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#2   礼一の趣味

 家を出て5分後。俺は車を運転している。

 俺は車が好きだ。理由は簡単、自由に遠いところへ、小銭なしでも行けるからだ。だって、自転車だったらあまり遠いところへは行けないし、徒歩なんて、言うまでもない。電車やバスだったら電車賃が要るし、それに駅やバス停にしか停まらない。バイクはちょっと苦手だし……。やっぱり車が一番だ。

 それに、車を運転している時に窓を見るのが好きだ。どんどん後ろへ過ぎ去っていく町並み。見たことのない建物。好奇心を掻き立てるような、どこへ続いてるのか、道が続いているのかさえもわからないような道。変な道ばかり通ってしまうので、よく道に迷ってしまうが、それさえも楽しくてしょうがない。

 もちろん、いつも一人でドライブという訳ではない。俺は大学でドライブ同好会に入っている。メンバーは6人と少ないが、よく旅行部や写真部やバーベキュー部と合同でいろんなところへ遊びに行っている。

 それに、夜、運転していて、いいと思うのは、やっぱり夜景だなぁ。今、現に見ているが、やっぱり車から見る夜景は綺麗だなぁ。今日は雨だから雨粒とワイパーに少し視界を遮られるけど、それでもやっぱり綺麗だ。少し高い位置にある俺の家から出発すると、下の街がよく見える。家の明かりや街灯に車。よく光っていて綺麗なんだ。それに、この辺りはわりと空気が綺麗だから、夏になると蛍もいるんだ。毎年見るけど美しいよ。

 それにしても、一体なんで誠二は加賀崎駅の前でバイトしてるんだ?

家から行こうとすると……まぁ行きはバスが出ているからいいとして、帰るときにはバスはもうないし、電車で帰って来ようにも最寄の駅が家の近くにないんだから不便じゃないか。

 あ! あいつ、まさか俺に迎えに来てもらうために? いや、そんな訳はないだろう。だめだな、俺は、弟を信じてやれないなんて……。でも、じゃぁ何で加賀崎駅の前のバイト先を選んだんだ? まぁ、本人に訊けばいいか。

 家を出て10分。だいぶ家から離れて住宅街も抜けた。俺の家は、都会と田舎のちょうど真ん中辺りにあるから、5分も車で走っていると、都会か田舎に入る。俺は加賀崎を目指している、つまり、田舎のほうだ。

 だから5分前から、なんか誘惑がすごく多い。

 あぁ、行きたい。誠二なんかほっといて、右側にある、車で通れるかどうかもよくわからないコンクリートの細い小道へ入りたい! 俺の直感的にはギリギリ行けるんだよ。あぁ、試したい!

 そう思いながら眺めていると、無意識のうちにハンドルを回していた。はっきり言って、このまま進んじまおうか?

 いや、いやいやいや。だめだ、何を考えているんだ、俺は。誠二はきっと俺をまだかまだかと待っているだろう。それなのに寄り道なんてダメだ!

 残念だが、俺は車の軌道を元に戻した。しかし、まだ誘惑は襲ってくる。

 あ、あぁ! 今度は左側に、クネクネ曲がっていて、通り抜けるのがすごく難しそうな小道がぁ……。

 ぬあああああああああぁぁぁ、行きたい! 行きたい行きたい行きた〜い!

 あんなの見たら、俺のテンションが上がって降りてこなくなってしまうじゃないか!!!! なんなんだ? あの、俺のチャレンジ精神を刺激するクネクネの道は!? 俺を煽っているのか? フッ、雨だからって関係ねぇ! そっちの道がその気なら俺だって本気で……

 俺は本格的に、指示器も出して曲がろうとしそうになるが、指示器のボタンを押す瞬間に我に返った。

 危ない危ない。もう少しで誘惑に負けてしまうところだった……。家を出てもう15分、あと10分ぐらいか……。

 は、10分だって? 俺、耐えられるかな?




  〜25分後〜


「兄貴の奴、遅っせえなぁ……。」


修正する前、ここから先はすっごくグダグダしているので、修正後は話数が変わるかもしれません。ご了承ください。

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