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時空守護士タイムアテンダント  2 鏡の中のライバルたち  作者: 夜湖
第二章 花びらの気まぐれ
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シリウス328はクロノロジーランウェイの中でHEIANと記されたエリアに勢いよく飛び込んだ。

目の前に白い光が満ちて一瞬、何も見えなくなる。この瞬間、英麻たちは平安時代に足を踏み入れたのだ。

やがて、川や山、他の建造物と共に、巨大な四角形が英麻の眼下に姿を現した。

四角形の中は数え切れないほどの細かい桝目(ますめ)でいくつも仕切られている。それはさながら精密機械の基盤のようだった。

平安京。

ごく最近、日本史の授業にも登場した古代の都である。

シリウス328は平安京のずっと北側の地点に向かって降下し始めた。そのまま音もなくすんなりと着地する。

そこは四方を雅やかな建物で囲まれたかなり広いスペースだった。あの細かい枡目の中に、さらにこんなにたくさんの建物があるなんて何だか不思議である。英麻はシリウス328からそおっと降りてみた。

悠久。

急にそんな言葉が浮かんできた。気の遠くなるほど長い時間が幾重にも積み重なっている。この場所にはそういう空気が流れていた。

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