閑話 ねるこ は そだつ
どの世界でも寝る子は育つもんです。
今、『私』の頭蓋に『私』を纏めている。
バラバラになった欠片は、クティーラが自分の欠片と混ぜて、再構築したらしいけど…、あとは自分でなんとかしなくては。
『私』になるには、足りないのだ。
「にく 私に にく が 足らないなぁ」
体は、肉塊のままだ。
『私』が最終的に収まる
には、かつての体では小さい。
仕方ないから、意識を纏めている頭蓋改め『球根』は、真ん中に置いている。
『ココ』は、中心だから色々便利で助かるし。
肉塊の体は、自由に操作出来るので不便はないが…
「やっぱり じっと ここで 生きる のは つまらないからね 」
なので肉塊の体をつかい、延ばした手で肉部分を集めている。
やはり、自分の事は自分でやるのは大事だと思う。
頭だけだけど。
伸ばした肉塊…枝葉としよう。
肉塊言いづらいし…。
枝葉は私の手足の代わりだ。
眠る間も、動くように調整したおかげで、中々順調な様子。
これなら…
…うん
「あー でも 寝ないと … そだたない…」
やはり疲れは出るみたい…。
手足は動いているしなぁ。
「これ バカリは 仕方 な …い」
私がわたしにワタシが生きる体
あぁ私は
愉しい
もくひょう かてい は
せい に つか… い
ずっと 生きる
わた し
…
オヤスミ。
マタ アシタ ネ?
イイユメ ミテルカナ ?