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お風呂のおとも

作者: 川満より





彼と生活を共にしてから、お風呂に入る苦痛が半減したように思う。





まずは彼について話そう。

歳は同じくらい、食欲旺盛で、運動が好き、カロリー消費が激しいからなのか、たくさん食べる割に体型はスリムだ。


出会ったのは一年前の春。暖かな日差しと新緑の植物が香る草原は今でも鮮明に思い出される。

少年のように小さな虫と戯れる彼に、私から声をかけたことで少しずつ関係が深くなっていった。

今思い返しても、偶然に偶然が重なったような出会いだった。



私は元々、子供の頃からお風呂に入るのが好きではなかった。

眠る事が何よりも大好きな私は、共働きの両親が帰宅する前に眠たくなってしまう事がしょっちゅうだった。

そのため、お風呂は眠気を堪えて無理矢理入るものという印象が強く、気が付いた時にはなんだか苦手になっていた。


一人暮らしの頃は、在宅ワークの前日は誰にも迷惑がかからないしいいや!とお風呂をパスする日もあった。そんな私が毎日欠かさず、入る前にスマホに逃げることもなくお風呂に入れるようになったのだ。

彼の功績は素晴らしい。




彼は私がお風呂へ向かうと後ろをついてきて、濡れないようタオルを敷いた湯船の蓋にちょこんと座る。

そこが彼の定位置。


私がシャワーを捻ると毎日新鮮にびっくりして「ニャーニャー」と鳴いているが、少し経つと落ち着いてまどろみ始める。

そんなひとつひとつの仕草に、こちらも毎日新鮮に愛おしく思うのだ。


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