刀の力
「うはぁ、デケェ…」
巨大骸骨……ガシャどくろの近くずにつれそのデカさに改めて驚く。
「早っ………うっし」
巨大な手が上から来ていたので、その手を斬り落とし腕部分に乗るとそのまま走り登っていく。
「なるほど、魂をコピー出来るのか」
目の前に先程の死神達が現れた。しかしその魂は偽物だ。その証拠に斬った感覚は空振りしたと錯覚してまいそうなほどだ。ちなみに何故こいつらの名前がわかるかと言うと普通に調べたからである…まぁそのせいで遅くなってしまったが。
逆手の指が虫を追い払うかのように腕を滑って来たのでその指を切り落とし肩まで上り切ると息をつく。
「よかった、あれ以外は物理だけか。さて、どうすれば倒せるのか…」
全体を見渡すが弱点らしきものは見つからないのでどうするか考えていると再び偽物達が襲ってくる。
「………一撃で三分の一、ど真ん中を消し飛ばす」
次々と出てくる偽物の相手をしているのは制限のある時間の無駄でしかないし、見つからない弱点の事を考えるのはめんどくさくなったので一番手っ取り早い方法を使うことにした。
「だから拘束を頼んだ」
「ん……分かった……」
後ろからの返事を聞いた後、俺はジャンプしてガシャどくろの頭蓋骨より高いところにたち見下す。そんな俺が気に入らないのか攻撃をしたいようだがプルプルと震えているだけだ。
「さて、この刀は耐えられるのか…」
真っ白な光の柱になった刀を頭上に掲げてそのまま下へ振りかぶった。ガシャどくろは紫色の妖気を放ち抵抗しようとしたが簡単に弾かれその存在は消滅した。
「……2分でこの威力か」
少しひびの入った刀を見た後、直線上にあった山2つが綺麗に吹き飛んだのを見ながら呟く。普段は最大でも1分しか使えない為今回のような使い方をした事はないので自分でも驚いていた。
「あっやば………助かった」
「おつかれさま…」
刀の光がなくなった瞬間落下したがすぐにリオナが支えてくれる。その後、残党の片付けをした俺達は施設に帰った。