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VS【勇者】カーライル

こんにちは、相井らんです。


今日が最終更新の予定です。今日中にあと2話投稿しようと思います。


最後まで読んでいただけると幸いです。

玉座にコルネア王が座っている。そして王の間の扉がバンと大きな音を立てて開いた。

そして一人の男が急いで入ってきた。


「コルネア王、ノアが見つかったとは本当ですか?どこにいるのですか!?」


カーライルは急いで聞いた。

そんな彼の質問への回答は思わぬところから来た。


「ここだよ。」


気が付くと、コルネア王の横に3人の人物が立っていた。まるで不可視の魔法がかかっていたかのようだ。一人は白い髪に赤い目をした少女。もう一人はノアによって連れ去られたという【賢者】アイナ、そして最後の一人は、、、


「ノア!なぜここにいる!」


カーライルの声がこだまする。彼の言葉にノアは答えた。


「そりゃ決まっているだろ。俺がお前たちにされたことを思い出したら、わかるだろう?」


その言葉は確かにその通りだ。だがカーライルにはそれ以上に気になったことがあった。ノアの横にいる3人のことだ。


「おいアイナ何をしているんだ!それにコルネア王も」


「アイナに代わって答えてやろう。こいつは今俺の≪テイム≫スキルの影響下にあるんだ。」


「そんな、、、そのスキルは自分よりも低位な魔物しか使役できなかったはずだろう、、、」


カーライルは絶句した。それに対してノアは答える。


「さぁな、どうも俺は強くなったらしいぞ?おそらくお前が思っている以上にな。

さしもの【賢者】様も抗うことよりも服従を選ぶことにしたらしい。」


「なんだと、、、!嘘だろアイナ!」


カーライルの問いかけにアイナは沈黙で答えた。


「仕方ないか、、、ノアお前を今一度、始末させてもらう。流石にお前が死ねば≪テイム≫スキルも消えるだろう。」


「そんなことさせると思っているの?わたしはノアの復讐を手伝っているソフィア。残念ながら、ノア暗殺の首謀者のコルネア王ももう私の眷属よ。」


ソフィアが笑っていった。

カーライルの額に汗が浮かぶ。


「おい、ノアその少女は何者なんだ?」


「目の前にいるんだから、ノアに聞かなくてもいいでしょ。わたしはソフィア、【リッチ】にしてこの国の王様になった者よ。」


「なにを馬鹿なことを、、、もうお前たちの戯言にはついていけん。俺はこの聖剣マールでお前を討つ!」


「まるで本当に【魔王】に挑む勇者様のようだな。≪擬態・カースブレス≫!」


カーライルに呪いのブレスが迫る!

それはクレアを再起不能にしたブレスだ。当たれば、苦痛で動けなくなるだろう。


グン!カーライルの体が揺れ、ブレスから逃れていた。


「さすが、【勇者】だな。他の3人とはやはり格が違うようだ。」


俺はカーライルの速さに驚いた。

そんな俺に対してカーライルは油断なく魔法を発動させた。


「≪パワーアップ≫!≪スピードアップ≫!」


補助魔法か、、、すこし厄介だな。フレッドの時と違って、カーライルは素で持っている≪剛力≫≪俊足≫スキルのレベルが高いのだ。その分同じ前衛職であった。フレッドよりすべての能力が高くなるだろう。


「行くぞ!ノア!」


ビュンとカーライルが一直線に飛んでくる。

ブン!風を切る音とともに聖剣マールが上段から放たれる。


「≪擬態・鬼人≫!」


俺の手が【鬼人】のものとなる。


俺は小刀で聖剣を受け止めた。

グゥ!俺の押される。

俺の腕は今≪身体能力操作≫スキルを発動している【鬼人】の腕になっている。人間ではかなうはずのない腕力なのだ。


「何!なぜ俺が力負けするのだ。」


カーライルが答える。


「それはこのガントレットのおかげだろうな。これは【鬼人】の力を封じ込めた

という王国の秘宝の一つだ。」


「クソ!」


再びカーライルが剣を振りかぶる。

上左薙ぎ、右上からの袈裟切り、中断突き。奴の剣は踊るかのように舞い、俺を追い詰めていく。


流石に貰い物の腕力だけでは、【勇者】の剣術には勝てないようだ。


カーン!と高い音を立てて俺の小刀が地面に落ちた。


「クソ!」


「ウオオオオ!」


チャンスと見てカーライルは上段から一撃を放ってきた


ザン!俺の手が吹っ飛んだ!


「やはり、聖剣クラスの武器になると【鬼人】の手をもバターのように切り落とせるのか、、、」


「死ね!ノア!」


俺の手をふっとばした聖剣は返す刀で俺の胴を薙ぎ払おうとする。


「≪擬態≫!」


ズン!俺の背中に生えた羽の力で俺はおおきく下がった。聖剣が空を切った。


「≪超回復≫!」


俺の両手が復活する。


「何だ!そのスキルは!」


カーライルが叫ぶ。これは俺がダンジョンで巨大なスライムを倒したときに手に入れたスキルだ。≪オート回復≫スキルの上位スキルに当たる。オート回復は回復量が少ないため、それほど強くないのだが、超回復はちぎれた体をも復活させる能力を持っているのだ。


「答える必要があるのか、、、?そろそろ本気を出させてもらうぞ!」


俺はそうカーライルに宣言した。


「≪ヘル・ファイアー≫!」


俺の放った地獄の業火がカーライルに迫っていく。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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