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一滴の波紋【原文】・1巻の1  作者: 藤田幸人(ペンネーム)
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ある日の日記・16

    16


【9月2日】




田舎での仕事は、まだもうしばらく遅らせても出来る仕事だと思う。


こんなに辛いんなら‥


こんなに苦しいんなら‥


こんなにおもしろくないんなら‥


いっそのこと思い切って田舎へ帰った方がはるかに楽だと思う。


しかし、もうしばらく待とう!


こっちに居たってチッとも得るものがないように思えるけど、何がなんだか分からない苦しみで一杯だけど、まだふん切りがつかない。


田舎へ帰ることは、いつだって出来ることだ。


もうしばらく待とう!


とりあえず今度のボーナスの時まででも………。


人間的に周囲の人間と馴染めなくて、やめるなんて言っていたんでは、どこえいっても、どんなにしても落ち着けるばずがない。


このままここにいても、なじめないことは変わらないだろうけど


しかし、どんなであれもうしばらく辛抱してみよう。


そうしている内に、また新たな心地が開拓されるかもしれないし。


この会社の就労規則が気に入らないといったって、今の世の中どこえいってもこのようなもんだし、そのようなことをしていたんではきりがない。


会社の人間が気にくわないといったって、どこえいっても同じことだ。


なじめないということは、ひよっとしたら自分のほうが人間的に欠陥があるのかもしれないし、それに気がついて直せないにしても、もうしばらく辛抱してみよう。


きにくわなければ無視していたら、それで良いことじゃないか!


彼女の事を思ったら、いてもたってもいられないくらい辛いが


隠しカメラもないことだし、今まで自分が思ってきたことなどは、全て妄想だったとして捨て去ろう。


しかし、そう思い込んでやっていた今までの事が、苦しくもあったが楽しくもあった。


彼女でも持ったら、きっとあのように心に張りができて、やる気も起こり、楽しく、生き甲斐とゆうのも湧いてくるのではなかろうか。


彼女を忘れることは辛いが


しかし彼女にその思いがなければ仕方のないことだし、いつか 一人くらい自分の胸に飛び込ん来てくれる娘も出てきてくれることだろう。


その日が訪れるまで辛抱していよう!



大人であることとは自分の信念、我を基底に置いておきながら、全てにおいて順応できる力を養っておかなければならないのかもしれない。


そのように努力しなければならないのかもしれない。


しかし今の自分には、そうしようとゆう気が起こらない。


自分自身に甘えているのかもしれない。


我を通しても、さほど生きていけないことはないし


もしそれで生きていけないような自分だったら、要領良くすることにも甘んじて、それを身につけようと努力したかもしれない。


しかし今の自分はふてくされている。


我を通しても生きていけないことはないから。


それで甘えているのかもしれない。


その点に早く心底、気が付いて


それを克服しなければいけないことかもしれない。


本当に人の為になり、手となり足となっていける、大きな人間になるためには


この点を克服しなければならないのかもしれない!。


しかし今の自分には、どうしようもなく余裕がない。


人とかかわり合っているのが、どうしようもなくワズラワしくて仕方がない。


それだけ心がまだ貧しいとゆうことだろうか…。


その余裕をつくれるようになるためには、どのようなことをしたら良いのか?


今は…、今までも


訳も分からないながらも、何かをやってきたはずだし


力をつけるために努力もしてきたものと思う。


その目標に進んでいるかどうかは分からないが


今の自分は、やはり努力はしているし、まだとてもその目標までにはほど遠いために


今、このように不調和、不円満な現象が顕れているんだろうと思う。


自分は今までも、今も、これからも努力はしていくつもりだし、たとえその目標までに行き着かず、途中で挫折することになろうとも


今の道を突き進んでいくしかないんだ!。


どのような反感をかわれようとも、どのように避難されようとも……。


とにかくもうしばらく、ここにいて自己を省みてみよう。


それから帰っても遅くはないだろう。




ミツエさんと話をした結果 ※(スナックで働いているお姉さん)


自分とノコノコ(スナック名)の人達とに、本当の心の繋がりがあるかどうか?


疑問に思えた。


自分がいくらただのお客でない


もっと親密な心の結びつきを望み、感じたいと思っても


しょせん金で結ばれた、はかない関係であったのかもしれない。


心を開けるのは、あそこしかなく、あそこしか知らず


ただ盲目的に通っていた。


行く以上、お金を支払わなけれはならず


それで金銭的に余裕が出来なかった。


このまま、このようにしていても、いつまでたっても落ち着けないと思い


他に彼女を持って、そこにいって心を慰める必要のないようにしようと思った。


しかしそれもなくして、この先どうノコノコの事を考えていったら良いのか分からない。


このまま自分勝手に縁を切るのも、今まで充分と恩を受けてきたことに対してすまないとゆう気も起こるし


さりとて、このまま付き合っていたんでは落ち着けないし……。


いづれ何かのキッカケで、別れなければならない定めにあるのだから……などと思うが


今はどうしても縁を切るのが寂しい……!。



今月は、もうあまり金銭的に余裕がないので、しばらく行くのをよそう。


それに今のようにふさぎ込んでいる気持ちでは、行ったってチッとも楽しめないし、気晴らしにもならない。


しばらく休んで、また心にも、金銭的にも、余裕が出来てから行くようにしようか!? 。


まぁ、それも成り行きしだいだが !


前述のようなことが望めないことだとしても


行きたい時に行き、行きたくない時には いかなければ良いんだ。


そんなに深刻に考えることではない!。



会社をやめるめると言いながら、今度もまたズウズウしく居ることにした。


その様なことで、皆の前に出るのは恥ずかしいことだが


仕方がない。


もうしばらく居て、精神的にも経済的にも余裕をつくるしかない。


そうしてその後、帰るなり居るなり結論付けたらいいことだ!





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