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嫌いになれなくて
ずっとずっと貴方が好きで、
私たちは噂に囲まれてたよね。
三年間ずっと貴方に恋してた。
ダメなのかなって思った直後に大丈夫かもって思わせてくれる貴方から
離れることなんてできなかった。
周りが両想いだって囃し立てる声さえ居心地よく感じてしまったのは、やっぱり貴方のことが好きだったからなのかな
そんな噂を否定しない貴方は私のことをどう思っていたのかな。
そういえば、あの時私たちは何をした?
コーヒーとミルクティーの交換行為。
俗に言う間接キス。
意識してしまう私の横で貴方は無表情だった。
初めての間接キスは甘くて苦くてくせがあって
ついおかわりしてしまった。
話しかけてくれるから私のことは嫌いなのではないでしょう。
それでもメールの返信はいつも冴えなかった。
嫌いなのか好きなのか。
友達なのか恋人なのか。
わかるわけなかった
好きなのかもしれないっていう期待と
そんなわけないっていう疑いが
常に存在してた。
貴方はそこまで計算したのかな。
悪魔みたいに残酷な恋だった。
苦しかった。
辛かった。
ほろ苦くて。
とろける甘さ。
口の中のビターチョコのような恋だった。




