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第15話 お風呂場でのガールズトーク

 リリィとお風呂に到着した私は二度目のお風呂を楽しむ前にリリィとのふれあいを楽しむ。

 「ふぁ~、エルゼ姉様は頭を洗うのがお上手です♪」

 「ふふっ、痒いところはない?リリィ」

 しっかりとリリィの綺麗な長い髪の先まで洗うと少しだけ魔法を使いながらリリィの頭にお湯をかける。

 「ふぁ~、お湯がやさしく流れてます。」

 「これを一人で出来るようになると頭を自分で洗えるようになるわよ、お母様もそうだけど、私も結構長いからね。」

 私の今の髪の長さはおしりが隠れる程長い。

 リリィはそれ以上に足の半ばまで伸ばしている。

 「もう少し短くてもいいと思うのですが、殿方の考えはよくわかりません。」

 「まぁ、そうよね、男にモテるのが女のステータスっていう考えもちょっと大概だと思うけど」

 「そう言う女は基本的に性格が悪いって侍女達が話をしていました。女目線で語るダメな女の特徴とかそう言うお話が面白かったです!」

 「そ、そう・・・リリィも気をつけないとそうなっちゃうかもしれないわよ?」

 妹も年頃なんだなと思いつつ、リリィの髪を流し終えてから今度は自分の髪を洗おうとすると、

 「エルゼ様、私がお頭を洗って差し上げます。」

 「え~、私がエルゼ姉様の頭を洗いたいです。」

 「マリア、サン、お母様からあなた達の許可を貰っているからとりあえず服を脱いで来たら考えるわ。」

 「エルゼ様ならそう言われると思って、先に脱いで来ました。」

 ババーンとポーズを決めてサンが私の傍に来て私の頭を洗い始める。

 「リリィ様にも洗い方をお教えしますね、まず・・・」

 一方出遅れたマリアは、

 「不覚、出遅れた、なら私は自分の・・・」

 「あ、マリアは髪が短めですし、マリアの頭を使わせて貰いましょう!」

 「うん、マリア、洗っていい?」

 「う、わかりました。リリィ様お願いします。」

 「は~い♪」

 手のひらで石鹸を泡立たせて、リリィはマリアの頭を洗う。

 「エルゼ様、お加減いかがですか?」

 「大丈夫よ、丁度いいわ、後でサンの頭を洗わせてね?」

 「嬉しいですけど、マリアの嫉妬が怖いです。」

 「マリア~、気持ちいい?」

 「はい、気持ちいいですリリィ様、全部洗えたのならお湯で頭を流してもらえますか?」

 「は~い♪」

 リリィはゆっくりとお湯をマリアにかけて、しっかりと石鹸を流す。

 「こちらも終わりましたから、エルゼ様お湯で流しますね。」

 サンが丁寧にお湯をかけるがやっぱり桶だと上手くいかないので、

 「流石はエルゼ様、お湯の使い方が違います。」

 サンはお湯をかけるのを私の魔法に任せて、泡が残らないように私の頭を揉みほぐしていく。

 そのあと、自分の頭にタオルを巻いて、次はサンの番だ。

 「さてサン、ご覚悟はよろしいですか?」

 「えっと、マリア?頭を洗うだけだよね?」

 じゃれている二人を尻目に私はリリィの背中を洗う。

 「サンもマリアもスタイルいいわよね。」

 「私もいつかああいった形になれるのでしょうか?」

 自分の胸をペタペタと触るリリィに

 「リリィはまだこれからよ、私もまだまだなんだし。」

 「エルゼ姉様も日に日に可愛くなっていますから、自分の番がいつくるのか、ドキドキします。」

 「ありがとう、でもリリィ程じゃないわ、私からすればリリィが一番よ。」

 「ひゃう!?エルゼ姉様、背中くすぐるのはやめて下さい!?」

 「ほら、次はリリィの番」

 「では、エルゼ姉様の背中を流しますね。」

 そして、可愛い妹がやさしくゴシゴシと背中を洗ってくれる至福を堪能しながら、マリアとサンに視線を向ける。

 「マリアも大きいけど、サンは凄いわよね。」

 「はい、お母様よりも大きいです。でも服を着るとそう見えないのはなんででしょうか?」

 「メイドの服は色々と目立たないように作られているのよ、あの二人がドレスを着るとパーティーとかで下心しかない下衆もいい男もよってくるんじゃないかしら?・・・とりあえず谷間は見られるのは間違いないわね。」

 「挨拶に来ておいて最初にそこを見るのは何なんでしょうね?帝室とか云々の前に女として一発殴りたいです。」

 「とりあえず、いい男を捕まえれるように目を養わないといけないわね。見合いの相手が本当に国の為になるとは限らないし」

 マリアとサンを見ながら、そんな帝室ガールズトークを私とリリィはしていた。

 「マリアの腰は凄いですね、足も凄くシュッ!て締まっていますし。」

 「サンはこう、正にボン!キュッ!ボン!よね、今度揉んでみようかしら?」

 「いつもは私達が触れているのだし、たまには良いじゃないのでしょうか?」

 「女同士だから大丈夫だよね、じゃあ湯船に浸かった時にでも・・・」

 その後、侍女二人のあられもない声が風呂場に響いたとか響かないとかの噂が城内で流れたらしい。

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