第五話 宇宙捕食
お待たせ致しました!扁桃炎…まじつらたん…
あまりグロい描写はさけてます今回。本体は地球にいるし今回閑話にちかい?
世界各地で起こる史上例をみない『行方不明者』と『人体消失事件』。
解決しないまま時は過ぎ、世界各国の警察は勿論、軍隊や諜報部総出で、解決に尽力をしていると云うのに…成果はゼロ。
これは、地球が起こした人類淘汰だ!と『地球は一つの生命体』という内容の…騒ぎ出すガイア理論主義者が、日々国会議事堂前や大使館等に繰り返されるデモ。
終末新興宗教は、更に酷い。
かつての勢いを遥かに上回り、とうとう独自の政党を立ち上げ、政府内部までもが染まる始末だ。
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宇宙ステーションに滞在する飛行士や技術者達は、それらを通信で聴いていた。
「なんだこの滅茶苦茶な情報は…!?」
「まさか…帰投前にこんな…」
「たった一年よ?なにがここまで、荒廃を加速させているの…」
もう、酸素も燃料も備蓄も無い。
だが…
「今の地球にか…」
だが、決断しなければ…全員が死ぬ。
滞在中のクルーを集め、帰還を通達した。
「とにかくこうしていても始まらない!急いで管制局へ繋げ!それとこちら地球の状態も視たい!画像回せるか!?」
船長のマックスは、一先ず帰還する為に思考を回した。
諸々の問題は、無事帰還しなければどうしようもない。
それに、マックスは船員の命と安全を守る義務があるのだ。
いつまでも、落ち込んでいては話しにならない。
全ては、帰ってから考えよう。
「マックス!通信回線本部と繋げられたわ!あまりいい状態では聴けないけど…」
「十分だメリッサ!ダービー!映像は映せるか?」
「いける!!ただし五分程度で勘弁してくれ!あとの動力は帰還に回したいからな!」
よし!いける!!
全員がそう感じ時だ。
突然、船内の全ての主動力が全てダウンした。
一気に混乱する船内に…、
「こんにちは…いやこんばんはかな…?」
声がした…。
「あなたたちもくるといい」
動かない。
体が、無重力の中にいるというのに、壁に張り付いた様に動かないのだ!
異常事態の中に、更に異常な声が木霊する。
「ここは私の中になった…あと少しなの…だから」
ブツン!!
そして…
消えた。
全て…。
残ったのは…
少女だけだった。