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戦国時代




ザァァァー・・・。



強い風と豪雨が桶狭間を覆う中。

田楽狭間で今川義元の本陣が

休息をとっていた頃。


気絶していたあたしは目を覚ました。



『・・・・ここ、何処?』



辺りを見渡す限り見えるものと

言ったら崖と雨でぐちゃぐちゃに

なった地面くらいだった。


しかも豪雨のせいで視界が悪く

おまけに制服と鞄がびちょびちょに

なって全部濡れてしまっていた。



『・・・・ワケわかんない・・・。』



さっきまで家までの帰り道に

居たはずなのに気づいたら見たことも

来たこともない場所にいて、

しかも晴れていた空はあいにくの豪雨。


そんな災難に見舞われたあたしは混乱状態に

陥りながらも冷静を保ち、とりあえず、

雨宿り出来る場所を探すことにした。



その途中・・・。



「うわああ!誰か助けてくれえぇ!」



誰かの助けを求めるが聞こえて来た。

考える暇も無くあたしの足は反射的に

声のした方へ向かっていた。



そして、あたしが目にしたのはボロボロの服を着た、

まるで教科書やテレビで見た農民のような人が

いかにも盗賊って感じの人達に襲われている

信じがたいものだった。



もちろん、あたしだって馬鹿じゃない。

微かにした血の臭いでこれがドラマの撮影や

演技なんかじゃないことくらい直ぐに分かった。




一歩間違えれば死ぬかもしれない。




・・・・・だけどそんなことをいちいち

考えてる暇なんて無く、農民らしき

人が盗賊に斬られかけたところで

素早く動き、持っていた木刀で

盗賊の刀を思いっきりぶっ飛ばした。



「・・・・な、何だァ!テメェは!?」



「女みてェだが見たこともねェ

変な格好してんなァ・・・。」



「ま、今川様の邪魔する人間は

全員始末するだけだろーよ。」



「あァ、そうだな。」



盗賊達が次々に口を開き、話している

隙を見てあたしは驚いた顔をして

目を閉じたり開けたりしている農民に

小さな声で逃げるように言った。



「す、すまねぇ嬢ちゃん・・・・!」



慌てて逃げ出した農民を庇うように

後を追おうとした盗賊達の前に

立ちはだかって木刀を向けた。



「邪魔だ!そこをどけ!斬られてェのか!?」



『・・・斬られたい訳ないじゃん。』



「だったら、さっさとそこをどけ!」



『・・・・・・・・はい、分かりました。

・・・ってどくわけねーだろ馬鹿っ!』



この状況でノリツッコミするとか、

ある意味天才・・・ていうか国宝級の馬鹿?



『・・・殺されるって分かってるのに

助けられるかもしれない人が

目の前にいるのに見殺しに

なんて出来ないしフツー!』



例え、それで死のうと構わない。

見返りを求めてる訳じゃない。

あたしが助けたいから、助けるんだ。



「じゃあ仲良くここで死ねェェーっ!」



盗賊が一斉に襲いかかって来た瞬間。

木刀は微かな光と桜の花びらに包まれて

銀色に輝く刃となって盗賊達を切り刻んだ。



「くっ・・・。」



そして真っ赤な血が流れ、盗賊達は

痛みに耐えられずにその場に倒れた。

とっさの出来事だったが奇跡的に

急所は外れていた。



『・・・・木刀が・・・刀に変わった・・・?』



気付けば腰には鞘がかけてあった。

突然のことに驚きながらも、あたしは

びしょびしょのハンカチで血を

拭き取って刀を鞘に納めた。



「こっちです秀吉様!」



先ほど助けた農民の声に反応して

振り返ると馬に乗った武士っぽい

猿のような人と農民と武器を持った

たくさんの兵がいた。



・・・ん?秀吉?猿っぽい?様?武士?兵?

・・・・あのー・・・えっと・・・・・織田信長の家臣?




天下統一を成し遂げた、あの豊臣秀吉?




「おめぇさんが今回の戦で勝つために

重要なこの道案内役を盗賊達から

命を張って守ってくれた娘かい?」



『え?あー、多分そうですケド・・・。』




戦・・・。

やっぱりここはあたしのいた

時代じゃなくて戦国時代なんだ・・・。



「変わった服装じゃが刀の腕は

立つようだからおめぇさんさえ

良けりゃ傭兵としてワシらと一緒に

戦ってくれねェか?もちろん褒美は出す。」



『あ、あたしで良ければ・・・。』



行く宛も無いし何となく

そうするべきだと思ったから

あたしは秀吉という人の

仲間に加わることにした。


そして歩きながら今回の戦に

ついて色々説明してもらった。



「今回はここ桶狭間で休息を

取っておる今川義元に奇襲を

かけるっちゅー作戦じゃ。」



桶狭間・・・今川義元・・・。

確かこの戦は今川軍の方が

兵の数が多くて織田軍が

圧倒的に不利だった戦だ・・・。


織田軍が勝つ為には奇襲を

成功させるしかない、か。



何でこんなことを知ってるかって

いうと異常なほど歴史が好きだった

お祖母ちゃんに耳にタコが出来る

くらい教えられたから、ってわけ。



『・・・・あの、秀吉さん。

織田信長・・・様、って一体どんな人なんですか?』




敬語って難しい・・・。




「信長様は一見冷静で威厳のある

お方じゃが、ワシは信長様ほど天下を

取るに相応しい方はおらんと思っとる。

冷酷でありながらも優しいお方じゃ、信長様は。」



・・・その言葉を聞いて思った。

秀吉さんは本当に信長さんを

慕ってるんだなって。



「ま、詳しいことは己で知るが良いさ。

人の考えや想像なんぞアテにならんからな。」



秀吉さんは付け足すようにそう言った。


確かに人の考えだとかイメージは

人によって違うからアテにならない。

そういえば祐も同じようなこと言ってたな・・・。




祐と奈央、今頃どうしてるんだろ?




「・・・あーっと、ここです秀吉様!

今の内なら雨が降ってるから

近づいても気づかれねェハズです!」



「うぬ、案内ご苦労じゃった。

危ない目に遭わせてすまんかったな。

奇襲をかけてる間、茂みに隠れておれ。」



「秀吉様と信長様の為なら

どうってことありやせん!」



案内役の人は笑って答えて

すぐそこの茂みに隠れた。



「今なら利家達が本陣の守りを

薄くしてくれておるおかげで攻められる!

それを無駄にせん為にも行くぞ!」



秀吉さんの言葉をキッカケに

兵達は次々に木々の間を通って

ぐしゃぐしゃの道を降りて行った。


あたしもそれに遅れないように

転けながらも慌ててついて行った。




「うわあああー!!織田軍の奇襲だー!」




勝てるという余裕からか本陣にいた兵は

戦の経験が少ない寄せ集めの兵だらけで

兵の何人かは情けない悲鳴を上げて逃げて行った。



戦は総大将を倒せば終わる。

つまり、今川義元を打ち取れば

無駄な血が流れずに済む。



そう考えたあたしは刀を向けて立ちはだかる

兵達の太股を動けない程度に浅く斬って

進みながら今川義元を必死で探した。



そして走り回った結果奥の方に

一番偉そうな鎧を着た男を見つけた。



『えーっと、あのー。

今川義元ってそこの座ってる

だけの偉そうな人ですか?』



・・・我ながら間の抜けた質問だ。



「なっ!?小娘!

義元様になんという口の聞き方を!

それに貴様、織田の雇った者であろう!」



強そうな武将があたしの喉元に刀を向けた。

雇った者であろう・・・って情報早いな、オイ。



『いや、ちょっと、そんな物騒なもの

向けないで下さいよマジで。』



なんか首に刀が刺さったりしたら

めちゃくちゃ痛そうじゃん。

ってか首に刺さったら死んじゃうじゃん。



「「いや、これ戦だから!

刀向けるの当たり前だから!」」



あ、ボケたら敵全員にツッコまれちった。



「・・・小娘一人にそう騒ぐでない。

それはそうと私に用があるの

だったな小娘。申してみよ。」



今川義元らしき男は刀を下げるように

唯一生き残っていた武将の一人に言うと

椅子に座ったままあたしを見据えた。



『・・・負けを、認めて降伏して下さい。』



負けを認めて降伏してくれれば

もう誰も死ななくて済むんだ。

これが一番良い最善策のハズだ。



「・・・お主の気持ちは

嬉しいが、それは出来ぬよ。」



あたしの考えを察したのか

今川義元は少し悲しそうに笑った。



『・・・どうして?』



「負けを認めて自分だけ

生き残ったら勝つの為に死んで

逝った者達に顔向け出来んだろう。

それに信長が生かしてくれるハズもない。」



『・・・・で、でもっ!』



「・・・もう良いのだ。

さあ、他の者より先に首を

討ち取って手柄にするが良い。」



『・・・・・・・・っ!』



あたしは刀をギュッと握り締め、

わざわざ首を切り落としやすい

体制にした今川義元の首元に刀を向け、

刀を大きく振り上げた。





だけど刀はカシャンと音を立てて

地面に落ちた。涙と一緒に。





『・・・・人の命を奪うなんて

あたしには・・・出来ない・・・。』



そう呟いてあたしは地面に膝をついた。

それを見た兵達は今の内だと叫んで襲いかかって来た、が。


兵達の刀は突然現れた馬に乗った

男の刀と片腕によって受け止められた。






「・・・・あの猿が見込んだ傭兵というから

見に来てみれば、何をしておるか馬鹿者。」






『・・・・ばっ、馬鹿者!?』



初対面なのに馬鹿者と言われて思わず張り詰めていた

緊張感やシリアスな雰囲気が一気に吹き飛んだ。



「・・・き、貴様は!織田信長!?

敵の総大将が何故こんなところに!」






え・・・・・?



・・・・この人が・・・・織田信長・・・・?





「・・・ふん、二度も言わせるな。

猿(秀吉)が見込んだという傭兵が

どんなものか気になったから見に来た。それだけだ。」



「総大将自ら小姓も連れず、小娘一人を見る為に

敵本陣に乗り込むとはさすが尾張のうつけよの。」



今川義元の言葉に信長さんはふんっと鼻で笑った。



「貴様は一足先にあの世に逝って

俺の天下取りを見ているが良い。」



そう言って信長さんは今川義元の首を

自らの刀でいとも簡単に切り落とした。


あたしは、切り落とされた首を

見たくなくて視線を逸らした。




これが、死を覚悟して戦った

たった五千ほどの織田軍が四万以上の兵を

率いていた今川軍に勝った瞬間だった。




・・・その後、総大将を失った今川の兵達は

織田軍の為に戦うという兵だけが織田軍の

支配下に置かれ、織田軍の為に戦わない

という者はその場で切り捨てられた。



「ほれ、これでも飲むと良い。」



一度にたくさんの死を見て泣いていた

あたしを気遣って秀吉さんは温かい

お茶の入った竹筒をくれた。



「・・・・・すまんかったな、

腕が立つからと言っておめぇさんに

戦をさせるなんて軽率じゃった。

本当に申し訳ない。」



頭を下げる秀吉さんを見てあたしは首を横に振った。




あたしを戦に誘った秀吉さんも


戦った今川軍と織田軍の兵達も


今川義元の首を斬った信長さんも




・・・・誰も、悪くない。




・・・これは戦で。

ここは“戦国時代”なんだ・・・。




悪いのは戦う覚悟が無かったあたし自身だ。




「・・・・それはそうと。

信長様がおめぇさんに話があるらしいんだが・・・。

嫌だったらワシから断るが・・・、どうする?」



信長さんがあたしに、話・・・?



『・・・・行きます、あたし。

信長さんのところまで連れてって下さい。』



「・・・・そうかい、じゃあ、ついてきな。」



あたしが行くと言ったからなのか

秀吉さんは少し安心したような表情で

信長さんのいる場所へ案内してくれた。


さすばに認められている家臣とはいえ、

主の命令に背くことは出来ないのだろう。



「・・・・信長様。

例の傭兵を連れて参りました。」



秀吉さんが地面に膝をつけて頭を下げたので

あたしも一応真似して頭を下げる。



「・・・・ご苦労。

秀吉、お前は下がって良いぞ。」



「はっ。」



そうしてあたしは信長さんと二人だけで話すことになった。



・・・・・つか、なんで見張りとかいないの!?

緊張するじゃん!殿様と二人きりとか、本当、心臓に悪いって!



「・・・・さて。

お前に聞きたいことは山ほどあるが、まずは名を聞こう。」



『・・・よ、米沢 神流です。』



「どこから来た?」



『え、えーっと、それはー・・・。』



「未来から来ました〜!」

なーんて言って信じてもらえるのかな?

信じてもらうどころか怪しまれて

殺されたりしそうじゃない?


だからといって嘘をつくわけにもいかないし・・・。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええーい!

もう面倒くさい!一か八かだッ!

(↑難しい考え事とか出来ないタイプ)





『・・・い、今の時代よりも

ずっと先の未来から来ました。』



・・・・・・・あーあ、言っちゃった。


お腹ぶっ刺されるのかな。

首ふっ飛ばされるのかな。

それとも生き埋め?



「そうか。」



はっ!もしかして敵だと思われて

拷問して惨殺されるのかな?



・・・・って。



『・・・・し、信じてくれるんですか?』



水に顔バシャバシャしなくて済む?

(昔やっていた拷問の一種。)



「ああ。」



『ど、どうして・・・ですか?』



だってこんな戦のある時代だよ?

そんな簡単に信じて良いの?



「服装や容姿、持ち物を見る限り

本当にお前が未来から来たと

考えれば全て辻褄が合うからだ。」



『な、なるほど。』



さっすが殿様!あったまいー!



「・・・ところでお前、行く宛てはあるのか?」



・・・・・・・・し、しまった。

戦うことで頭いっぱいで後のこととか全然考えてなかった。



『・・・・な、無いです。』



ここが戦国時代じゃなかったら

行く宛てくらいあったんだけどね・・・。


祐ん家とか祐ん家とかトカトカトカ・・・。



「・・・・だろうな。

もしお前が時代に戻る手がかりを探すまでの間

俺の小姓として俺に仕えるならば

空いている部屋をお前にくれてやろう。

もちろん普段の生活に必要な物もな。」



『・・・・・・・・・・・・・・こ、小姓ですか?』



・・・・小姓って確か身の回りの

お世話したり護衛したりするヤツだよね?

アレって男の子がやるもんじゃないっけ・・・?



「そうだ。

皆には女であることを隠し、

男装をして俺の小姓として働け。」



えぇぇー・・・。


・・・いや、まあ、男装ってか

男のフリするのには自信あるけどさ??

(高校の学園祭で男装したしね。)


バレた時のことを考えると

夜も・・・・・・・・眠れます。余裕で。←


まあ、断ったらこの世界で

生きていけない訳だし。

さすがに野宿は嫌だし。

仕方ないか。



『・・・やります、あたし。

帰る手がかりを見つけるまでの間

小姓として働かせてください。』



そんなこんなであたしは

信長さんの小姓となった。

桶狭間から城に戻ったあたしが

与えられた部屋は広くて綺麗で

生活するには十分だった。


・・・・というか広すぎるくらい。

あたしの部屋の何倍だ?コレ。



ちなみに小姓の仕事はお茶を出したり

信長さんの護衛とかが主な仕事らしい。

(秀吉さんが説明してくれた。)


まあ、要するに掃除とか料理とか自分に

出来る範囲のことをすれば良い訳だ、うん。



当然、今は髪の毛をポニーテール状態にして

眉毛を男っぽく書き直してあるから

あたしが女だとはバレない!・・・・ハズ。


そして男装するときに一番問題な

胸は元々小さいから包帯でグルグル

巻きにしただけでOKなのさ!


(女としては悲しい。)




あたしは太陽の光が射す薄暗い

誰もいない部屋に寝転って

城に来て直ぐ乾かした

鞄の中から携帯を取り出した。


携帯の上画面には電波の良い悪いを

示す三本線ではなく圏外という

文字だけがポツンと表示されていた。




・・・・正直。

機械や電気が当たり前のように

在った元の時代と比べると

ここの暮らしは少し不便だけど。


帰りたいと強く思いはしない。



両親はあたしが中学の時に事故で

他界してるから一人暮らしだし。

兄弟だっていないし。


祐と奈央以外の学校の友達は

上辺の付き合いだから。


あの時代に帰りたいと思うような

要素なんて特に無い。





ただ、祐と奈央に会えないんだと

思うと少し胸が痛む。





寝転がって感傷に浸っていた

あたしの視界に綺麗な

女の人の整った顔が映った。



「何してるんですか?」



突然のことで目が点になっている

あたしに構わず彼女は珍しいものを

見ているような表情でそう質問してきた。



『えっと・・・・昼寝、です。』



あたしは戸惑いながらもそう答えつつ

起き上がって男座りをした。



「お昼寝は良いですけど

こんなところで寝たら

風邪引いちゃいますよ?」



彼女はフフフと笑って持って来た

食事をあたしの目の前に置いた。



『えっと・・・貴女は?』



お腹が減っていたあたしは「どうぞ」

・・・と微笑む彼女の言葉に甘えて、

白いご飯、味噌汁、漬物、焼き魚など

健康に良さそうな和食をゆっくり

口に運んでよく噛みながら話を進めた。



「あ、すみません。

信長様からの命令で明日から貴女と

一緒に城内の掃除をするように言われて

来ました、静葉[SHIZUHA.]です。」



名前を名乗った後、静葉さんは

あたしにしか聞こえないくらいの

小さな声で「男装の件も信長様から

お聞きしていますのでご安心下さい。」

・・・と言って微笑んだ。



あたしは小さく頷いてよく噛んでいた

割に五分もしない内に全てを平らげた。



『・・・・あ、そうだ。

静葉さんって忍びですよね?』



あたしがそう聞いた瞬間、

静葉さんは食器を片付けるために

立ち上がろうとした足を止めて

少し険しい表情になった。



「・・・何故そう思ったんですか?」



『あ、いや、確信は無いんですけど

静葉さんがここまで来る間の足音

全然聞こえなかったし全く気配も

しなかったからもしかしてって思って。』



「・・・そうですか。

お察しの通り私は忍びです。

今は本業の方はお休みしてるんですよ。」



『なるほど。』



「ああ、そうだ、神流さん。」



部屋を出る直前で何かを思い出したのか

静葉さんはこちらを向いた。



『はい?』



「男を装うからには神流という名では

バレてしまう可能性があるので仮の名を

考えた方が良いと思いますよ。」




仮の名前かあー・・・。


うーん・・・。




あたしが好きなもの=新撰組の乙ゲー。


あたしが好きなキャラ=沖田総司。


沖田総司=江戸時代。


今=戦国時代。


戦国時代=まだ生まれてない。


決断=パクりになるけどいっか。




ポンポンポンポーン☆




『明日から、あた・・・じゃなくて俺。

沖田総司[OKITA SOUZI]って名乗ります。』








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