身体
「……俺の状態はどうだ」
「いやぁ、これはひどいよ。完全回復させたいなら一年…いや二年くらいは欲しいかな」
真っ白な空間でベッドで横になっている自分の身体を見ながら横にいる少年に話しかけると少し引いた声で返事をくれた。
「俺一人ならそれでよかったんだが待たせてる奴がいるからな、安定のラインはどのぐらいかかる?」
「うーん、派手に動かない事を条件にしたら……一ヵ月くらい?」
「…書き置きくらいしてくるか」
「そうした方がいいね。その間少しでも早く回復させる準備をしてるよ」
「準備してるよな?」
周りにある機械を見渡しながら聞くと……
「準備はしてたんだけどこれはちょっと予想外だったんだ。詳細に見れるのは睡眠に入ったときぐらいだし」
「なるほど、じゃあまた後で」
目を閉じて少し待ってから目を開けると天井が見える。そして立ち上がり事情を書いていく。
「………これでいいか」
書いた紙を手に取り部屋を出るとリオナの部屋の前にある机の上に紙を置いて再び自分の部屋に戻りベッドに横になる。
「用意できたか?」
「うん、ばっちり。早速始める?」
「ああ」
そう返事し俺は意識を落とす。




