表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

[いつも]という言葉の意味とは。

短編小説として投稿してある作品を元にし修正をしております。


現実編一章


暇つぶし程度に読んでね。

「いつも」とは、どういう意味なのだろうか?


それは、なにも変わらない世界平和、日々の生活。


または、学校生活かもしれない。 


私は校内を歩いている。


午後の最初の授業、学生が睡魔に襲われる時間。特に国語の授業なら襲われやすくなる。


教室を見れば数名の頭が上がっていない教室もある。


私は、注意も何もできない存在である。


次に向かう場所は、お気に入りの場所。私以外は知らない場所。誰にも教えてない場所。


しかし一人だけ、一人だけ。私以外にその場所に訪れた人がいた。


校舎の裏山の山頂にその場所はある。古びた木のベンチ。腐りかけのテーブル。


それらが、私のお気に入りの場所であった。そこから見る夕日は、とても現実的ではない。


幻想で溢れている。


その次に訪れた場所はとある教室。私の大切な物や人が、待っている場所。


そこには、いつもの光景、いつものざわめき。 いつもの人たちがある。


変わらない日々。ただ一つを除いては、教室の窓側の一番後ろの席。


その席には、紫色の花瓶と真新しい花が置かれていた。


その席に両肘を付き顔をうつ向かせている彼女がいる。数人が、慰めているようである。


「そこは空席だよ。もういないよ。あいつは、、」肩を叩きそう呼び掛けているように見えた。。


彼女は、顔を上げて教室を出ていた。廊下ですれ違い声をかけようとして肩に触れようとしたが、


声は、届かず触れることは、できなかった。。


空の青さがなくなり黄色が深くなる頃。


彼女は、あの山頂のベンチにいた。どこか、遠くを見ているように感じる。


彼女は、その口でリズムを刻む彼が好きだった曲を無心で奏でる。


どこか懐かしさがある。「家路」を奏でている。


私も奏でる。私はあなたの隣にいつもいるからと。


そう伝えるために。


それから数年後、あの校舎の裏山の山頂には、ベンチであった物がある。


夏終わりと秋の始まり頃には、花と線香の香りであふれている。



ありがとうございます。

次回もよろしくです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ