーン!ガシャーン!ガシャーン!
巨大な爆発音と窓ガラスが割れる音が大量に聞こえた。
最上階は屋根が吹き飛んで残骸だけになった。
その中で中央に置かれた椅子だけが何故か無事だった。
よく見ると椅子に座っている男がいた。
男は前髪が掛った黒髪を乱暴に掻き上げて持っていたワイングラスを放り投げた。
ワイングラスから零れた赤ワインが空中で散布しスローモーションのように二人が動くのを見えた。
パリンッ
小さなガラスが割れる音がすると同時に二人が互いに居た場所に移動し終えていた。
椅子に座っていた男の両手には日本刀が握られていた。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
二人は互いに動かなかったが、二本の刀を持っていた男が先に倒れた。
その胸には日本刀が深く、深く突き刺さり背中を貫いていた。
「・・・見事だ」
一言だけ言うと男は前に倒れた。
「・・・・はぁ」
未だに立っている男は小さく息を吐いて天井を見上げた。
『・・・・・これで、復讐は果たせた』
恋人を組織に殺された男。
さっき倒れた男が組織のボスだ。
こいつを倒した事で恋人への鎮魂曲の演奏は終わった。
「・・・いや、まだ終わってない」
男は誰に言う訳でもなく自身の口の中に拳銃の銃口を入れた。
何の躊躇いもなく引き金を引いた。
以外にも引き金は軽く感じた。
頭がザクロのように弾けた気がした。
真っ白になる。
そして身体から疲れが抜け意識が無くなった。