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戦闘 異世界の男 後編

「ふぅ…上手くいったな」

「…………どう言う理屈だよ」

「ん?ただ『全てを存在させず受け付けない空間』を繋げただけだ」


先程のバイクで入った真っ白の空間を物理的に現在にくっつけたのだ。それを聞いた男は引いていた。


「それで、お前の力は大雑把に言えば時間操作系だろ?」

「…まぁ、そうだな。だが分かった所でどうする?その場所から動けるならもう動いていいはずだ」


俺は視界に入っているバイクとの距離を確認する。


俺のする事は目の前の敵を倒すことではないのだが言われた通り俺はこの場所から動けない。


(……賭けるか…)


そう判断して今持っている銃をホルダーに納めるとジャージの下から黄色の弾倉を入れている銃を取り出しそのまま自分の心臓を撃ち抜く。


その瞬間男の様子を見ると目を細めて警戒しているようだ。最初の賭けは外したが本番はここからなので問題はない。


「…………!っ」

「よしっ間に合った」


前屈みで予備動作もなく光の速度で動いた俺に男は一瞬反応が遅れた。しかしその一瞬で俺はバイクのハンドルを片方つかんで全力で回し真っ白な空間に入った。


「じゃあ、これで終わりだな」


後ろの腰につけていた小さいカバンから鉄のブロックを二つ取り出し軽く上に投げるとブロックはバラバラになった後再びくっつき、スナイパーライフルへと形を変える。


そのスナイパーライフルに弾を入れスコープを覗き構える。スコープごしに見える男はその場で周りをみて警戒をしている。


俺は黄色の力を使いスナイパーライフルについている擬似的な電磁加速装置を起動させ、エネルギーをためながら照準を合わせる。


------------


「………しょうがない、あっちに行くか」


あいつはどう言う事か世界の土台に干渉出来るらしい。そんな物を使われてはどうする手段はないので諦めてあっちを手伝おうと振り向いた瞬間……


「………は?」


胸を撃ち抜かれていた。……いや、問題ない、こんな怪我でも、俺、は、………?……


地面に倒れた男は全身を痙攣させながら死んだ。

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