ダイアローグ編1
「士郎さん、もう一回聞くよ? 私たち付き合っているであってるんだよね」
「ああ」
「じゃあラブラブしよ」
「ラブラブって具体的には何するんだよ」
「んー? わかんない」
「なんだお子さまだな、優希ちゃんは」
「士郎さんはどんな事したらラブラブだと思ってるの?」
「言いたくない」
「えーなんで」
「言ったらやらなくちゃならなくなるだろ」
「……なんか恥ずかしい事想像してない?」
「……まあな」
「私たちまだ未成年だよ。恥ずかしい事やる訳ないじゃん」
「そうなのか?」
「とりあえずハグしよっか」
「嫌だ」
「えーラブラブしたいよー」
「R18指定のラブラブは心臓に悪いから勘弁してくれよ」
「R18って何?」
「……それもわかんないか。やっぱ優希はお子さまだな」
「むぅ。士郎さんばかり分かってずるいよ。私もR18したいよー」
「だから女の子がそんなはしたない事言っちゃ駄目だろ」
「……はしたないの?」
「ああ、まあな」
「うー。お兄ちゃん訳わかんないよ」
「お兄ちゃん呼び止めるんじゃないのか」
「あ、忘れてたよ。ごめんごめん」
「謝る事じゃないけどな」
「士郎さんと結婚したいよー」
「だから優希ちゃんが十八歳になったらしていいって言ってるだろ」
「本当に? 信じていいの?」
「ああ」
「そっか。士郎さんも私と結婚したいのか。うふふ」
「はあ……疲れた」