silent
掲載日:2016/01/23
降り止んだ雪の中
風呂上がりの体を持て余す
吐く息は白く赤く
凍える手をこすりながら
誰もいない住宅街を
靴下を履かないで
サンダルの足が歩き回る
遠くにいる電車の叫び声
ごとんごとんと続いて
静かになるには密度が足りない
もう少しもう少し
たまに降る残り物が
かさかさっと乗っかって
肩の上だけ白く
名残惜しそうな水たまりは
思った以上に面積が広くて
道路が渡れないのが
くやしくてくやしくて
早く帰りなよ
追い返されている気分になった
へっくしっ。
おやすみなさい。




